色々なことを詮索してくる実母にうんざり
Cさん:母親って、なんであんなに知りたがりなんでしょう? 「子どものことは把握しておきたい」という気持ちは、母親になってわからなくはないんですが…。
Aさん:地味にイヤなのは、電話をかけてくると、いつも「今どこ?」って聞かれること。
Bさん:え? どういうこと?
Aさん:他意はないと思うんですよ。挨拶みたいに毎回言うから。でも、たとえば会社の飲み会でカラオケにいたりすると、「カラオケ? 何の集まり?」とか根掘り葉掘りが始まる。聞いてどうすんのよ、って思いません?
Dさん:それで思い出したけど、私の学生時代からの友達のこともいろいろ聞いてくきます。「○○ちゃん、結婚したの? なんで結婚しないの? 子どもを産んどけばよかったのに」とか。そんなデリケートなこと詳しく説明したくないし、そもそも知らない。「子どもがいたほうが幸せ」っていう価値観を押し付けてくるのも、なんだかなぁ。
Cさん:価値観の押しつけといえば、私は夫とか夫の家族のことを悪く言われることがあって…。先日も、私が気にしていない夫の両親の言動について、私の母が後からコソッと「あの態度はなかったと思う」と批判するから、理路整然と反論しておきました。そうしたら母に「大人になったのねぇ…」って言われて(苦笑)。
Dさん:夫のことを「○○さんは挨拶がなってない」とか、ダメ出しされるのもジワジワこたえるのはなんででしょうね。仮に他の人に指摘されたら、「でしょー! ホントに困るよね」と笑って受け止められるのに。
親離れができていないのは、実はこちらのほうかも…
Aさん:ふだんは無意識だけど、結局、母はいつまでも母だし、私はいつまでも娘なんだな、と思います。母親に反発しながらも、母親には認められたい、みたいな。
Cさん:あくまでも私の場合は…ですが、社会人になってからって、母親から“評価を下される”っていう場面があんまりなかったんですよね。でも、こと“子育て”となると、母親は大先輩だし、比較もしやすいから、子ども時代のように急に“評価する人”に舞い戻っちゃうんです。私が母親とそこまでこじれてないのは、「子育てをよくやってるね」と認めてくれるからかも。細かいイライラはあっても、そこで溜飲が下がるというか。
Aさん:それは羨ましいな。私はまだ、母親から“承認された”という実感が得られていないから。小さいころに刷り込まれた「母親が認めてくれない」という思いは、たぶんこれからもずっと払拭できない気がします。
取材・文/酒井亜希子(スタッフ・オン)
あわせて読みたい
▶︎なぜ?出産してから実母との関係がうまくいかなくなりました
▶︎実母にイラっ!「保育園に預けてかわいそう」?