Q:実は私、お弁当作りが苦痛です。
答える人/細川モモ(予防医療/栄養コンサルタント)
A:「5色使う」ことだけ意識すればOK。
毎日のお弁当づくりお疲れさまです。プレッシャーになるほどきちんと考えられているのが偉いなぁと思いました。お弁当に限らず、料理ってただでさえレシピとか廃棄量とか、考えることが多くて実はけっこう重労働ですよね。私も10連休だった2019年のゴールデンウィーク中は、家族の食事のことが頭と時間の大部分を占めていた気がします。
“インスタ映え”と“栄養バランス”を深く考えずにやれちゃう手段として、<1食あたり5色をそろえる>をおすすめしたいと思います。カラバリを増やすことで栄養は整いやすくなります。見た目も華やかになって一石二鳥! そして留意点は、<1食あたり片手の手のひら1盛り分のたんぱく質(肉・魚・卵・豆類など)を食べること>です。最近話題になっている、「カロリーは足りていても、タンパク質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足してしている」新型栄養失調の予防のためにも。
話はそれますが、私たちの調査では、<仕事ができる人は料理ができる>ことがわかっています。これは、料理には、「段取り力」「情報収集能力(レシピ)」「リスクマネジメント(廃棄)」「タイムマネジメント」「臨機応変」などのさまざまな能力が求められるからであり、料理はこの能力を潜在的に開発し、高めている可能性があるのです。
さらに、料理ができる人は健康状態がよいだけでなく、週3日以上の外食がある世帯と比べて、数百万単位で貯蓄額に大差がついているというデータも! つまり毎日の料理は、あなたに健康と貯金と潜在能力ストレッチというプライスレスなリターンを与えている、ということもぜひ知っていただければと思います。
予防医療/栄養コンサルタント
細川モモ(ほそかわ もも)
社団法人ラブテリ トーキョー&ニューヨーク代表理事、元ミス・ユニバース・ジャパン オフィシャルトレーナー。親のガン闘病をきっかけに予防医学に関心をもち、米国にて栄養疫学に出会う。米国認定資格を取得後、2009年に日米の専門家を集めて母子健康増進PJ「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を発足し、共同研究を複数手がける。2014年に三菱地所(株)とともに働く女性のための「まるのうち保健室」をオープンし、「働き女子1,000名白書」を発表。連載/日経WOMAN Online・日経DUAL他。著書「成功する子は食べ物が9割」(主婦の友社)が7万部突破中。Instagramで食生活(献立)を公開中! 6月15日にAGEsが測れる初の妊活講座を開催予定!
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