研究者
専門分野を持ち、一つのテーマや物事、事象などを突き詰めていく研究者も、職人気質が生きるジャンルです。細かな作業をひたすら繰り返しながら、ていねいに根気強く研究に打ち込むのは、職人気質だからできることかもしれません。
デザイナーやパタンナー
デザイナーやパタンナーも、職人気質の人が多いでしょう。立体的なものを平面でデザインしたり、平面のものを立体化したりするには、高い技術力が必要です。ファッションや服飾に対する知識を深めながらトレンドを分析し、消費者のニーズに応えるには、コツコツと努力を積み重ねなければなりません。
アーティスト
芸術家や音楽家などのアーティストも、職人気質が強みになるでしょう。よい作品をつくりあげるには、自分の世界観や価値観を貫き、つきつめる意志の強さや信念がないと難しいからです。追求したいと強く望み、妥協することがないからこそ、人を感動させることができるのでしょう。
著者・作家
作家や著者も、職人気質の人が多いですね。熟慮に熟慮を重ねながら作品を生み出せるのは、職人気質ならでは。信念や意志の強さがあるから、作品の世界観をつくりあげ、人の心を動かすことができるのでしょう。
プログラマー・システムエンジニア
プログラマーは、システムやソフトウェアのプログラムをつくる人です。システムエンジニアは、ソフトウェアの開発や設計、運用などを担います。高い知識と技術力、緻密で論理的に考える力を求められる仕事のため、職人気質の強みを生かして活躍する人が多いでしょう。
職人気質の短所
職人気質な人の短所について見ていきましょう。長所や強みがあるなら、短所や弱点があるのは自然なこと。しかし、何が弱みになるのかは把握しておきたいですね。
嘘が苦手
職人気質な人は、嘘が苦手。そのため、愛想笑いや媚を売ること、お世辞も言わない人がほとんどです。そのような人だからこそ、信頼を集めることができるのでしょう。
しかし、正直すぎて、相手を傷つけることもありそうです。特にビジネスシーンでは、マイナスに作用することが多いかもしれません。自覚がある人や、過去に失敗したことがある人は、言い方や言葉の使い方を見直すのもいいですね。また、誰かにフォローしてもらいやすい環境をつくるのも一つです。
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効率的でない
几帳面で高い完成度にこだわる職人気質の人は、自分が納得できるまで追求をします。より高みを目指そうとする分、時間やコストがかかりがち。効率的でないことも多いでしょう。ベストを尽くしクオリティを上げるのは素晴らしいことですが、仕事は効率も大切。時間やコスト面にも意識を向けるようにしたいですね。
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柔軟性がない
自分の考えを貫こうとする分、柔軟性に欠けてしまうのも、職人気質の弱みでしょう。選択や決断が自分本位になってしまい、周りと協調できないことも。また、自分のやり方や考えに固執して、他人の意見やアイデアを受け入れようとしない一面があります。他人に流されないのは強みですが、協調性がないのは考えもの。誤解や対立が生じて周りを困らせることや、仕事に支障をきたすことは避けたいですね。
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職人気質な人とうまく付き合う方法
ここからは、職人気質な人とうまく付き合う方法をみていきましょう。気をつけたいポイントは次の通りです。
積極的にコミュニケーションを
職人気質な人は、繊細でシャイな人が多く、積極的にコミュニケーションをとることは少ないかもしれません。それを踏まえ、あなたから話しかけるといいですね。
また、職人気質の人はプライドが高く、意志も強め。だからこそ、自分の失敗を許せません。そのようなときに話しかける場合は、言葉の選び方や言い方に気を配り、相手を否定しないようにしたいもの。一方的にミスを責めるのも避けましょう。
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発言はわかりやすく簡潔に
職人気質の人は、高い集中力で仕事に取り組むことが多いでしょう。仕事以外のことで時間を割くのは避けたいと考えているかもしれません。それを踏まえ、職人気質の人に何かを伝えたり、指示したりするときは、要点をまとめて簡潔に伝えましょう。
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仕事で誠意を示す
ストイックに仕事をする職人気質の人は、自分にも他人にも厳しいことが多いです。仕事に対する姿勢などをよく観察しているので、「手を抜く人だ」と感じさせたら、相手にされない可能性も。仕事に手を抜くと、あからさまに嫌がられることもありそうです。真面目に仕事をすることが、信頼してもらえる近道といえるでしょう。
最後に
職人気質の人の特徴や短所、付き合い方のポイントなどを紹介しました。職人気質な人がいるだけで、職場の雰囲気は引き締まることが多いです。物事に対する誠実な姿勢に、影響を受ける人もいるでしょう。今のような時代こそ、職人気質の人は求められているのかもしれません。
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