いつもとは違う連休の風景
日本では緊急事態宣言が解除されたそうですが、N.Y.はまだもう少し、というところ。
アメリカの5月の最終月曜日はメモリアルデー。必ず3連休になる、日本で言うG.W.の縮小版のような感じです。連休の少ないアメリカではとても貴重な祝日でもあるし、この日から9月第1月曜日のレイバーデーまでがサマーシーズンになるため、国中がウキウキしはじめます。例年だと各地で行われるイベントに出かけたり、ピクニックやビーチ、バーベキュー…。誰もが待ち望んでいる祝日なのですが、やはり今年はStay At Home令のなかで、多くの人々が例年とは違った過ごし方をせざるを得なかったようです。
ただ、やはり一部、カリフォルニア州などでは、オープンになったビーチで人々が賑わう様子がニュースで取り上げられていました。みんながこの暮らしに疲れてきていて、気持ちが緩んできているのも確かです。
気を緩めてはいけないと改めて思う記事が…
▲「The New York Times Sunday Edition 表紙」(2020年5月24日)
そんな連休の中日、ニューヨークタイムズ紙が日曜版表紙に、新型コロナウイルスによって亡くなられた方々1,000名の名前を、アイデンティティや生きた証とともに掲載しました。
例えば、「アラン・ルンド / 81歳 / ワシントン /「最も驚くべき耳」を持つ指揮者」「テレサ・エロイ/ 63歳 / ニューオーリンズ / コサージュアーティスト」「コビー・アドルフ / 44歳 / シカゴ / 起業家、冒険家」(※参照1)という風に。
アメリカではCOVID-19の第1派が収束しつつある一方で死者の数が100,000人に近づいているため、ひとつの記録としてつくられたようです。淡々と伝えていることが返ってショッキングで、このパンデミックの恐ろしさを改めて痛感させられました。
第2波を防ぐための準備を
いまニューヨークでは公園などへの人出も日々増えつつあります。州政府はソーシャルディスタンスの喚起や、マスクの無料配布などを引き続き実施して第2波を防ぐことに必死。
▲公園でエクササイズに励む人々の合間に、警官がパブリックセイフティのため、マスクを無料配布。
ニューヨークの経済活動が再開されたあかつきには自転車通勤をしよう!と目論んでいる私。この週末を利用して、自転車を購入し、自宅からマンハッタンまで試走しようと思っていました。
でも、どのバイクストアに行っても、「いまは在庫がないから7 月以降にまたきてね」とか、「入荷順番待ちだよ」など、自転車を購入するまでにかなり待たなければならないことが判明。マイバイクは当分お預けのようですが、地下鉄に乗るのはまだ怖いな-と思っていて、当分は「シティバイク」という自転車シェアサービスを 利用しつつ、様子を見ようと思っています。
ニューヨーク・タイムズ紙の記事によると、「自転車の売上高は前年比ほぼ2倍」とのこと(※参照2)。
そうですよね、考えることはみんな同じですよね…。まだまだ油断はできない中で、一人一人がWithコロナの準備をしていることをひしひしと感じました。
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▶︎駅にいるのは警官とホームレスーN.Y.で考えるアフターコロナの世界
※参照1:The New York Times(2020年5月24日)
※参照2:The New York Times(2020年5月18日)
白子 真由美
大学卒業後、東京にて、ファッションブランドのPR・コミュニケーションに従事。2016年からニューヨークへ渡米。MBAを取得後、現地日系企業に勤務しマーケティングを担当。