【目次】
・ワンオペ育児の現状とは
・掃除は頑張りすぎないのがコツ
・パートナーに協力してもらうために
・コロナ感染拡大で突然の休校要請…ワンオペでどう乗り切る?
・ワンオペ育児におすすめの家事アイデア
ワンオペ育児の現状とは
いまや「働くママ」は7割超え。なのにやっぱり家事と育児はママがやる
2017年の国民生活基礎調査によると、働くママの割合が統計開始以来、初めて7割を超えました。昭和55年時点では、共働き世帯(614万世帯):専業主婦世帯(1,114万世帯)だったのが、平成28年には共働き世帯(1,129万世帯):専業主婦世帯(664万世帯)と真逆の数字になっています。
6歳未満児をもつ夫婦の家事・育児時間を国際比較すると、日本では妻(7時間41分):夫(家事1時間7分)に対し、アメリカは妻(6時間21分):夫(家事3時間13分)、ノルウェーは妻(家事5時間26分):夫(家事3時間12分)など、日本のママへの負担は国際的にみても「異常な」レベルです。
男性育休取得率約9割のスウエーデンでは、390日間は休暇前の給料の8割が給付されます。ドイツでは、育休中の収入補てんを手厚くすることで、パパの育休取得を後押ししています。このような所得保障が大事なのは言うまでもありませんが、家事や育児はママがやったほうがいいに決まっているという「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」の払拭や、長時間労働を是とする職場風土や評価制度を変え、パタハラを生まない「サイコロジカル・セーフティ」のある職場を創ることも大切です。
ワーママ参議院議員が解説!「育児はママがやるもの?」「どうしたらパパも休める?」日本の〝男性育休〟事情
掃除は頑張りすぎないのがコツ
人気放送作家で二人の子どもを育てる野々村友紀子さんの場合…
〈読者のお悩み〉時間が足りず、掃除ができていない。へこたれそう!
仕事と育児で、掃除している時間が全然足りません!忙しすぎて倒れる寸前。(37歳・既婚・子あり/5歳、2歳・会社員)
〈野々村さんの答え〉完璧を目ざすな!「身内がきてもいい家」を目ざせ!!
いや、もう足りないんですよ、どう考えても。私も最初のころは、〝人がいつきてもいい家〟を目ざしてたけど、それはかなりしんどかった。だから、今は〝身内がきてもいい家〟を目ざしています。もうひとつは、〝これだけは〟っていうのを決めて、それだけやれたらよしとする。私は、洗面所の鏡と蛇口だけはキレイにしていたらOKとしています。あとは、洗濯物畳んでなくても、布をかかぶせてます(笑)。
あとは、働いているんだから多少のお金は出す。換気扇の掃除とかお風呂は年末に業者を呼ぶことにしています。ちょっと汚れが気になっても、「業者に年末にやってもらうねんから、その分休んだり、リフレッシュする時間をとったほうがいい」と割り切っています。料理も、週2回はミールキットを使っているし、出前を取ることもありますよ。長い人生で1日くらい出前とったってだれも死なないですよ。それより、母が明るく楽しそうにしていることのほうが大事です。
「子どもは散らかすし仕事は大変だし、もう倒れそう。家の掃除どうすべき?」【人気放送作家・野々村友紀子の目から血が出るくらい納得する相談室】
すみずみまでピカピカにしなきゃ…なんて思わないで!
そもそも私たちは「すべて掃除するのは無理」な家に住んでいます。
「疲れてるけど、掃除しなきゃ…」「すみずみまできれいにしないと…」そんなふうに、日々の掃除が負担になっている人は多いのでは。でも、そもそも私たちが住んでいる家は自力で全部掃除するのは無理らしい…って一体どういうこと?
ところが、現代の住宅の多くは、多様かつ素人にはよくわからない素材で出来ていて、部屋によって素材や作りが違いすぎ、単純な掃除法では対応できなくなってきました。
コンロ・お風呂・換気扇、エアコンに取り外せない部分があるなど「そもそも自分ですべては掃除できない」構造であることが多いのです。(『すててもやめてもうまくいく ママたちの「こうしてやめれば大丈夫」BOOK』より)
なるほど確かに、そもそも何を使って掃除すれば汚れが落ちるんだ?という場所が家の中には多すぎる気がします。
前提として「全部自力では掃除できない家」に住んでいるわけですから、「どこもかしこもやらなきゃいけない」という考えを、まずは捨ててしまいましょう。
これは目からウロコ。そもそもできないものなのだから、すみずみまで全部掃除しなきゃなんて思わなくていいということ。「もう何年も掃除してないな…」という場所があっても、仕方ない!だってそもそもそこは自力ではできない場所なのかもしれないのだから。
そもそも掃除の目的とは、健康的であるために清潔に保つこと。これは意外と忘れがちなポイントではないでしょうか。この視点で掃除をする場所の優先順位を決めていけば、後回しでいい場所も自然とわかってくるはず。本書ではさらに、優先的に掃除すべき場所として次の2点を挙げています。
1:長い時間を過ごす場所
2:清潔にしないと健康に害が及ぶ場所
1、2に当てはまる場所としてそれぞれ挙げられているのが「寝室」と「キッチン」。人生のうち1/3を睡眠に費やすことを考えれば、寝室は清潔に保っておきたいところ。キッチンは食事を作るところなので、やはり衛生面は大切ですよね。
しないほうがむしろ上手くいく!? 家事の「やめ方」のコツ【掃除編】
パートナーに家事育児を協力してもらう方法
パートナーが家事や育児に参加してくれない読者の悩みに先輩ワーママや識者がお答えします。
<お悩み>夫が家事・育児への協力ゼロ。いい方法はある?
答えてくれた先輩ワーママは…
クラシックバレエ講師 龍岡玲子(たつおかれいこ)
クラシックバレエ講師・バレリーナストレッチ考案パリ・オペラ座教授法、ワガノワメソッド教授法取得。アメリカにてモンテッソーリー教育で育ち、3歳からバレエを始める。家業のスワン容子バレエ教室で教えるほか、表参道に幼児から大人まで通えるスワンバレエ教室を主宰。バレエの美しさは最高のボディメイクとし、どなたにでも親しめ、美容効果の高い「呼吸法+バレリーナストレッチ」を考案し、レッスンを行う。資生堂トップビューティースペシャリストへの教育研修、THE GINZA全社員向け研修を担当する等、大手企業と提携。美容関係・医師・経営者など顧客層も多岐にわたる。2020年より本格的に復帰し、新しいバレエの可能性を追求している。
◇幼児バレエ:毎週火曜日18:20~ワーママでも通える時間です♪(小学生17:20~)
◇大人バレリーナストレッチ:第2&第4日曜日開催 詳細はお問い合わせください。
insta:@reikoballerina
HP:http://reikotatsuoka.com/
A:夫の仕事への理解を優先! それから育児・家事へジワジワ誘導
誰だって、我が子と遊ぶこと自体は楽しいし、癒しなはず。それができないほど、夫は疲れやストレスで余裕がなくなっているのでしょう。当然、妻の大変さにまで気が回るはずありません。
ここはナイチンゲール的発想で。夫の味方になって、まずは仕事への理解を示し、疲れを労ってあげてください。そうやって気持ちに余裕をつくってから家事や育児に誘導。遠回りのようで、実はそれが近道だと思います。
また、夫が手助けをしてくれたとき、外食に行ったときなど、自分の喜びの表現は素直に、大きめに。夫にすると「妻にはこういう息抜きが必要だったのか」と気づくことにもつながり、家事や育児への協力につながる可能性が大きいです。(クラシックバレエ講師・龍岡玲子さん)
イクメンと正反対の夫!どうやって育児協力してもらう?【働く女性の質問箱】
<お悩み>共働きなのに、家事・育児の99%を私がやっているのが不満!
夫は、全く家事をしません。管理職で忙しく疲れているのはわかっていますが、私もフルタイムで働く正社員。キャリアアップもしたいけど、家事・育児をするために残業せずに、後ろ髪をひかれながら帰ってくる日々にモヤモヤを感じます…。喧嘩になることが目に見えているので、夫に不満を伝えたことはないですが、私の苦労や努力を少しでもわかってもらうためにはどうしたらいいですか?(40歳・既婚・子あり/10歳、8歳・会社員)
答えてくれた識者は…
「桃山商事」代表 清田隆之(KIYOTA TAKAYUKI)
1980年東京都生まれ。文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。早稲田大学第一文学部卒業。これまで1200人以上の恋バナを聞き集め、「恋愛とジェンダー」をテーマにコラムやラジオなどで発信し、幅広いメディアに寄稿。桃山商事としての著書に『生き抜くための恋愛相談』『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』(ともにイースト・プレス)、単著に『よかれと思ってやったのに──男たちの「失敗学」入門』(晶文社)など。
A:「家庭内ストライキ」で、今の生活があたりまえでないことを気づかせる!
これはモヤモヤして当然ですよね…。いまだに家事・育児に対して「それって妻がやることでしょ?」と、根底で思っている男性は、残念ながら数多く存在するように感じます。仮に相談者の夫さんがそういう意識だとしたら、妻が感じている負担の〝アンバランスさ〟に全く気付いていない可能性も…。本来ならば、夫さんが自覚的に気づくべきですが、現状はやはり話し合うことが必要かもしれません。話し合いを切り出すこと自体、とても気が重く相当な労力を要するアクションになりますが、まずは彼自身も〝家庭の共同運営者〟であるという自覚をもってもらわないことには話が進みません。
その上、相談者さんが今どこに不満を感じているのかを伝えていく。その際に「ここは私がやるけど、ここはあなたにやってほしい」などと、役割分担や責任の所在を明確に提示しておくと、話し合いがスムーズに進むかもしれません。
p>共働きなのに、家事・育児をすべて妻任せにする非協力的な夫に腹が立つ!【桃山商事・清田隆之の男心のトリセツ】
コロナ感染拡大で突然の休校要請…ワンオペでどう乗り切る?
ファッション誌『Domani』の読者集団「Domanist(ドマーニスト)」を中心にワーキングマザーに、現状と対策案をアンケートを通じて聞いてみました。
在宅勤務が原則実施に。場合によっては子連れ出勤も
時差出勤と在宅(週2以上)が原則実施となったため、在宅時間を夫と調整しながらも基本は私が子どもの対応をすることに。私が出社しなくてはならず夫が在宅勤務が難しい場合、休校になった息子は夫と共に会社へ行き、会議室などで過ごすこととしました。年少の娘が休みになった場合は、私がほぼリモートワークで対応予定です。また、4日分の有給休暇も既に申請が通りました。社内外のミーティングを自粛しているため対面で行わなければならない業務は現状少なく、長期化しなければ一旦の目処がついているという状況です。(4歳女児・11歳男児の母/金融機関)
シッター、在宅勤務、子連れ出勤を駆使して業務
息子は保育園児ですが小中高の休校要請ニュース後、すぐにいつもお願いしているシッターさんの予約をしました。預かってくれる友人もいるのでお願いをしています。まだ休園の連絡があったわけではないのですが、休園になる可能性もありますという通知があったので、時間の問題かな…というところです。締め切りの関係で月初は休むことができず、基本的にはシッターさんへお願いをして「超時短勤務」に。在宅できる日はリモートワークをし、締め切り後であれば会社に同伴する可能性も出てくると思います。夫は忙しく基本平日はワンオペのため、今回もシッターさんや友人、在宅勤務、子連れ出勤で乗り越えようと思っています。(2歳男児の母/出版業)
働くママに本音を聞いた!「突然の小中高休校要請、みんなどうしてる?」
ワンオペ育児におすすめの家事アイデア
シッターサービスを利用する
手軽にシッターさんを呼ぶことができるマッチングアプリの中でも、保育士・幼稚園教諭・看護師のいずれか資格を所有しているプロのベビーシッターが集まる〝キズナシッター〟に取材させていただきました。
シッター登録は保育士・幼稚園教諭(※看護師資格のみの方も在籍)の資格を持っていることが条件なので、豊富な知識と経験のあるプロの保育を受けることができます。これなら初めてシッターサービスを利用する家庭も安心ですよね。またお受験シーズン中に、幼稚園・保育園で風邪が流行してしまい、「子供同士でうつってしまったらどうしよう! 」というときも、「自宅保育」という形で家にシッターさんを呼ぶ…という使い方も!
【詳細はこちら】
・すくすくえいど(ベネフィット・ワン)
・WELBOX(イーウェル)
・えらべる倶楽部(JTBベネフィット)
・ライフサポート倶楽部(リソル)
主要な福利厚生サービス会社と連携しているため、シッターサービスをお得に利用できる場合が。勤め先によって利用条件や方法は異なりますが、例えば1時間あたり300円から1000円程度の育児補助券の発行、初めて利用する人限定の会員特典など、よりシッターサービスを利用しやすくなるお得なサービスがあるので、依頼する前に確認するのを忘れずに!
■キズナシッター
電話番号:0120-689-724
受付時間:10:00〜19:00(土日祝除く)
ウェブサイト
【ダウンロード】
App Store こちら
Google Play こちら
保育士免許を持っているシッターに依頼するママ続出! 話題のキズナシッターって?【シッターサービス最前線・1】
家事代行をお願いする
家事が「存在」する限り”やってあげている感“が夫婦間で見え隠れ…精神衛生上よくないので解決策を求めていたところ、『家事代行を使って家事を”やらない”選択をしているよ!』という意見に出会いました。心身ともに健康的なワーママを目指し、試してみたところ…結果は大正解でした!
家事代行会社の選び方:各社の特技×費用対効果で選ぶ!
前提として、私は料理は好きなのですが掃除が苦手なので「掃除代行」を探していました。また家事”代行”なので掃除用具などは自身で準備する必要があります。そこを踏まえて登録した3社を比較(あくまでも主観となります)。
1:ベアーズ:老舗家事代行会社
対応サービスは、掃除、料理、シッター。ハウスクリーニングも提供。3時間の家事代行で水回りをピッカピカにしてくれました!(台所、洗面台、お風呂場。シャンプーボトルの汚れまでツルピカ!) 価格:時給4000円+税+交通費。やや高めですが、品質は完璧。定期契約の場合は時給2,300円~/週。 結論:かなりのきれい好きママにもおすすめできる。
2:キッズライン:マッチング型のシッター&家事代行サービス。
自分でスタッフさんを選び申し込む(スタッフごとに時給や対応可能内容が異なる)。シッターから始まったサービスなので登録スタッフもシッター希望が多い印象。 (例えば「子ども大好き!少しでもママさんの負担を軽減しようと掃除・料理も始めました」などの表記がちらほら)。 価格:時給1300円+税〜+交通費実費+手数料。 結論:「お掃除は自分流があるので、掃除中に子どもを見ていてほしい」人と相性がよさそう。
3:Casy(カジー):バランスの良い家事代行サービス
掃除、料理、シッター、ハウスクリーニングに対応。利用者がWEBで日時を選んで依頼内容を入力すると、カジーがスタッフをアサインする方式(指名も可能)。スタッフさんは手早く、頑固な汚れもきれいにしてくれました。2時間からOKなところもポイント。 価格:時給2500円+税+交通費 定期利用の場合は2190円~。 結論:お値段手頃、予約もスムーズ、仕上がりも上々。月1回利用だとベアーズよりもお安いので、お掃除にそこまでこだわらない私がリピートするならCasy。
コストに対する満足度は?夫婦そろって「最高!」
家事のプロに部屋をピカピカにしてもらうことで、部屋の空気が変わったことを実感します。この清々しさはプライスレス。自分でここまで綺麗にするには体力も精神も相当消耗する…その疲れが部屋の空気を澱ませてしまうと思うと、家事を減らすこと・人にきれいな空間を作ってもらうことのメリットを強く感じました。
家事代行ってどう選ぶ?比較検討大好きワーママが各社の特徴をレポート!
時短家電を使う
1.【パナソニック】のIHデイリーホットプレート
「IH調理器としても使えるホットプレート。左右で温度を変えられるため、2品同時調理が可能。火を使わないので、テーブルを囲んで子どもも気軽に料理に参加できますし、好きなものをどんどん焼くスタイルでやる気を引き出せば、調理の手間が省けてママもラク。テーブルに出し っぱなしでOKなスタイリッシュさも魅力」
2.【アイロボット】のルンバi7+
「家事の中で後回しにしがちな掃除。常に 『掃除しなきゃ』という思いがありましたが、『ルンバ』の導入でそのストレスが軽減されました。『ルンバ』を動かす前に床に散らかったものを片づけるため、部屋が散らかりにくくなり、急に子どもの友達が遊びにきても慌てなくなった、といううれしい効果も。最新モデルはゴミ捨ての回数も減り最高 」
3.【シャープ】の布団乾燥機
「特に子どもがいるとふとんのダニが気になりますよね。このふとん乾燥機は、独自開発の『きのこアタッチメント』が温風を一気に広め、プラズマクラスターが汗臭からおねしょ臭まで気になるにおいを消してくれます。靴や衣類の乾燥にも使えるので、『明日使う上履きや体操着が濡れている』なんて緊急事態にも活躍」
4.【パナソニック】の電気圧力鍋
「材料を仕込むだけであとの調理は電気圧力鍋にお任せ!仕事で帰りが遅くなる日は、朝食材を仕込んで予約設定を。それさえしておけば、帰ってすぐ熱々の料理を食べられます。火加減も自動調節してくれるので、どの料理もおいしい!3合炊きの炊飯器くらいの大きさなので、カウンターに出しっぱなしにしていてもじゃまになりません」
5.【STAN.】の電気ポット
「コーヒーカップ2杯分が約2分と、電気ケトル並みの早さでお湯が沸くので大助かり。お湯が飛び散らないよう少量ずつ給湯できる『ゆっくり給湯モード』はコーヒーを淹れるときに最適です。70℃、90℃と保温設定を選べるため、赤ちゃんのミルクづくりにも重宝しますよ。マットな黒×ブラウンのボディも素敵」