職人気質な人の性格とは
物事に対して妥協のない人や独自のこだわりがある人は、しばしば「職人気質な人」とよばれます。

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決して悪い意味の言葉ではありませんが、このような人を前にすると「付き合いにくい」と感じる人もいるようです。職人気質な人は、なぜそのような印象を与えてしまうのでしょうか。
職人気質な人にありがちな性格から推察してみましょう。
完璧主義者
職人気質な人は、何事にも決して手を抜かない完璧主義者といえます。仕事を与えられれば真摯に向き合い、「やるからには最高の仕事をしよう」と考えるような人です。
このとき仕事の重要度や大きさは関係ありません。職人気質な人にとって大切なのは、自分が納得できるクオリティに仕上げることだと考えられます。しかし一切の妥協を許さない厳しさは、ときに周囲から疎まれてしまうこともありえます。
例えばクオリティよりもスピードが優先される仕事では、職人気質な人のこだわりは無意味に思われるかもしれません。空気を読まずマイペースに仕事をする様子に、周囲はときに苛立ちさえ覚えてしまう可能性も。
また、他者にまで完璧さを求めるのも職人気質な人にありがちな傾向。求められた側からすれば、「そこまでしなくても」と不満を抱くこともあるのではないでしょうか。

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強い信念がある
職人の気質に例えられるとおり、職人気質な人は仕事への強いこだわりや信念を持っています。
職人気質な人の背後にあるのは、これまでに培われてきた経験や実績です。「自分のやり方は正しい」という確固たる自信があるため、周囲に何か言われたくらいでは仕事の進め方や考え方を変えることはなかなかありません。何があっても根気よく責任を果たし、高いクオリティで仕事を仕上げようとするでしょう。
こうしたプロ意識の高さや責任感の強さは、周囲に安心感を与えられます。「この人に仕事を任せれば大丈夫」と思わせますが、ときにそれが同じ仕事をする人にとって負担となることも。
一緒に働いていると、「プライドが高すぎて扱いづらい」と感じる場面もあるかもしれません。

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職人気質な人はどんな職種に多い?
職人気質な人は、突出したスキルや知識が必要となる職種を選ぶ人が多いようです。「職人気質」とまでいわれるこだわりの強い人は、どのような職種に多く見られるのでしょうか。

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ものづくり
ものづくり業界は、気質だけではなく本物の職人が多く存在するところです。職人気質な人特有の「仕事へのこだわり」「妥協を許さない姿勢」は大きな強みとなって活躍できるでしょう。
例えば料理人や大工などは、日々技術を研鑽し妥協なく仕事に取り組む姿勢が必要です。職人気質な人の本領を発揮しやすく、やりがいを感じながら働く人も少なくありません。
また、芸術家や音楽家などは、自分の価値観を突き詰めて作品を作り上げる仕事といえます。スピードよりもクオリティが重視される分野ですし、独自の世界観を持つ職人気質な人が集まるのではないでしょうか。