職人気質とは
職人気質と聞いて、ものづくりの職人をイメージする人も多いでしょう。「技術に自信がある」「頑固」「実直」といったことを連想させる「職人気質」ですが、実際の意味はよく知られていないかもしれません。
まずは、職人気質の意味と読み方を見ていきましょう。「しょくにんきしつ」と読むと思われがちですが、辞書に記載されているのは違う読み方なんですよ。
意味と読み方
職人気質を辞書で調べてみました。
【職人気質】
読み方:しょくにんかたぎ
職人に特有の気質。自分の技能を信じて誇りとし、納得できるまで念入りに仕事をする実直な性質。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
職人気質の場合、「気質」は「かたぎ」と読みます。自分を信じ、自分が納得できるまで仕事に取り組みます。真面目で誠実な人が多いでしょう。
職人気質な人の性格とは
職人気質な人の性格をもう少し掘り下げていきましょう。次のような特徴がある人は、職人気質といえるでしょう。
完璧主義者
職人気質といわれる人は、どんな小さなことでも決して手を抜かず、徹底的に取り組みます。やるからには最高の結果を出したい、最高のものをつくりたいと考えるような人です。
仕事の重要度や大きさにはあまり興味を示さず、自分が納得できるかどうかに重きをおくことが多め。相手によろこんでもらえるよう、最大限の努力をします。
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強い信念がある
仕事に対する強いこだわりや信念があるのも、職人気質の特徴です。それは、努力して培った経験や実績から生まれるもの。確固たる自信を持っていることが多いでしょう。責任感も強いので、根気良く問題解決やクオリティ向上にとりくみます。周りに安心感を与えられるのも、この信念があってこそかもしれません。
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粘り強く、諦めない
職人気質の人は、粘り強く仕事に取り組みます。他の人ならとっくに諦めているようなことでも、根気強さを発揮。努力を継続し続けて、何かしらの結果を出すことが多いでしょう。失敗しても、次に生かすのが得意です。
几帳面
こだわりや信念が強い分、細かなところに目が届くというのもあります。几帳面で、物事の細部にまでこだわるでしょう。勢いで仕事をするというよりは、慎重に進める傾向があります。
誠実で嘘がない
職人気質の人は、実直な人が多いです。真面目にまっすぐ仕事に取り組むため、誠実さを感じさせます。言動に嘘がなく、愛想をふりまくことや、媚びへつらうことはしないでしょう。
職人気質な人はどんなジャンルに多い?
職人気質な人はどのようなジャンルに多いのでしょうか? いくつかピックアップして紹介します。
ものづくり
熟練した技術者が、そのすぐれた技術で精妙を極めたものを作る「ものづくり」の世界は、職人気質の人が多く存在します。妥協を許さない信念や、意志の強さは、大きな武器になるでしょう。特に、料理人や大工、技術者などは、職人気質の強みが生かしやすいかも。仕事にやりがいを感じながら、働く人が多いでしょう。