【目次】
・職人気質な人の性格とは
・職人気質な人はどんな職種に多い?
・職人気質な人の長所や短所
・職人気質な人とうまく付き合う方法
職人気質な人の性格とは
物事に対して妥協のない人や独自のこだわりがある人は、しばしば「職人気質な人」とよばれます。

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決して悪い意味の言葉ではありませんが、このような人を前にすると「付き合いにくい」と感じる人もいるようです。職人気質な人は、なぜそのような印象を与えてしまうのでしょうか。
職人気質な人にありがちな性格から推察してみましょう。
完璧主義者
職人気質な人は、何事にも決して手を抜かない完璧主義者といえます。仕事を与えられれば真摯に向き合い、「やるからには最高の仕事をしよう」と考えるような人です。
このとき仕事の重要度や大きさは関係ありません。職人気質な人にとって大切なのは、自分が納得できるクオリティに仕上げることだと考えられます。しかし一切の妥協を許さない厳しさは、ときに周囲から疎まれてしまうこともありえます。
例えばクオリティよりもスピードが優先される仕事では、職人気質な人のこだわりは無意味に思われるかもしれません。空気を読まずマイペースに仕事をする様子に、周囲はときに苛立ちさえ覚えてしまう可能性も。
また、他者にまで完璧さを求めるのも職人気質な人にありがちな傾向。求められた側からすれば、「そこまでしなくても」と不満を抱くこともあるのではないでしょうか。

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強い信念がある
職人の気質に例えられるとおり、職人気質な人は仕事への強いこだわりや信念を持っています。
職人気質な人の背後にあるのは、これまでに培われてきた経験や実績です。「自分のやり方は正しい」という確固たる自信があるため、周囲に何か言われたくらいでは仕事の進め方や考え方を変えることはなかなかありません。何があっても根気よく責任を果たし、高いクオリティで仕事を仕上げようとするでしょう。
こうしたプロ意識の高さや責任感の強さは、周囲に安心感を与えられます。「この人に仕事を任せれば大丈夫」と思わせますが、ときにそれが同じ仕事をする人にとって負担となることも。
一緒に働いていると、「プライドが高すぎて扱いづらい」と感じる場面もあるかもしれません。

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職人気質な人はどんな職種に多い?
職人気質な人は、突出したスキルや知識が必要となる職種を選ぶ人が多いようです。「職人気質」とまでいわれるこだわりの強い人は、どのような職種に多く見られるのでしょうか。

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ものづくり
ものづくり業界は、気質だけではなく本物の職人が多く存在するところです。職人気質な人特有の「仕事へのこだわり」「妥協を許さない姿勢」は大きな強みとなって活躍できるでしょう。
例えば料理人や大工などは、日々技術を研鑽し妥協なく仕事に取り組む姿勢が必要です。職人気質な人の本領を発揮しやすく、やりがいを感じながら働く人も少なくありません。
また、芸術家や音楽家などは、自分の価値観を突き詰めて作品を作り上げる仕事といえます。スピードよりもクオリティが重視される分野ですし、独自の世界観を持つ職人気質な人が集まるのではないでしょうか。
研究者
一つの物事を突き詰めて研究していく研究職も、職人気質な人が働きやすいとされる職種です。
仕事ではコツコツと細かい作業を繰り返すこととなりますが、職人気質な人特有の根気強さと丁寧さがあれば、苦に感じづらいのではないでしょうか。自身の知識や経験をフルに発揮できるため、職人気質な人にとってはやりがいのある仕事となりえます。
職人気質な人は、あれもこれもと広く浅く仕事をするのが得意ではないとも考えられます。好きなことや興味のあることに特化して徹底的に追求していくのが性に合っているのでしょう。そのような人にとって研究職は、まさに天職ともいえます。
職人気質な人の長所や短所
職人気質な人を知る上で、どのような性格か理解しておくことは大切です。一般的に職人気質とよばれる人は、どのような長所や短所があると考えられるのでしょうか。具体的に見てみましょう。

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嘘が苦手
職人に例えられるほど仕事に真剣な人は、日常生活においても実直であると考えられます。嘘やごまかしを嫌う傾向が強く、嘘をつこうとしてもうまくつけないことも多いでしょう。普段の仕事ぶりのとおり、人に対しても真摯な態度で接してくれるはずです。
正直すぎてときにきつい発言をすることもありえますが、それもすべて真面目な性格に由来するものといえます。周囲からの信頼はあつく、安心して付き合える人として認識されるのではないでしょうか。

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向上心が強い
常に仕事ではベストを尽くそうと考えているのが職人気質な人です。十分に認められている状況でも現状に満足することはなく、「どうすればよりよい成果を出せるか」を考えながら働いているのではないでしょうか。
この向上心の源は、強い好奇心と探究心、そしてプライドなどが挙げられます。これらを満たすためなら努力も手間も惜しまず働けるため、職人気質な人はどの分野に行っても一定以上の成果を上げられるかもしれません。

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柔軟性がない
自身の仕事に絶対的な自信を持っている職人気質な人は、ときに自分本位になりがちです。仕事のやり方に口を出されるのを嫌うため、他者の意見を聞き入れようとしないという一面も。自分のやり方に固執するさまは、周囲に「融通が利かない」「柔軟性がない」という印象を与えてしまいます。
またこうした一面は、仕事だけではなく日常生活にも見られるでしょう。人とうまく折り合いをつけられず、誤解されたり対立したりする場面もあるのでは。仕事ができることでやっかみを受ける人もいるかもしれません。

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職人気質な人とうまく付き合う方法
職人気質な人が持つ仕事へのこだわりや態度は見習うべきところが多く、憧れや尊敬の念を持つ人も少なくありません。しかしいざ個人的に付き合うとなると「どう接したらよいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

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職人気質な人に接するとき、気をつけたいポイントを紹介します。
積極的にコミュニケーションを
職人気質な人と接するときは言葉の選び方に注意し、あなたの方から積極的なコミュニケーションを心がけましょう。
一般的に職人気質な人は、プライドが高く繊細な傾向があります。何気ない言葉一つに気を悪くしたり傷ついたりする可能性も。お願いや確認をする際は、相手を否定するニュアンスにならないよう注意しましょう。
例えば仕事で確認したいことがあるときは、ミスを責めるような口調は厳禁。「教えてほしい」という体で話しかけ、「すみませんがこの部分だけ分からなくて…」などクッションとなる言葉を挟みましょう。
これなら相手も気分を害することなく、協力的に答えてくれるはずです。
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発言は分かりやすく簡潔に
仕事第一に考える人なら、仕事に集中できない時間は煩わしいと感じるのではないでしょうか。職人気質な人に話しかけるときは、要点をまとめて簡潔に伝えるよう心がけましょう。
また、職人気質な人の中には無口な人も少なくはありません。仕事以外の話を好まない人も多く、自分から饒舌に語ることは少ないと考えられます。
ただし、相手が話さないからといって自分の考えを押しつけたり一人で語りすぎたりすると、嫌がられてしまう可能性も。相手が話さないときは辛抱強くポイントを押さえて話しかけ、やがて口を開いてくれるのを待ちましょう。
少しずつでも話ができるようになれば、職人気質な人との距離も縮まるかもしれません。
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仕事で誠意を示す
ストイックに仕事に向かう人ほど、他人への目も厳しくなりがちです。「この人は仕事に手を抜く人だ」と思われれば、相手にもされない可能性も。言葉だけではなく普段の態度から認めてもらえるよう、仕事には真剣に取り組むことをおすすめします。
職人気質な人と接するとき、このようなやりとりを「面倒だな」と思う人もいるかもしれません。しかし、職人気質な人から好印象を持たれれば、気兼ねなく質問できたり、意見を言い合えたりする関係になれるかもしれません。
仕事での評価も上がりますし、あなたにとっては「いいことずくめ」といえるのではないでしょうか。

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