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2020.09.26

実はみんな誤用!? あのスポーツが語源の「斜に構える」の本当の意味は?

一般的に「斜に構える」とは皮肉めいた不真面目な態度に対して使われます。しかし、本来は真面目で改まった態度に対して使われた真逆の言葉なのです。「斜に構える」の語源から現代に定着した誤用、さらに斜に構えた人の心理と特徴について紹介します。

【目次】
斜に構えるの語源と本来の意味
現在はネガティブな意味として誤用
同じような意味を持つ言葉は?
斜に構えている人の特徴もチェック

斜に構えるの語源と本来の意味

斜に構える 意味 語源 剣道

「斜に構える(しゃにかまえる)」と聞くと、多くの人が皮肉屋で扱いにくい人柄をイメージします。現代においてはネガティブな意味合いで使われることが多い言葉ですが、実は本来の意味は全く違うものなのです。そもそも斜に構えるとはどのようにして生まれた言葉なのでしょうか。本来の正しい言葉の意味は、語源となった剣道に隠されていました。

剣道の構えが語源

斜に構えるの語源は、剣道の構えです。剣道には上段・中段・下段の構えがあり、中でも中段は相手に対して剣先を向けつつ、刀身を斜めに伸ばした状態になります。他の構え方と比較しても、最も隙が見られない構えです。刀を斜めに構える中段の状態を、「斜に構える」と呼んだことが語源となりました。

改まった態度を取る、がもともとの意味

中段の構えは、試合を開始する際の「お互いが真正面から向き合う基本的な姿勢」です。真剣に身構えた状態で、相手に切り込むための準備をしています。

「斜に構える」の本来の意味は、相手やものごとに対して身構えたり、改まった態度をとる様子を指しているのです。現在一般的に認識されているような、ひねくれた態度や不真面目な言動という意味での使用は、誤用が一般的な使い方として定着したものでした。真剣に相手と向き合うという本来のポジティブな意味は、いつしか認知度が低くなってしまいました。

現在はネガティブな意味として誤用

斜に構える 意味 語源 本来

本来とは正反対の意味で使われるようになった「斜に構える」という言葉ですが、だからこそ現在はどんな意味を込めて使われている言葉なのか把握しておきましょう。

誤用しないようにと考え、本来の意味のつもりで使うと無用なトラブルになりかねません。ネガティブな意味しか知らない人が聞けば、バカにされたと誤解する可能性大です。一般的にどのような意味で使われているのか、改めてご紹介します。

不真面目で皮肉な態度を表す言葉

現在は「斜に構える」といえば、人やものごとに対して「真っすぐに向き合わない様子」を指すときに使われています。真面目に取り組もうとせず、どこかバカにしたような態度を取っている人に向けられる言葉です。こちらが真剣に話しているにもかかわらず、斜に構えている人はからかったり皮肉を言ったりしてまともに取り合ってくれません。

具体的な使い方

斜に構えるという言葉は、相手の言動をとがめる場面で使うケースが多いです。もっと態度を改めるべきだというニュアンスが込められています。「あの部下は斜に構えた態度ばかり取ってきて鼻につく」「誰にでも斜に構えて接している人は近寄りがたい」「斜に構えた考え方ばかりしていると人の反感を買う」などです。

本来の意味で使おうとすると「大切なプレゼンを控えて斜に構えている」などの表現が考えられますが、正しく伝わることはめったにありません。周りが誤用している中でも自分だけは正しく言葉を使ってやろう、と考える人もいるかもしれません。しかし、周りに合わせず無理やり会話するなら、その行動そのものがきっと「斜に構えている」と思われてしまう可能性があります。

同じような意味を持つ言葉は?

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「斜に構える」という言葉は、現在誤用されている意味の方がポピュラーであることが分かりました。会話をスムーズにするためには、周りの認識に合わせて使用することも一つの方法です。

しかしながら、本来の意味を知っていながら誤った意味で使うことに抵抗を感じる場合もあります。不真面目で皮肉屋な様子を表す言葉は他にもいくつかあるため、言い換えてしまってはいかがでしょうか。「斜に構える」に近い意味合いを持つ言葉を三つチェックしておきましょう。

偏屈な

偏屈(へんくつ)という言葉は、「斜に構える」の類語の一つです。素直さが見られず、ひねくれた考えを持っている人を指すときに使われます。「斜に構える」と少し異なるのは、頑固なニュアンスを含んでいる点です。周囲が忠告しても耳を傾けず、頑なに自分の考えを曲げません。偏屈だと指摘しようものなら「偏屈で結構」と開き直ってしまうこともありえます。皮肉めいた言動に加え、頑固な性格をあわせ持っている人には使える言葉です。

へそ曲がり

へそ曲がりは、考え方や言動がひねくれている人に対して使う表現です。素直さや真っすぐさが見られず、心が曲がっている状態のことを指しています。「つむじ曲がり」「鼻曲がり」もほぼ同じです。

本来は体の真ん中にあるはずのへそが別のところについており、歪んでいる事を表したとする説や、糸巻きに麻糸を巻いて作った綜麻(へそ)という器具が曲がってしまって、糸を巻く事ができなくなってしまった説など、へそ曲がりの語源には諸説あります。気難しいニュアンスも含んでおり「斜に構える」を言い換える場合に代用することができます。

ひねくれている

最も伝わりやすく、誰にでも馴染みやすい言葉が「ひねくれている」という言葉です。性格や考え方が素直ではなく、心がねじれているさまをシンプルに表現しています。「斜に構える」はもちろんのこと、先に紹介した他の類語を言い換える際にも使える言葉です。「斜に構える」は行動や振る舞いにしか使えませんが「ひねくれている」は「ひねくれもの」と表現することで人そのものを指すときに使えます。分かりやすいため、会話の中でもとっさに使いやすい言葉です。

斜に構えている人の特徴もチェック

斜に構える 特徴

そもそも、斜に構えている人はどうしてそのような言動を取るのでしょうか。相手に対して不快な思いをさせたり、会話が伝わりにくくて円滑なコミュニケーションが取れなかったりと損をすることも多いはずです。いつも斜に構えている人がどんな心理状態なのか、どんな特徴を持っているのかをチェックしてみましょう。

周りと同じになりたくない

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周囲の人と同じような考えや行動を取ることを面白くないと感じている人は、斜に構えた振る舞いをしがちです。自分だけは特別であり、同じ色には染まらないことをカッコイイことだと思っています。

人と違う意見を持つことで、自分は知識があり優秀だと周りに思わせたい心理が働く人も多いです。会話をしていても、よく話題に対して議論のすり替えをしたり、本筋からそれる意見を言ってみせたりします。皮肉のこもった言葉を口にする自分のニヒリズムに酔っており、自己満足になりがちです。

何事も批判的に捉えてしまう

斜に構える 特徴素直になれないのはどうして?素直になれない人の特徴とは

斜に構えている人は、何事も批判的な捉え方をします。周りが称賛するようなことに対しても何かしらアラを探して批判することが多いです。例えば周囲がおいしいと褒める食べ物に対して「おいしいけどちょっとクセがある」と言ってみせるなど愚痴や不満が多く、素直に受け入れることはありません。ものごとを批判的に捉えられる自分は特別だと考えており、周囲にアピールしているのです。

自分に自信がない

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自分に対して自信を持っていない人も、斜に構えている傾向があります。自分の意見や感覚、価値観は間違っているのではないかと考え、素直に表現できないのです。さらに、自分と同じ意見を持っている大多数の人のことも信じられず、あえて否定するような言動を取ってしまいます。

斜に構えた言動は、自分の自信のなさを認められない結果であり、自分の気持ちの防衛本能に近いものがあります。自分の言動を他人から否定される前に、自分自身を自ら自虐的に表現することで自分を守るという態度が、結果的にひねくれた言動として周囲に見えてしまうのです。

監修/マナー講師

武田るな

アパレル販売員として働いたのち、客室乗務員に転身。現在は、印象力アップのマナー講師としてサロンや企業研修などを担当。Domanistとしても活躍する1児の母。

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写真/(C)Shutterstock.com

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