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2021.01.30

ハッカ油の虫除け効果は?日常シーンの使い方や注意点を調べてみた!

メントールのスーッとした刺激と清涼感のある香りが特徴的な「ハッカ油」には、虫を寄せ付けない忌避作用があるといわれます。ハッカ油と身近な材料を使って虫除けグッズを作ってみては。ペットや小さい子どもがいる家庭では濃度や使い方に注意が必要です。

【目次】
ハッカ油とは?
ハッカ油は虫除けとして使えるの?
ハッカ油の虫除けとしての使い方
ハッカ油の虫除けの作り方
ハッカ油を使う際の注意点

ハッカ油とは?

食や日用品など、暮らし全般へのナチュラル志向が高まる今、改めて注目を集めている「ハッカ油」。ハッカの香りは日本人にとってなじみ深く、食品の香りづけや虫除けなどに使えるものとして知られています。そこで気になるのが日常シーンでの使い方や注意点。ハッカの持つさまざまな効果や性質について調べてみました。

ハッカ油 虫除け

(C)Shutterstock.com

ミントから抽出した植物油

ハッカ油の「ハッカ(薄荷)」とは、西洋でいう「ミント(Mentha・Mint)」のこと。シソ科ハッカ属に属するハーブの総称で、ペパーミントやスペアミント、和種ハッカなどさまざまな品種があります。このハーブは、葉や茎が清涼感のある香りを放つのが特徴。口に含むとスースーとした冷涼感あり、食品や歯磨き粉などの香りづけにも多く使われています。

「ハッカ油」はハッカから抽出した植物油のこと。乾燥させたハッカを蒸留釜に入れ、「水蒸気蒸留」という方法でエッセンスを抽出するのだとか。ハッカ油には「メントール(ハッカ脳)」や「カルボン」をはじめとする多くの成分が含まれていて、含まれる成分の割合が香りや風味を左右しているそうです。

ハッカ油のさまざまな効果

具体的にはどういったシーンで活用できるの…?と調べてみると、かなり万能!ハッカ油は水で希釈してハウスクリーナーとして使ったり、湯船に数滴垂らして入浴剤代わりにもなったりと、さまざまな使い方ができます。

食用可能なハッカ油はマウスウォッシュとして使うことも可能。口の中が爽やかになり、ゼリー・カクテル・ティーなどの香料としても使用できます。

足の蒸れが気になったときは、希釈したハッカ油をひと吹きすると不快な臭いがやわらぎます。小2男子にもなると、子どもとはいえ、長時間履いたスニーカーの臭いはなかなかのもの。消臭効果があるので、気になった時はその場でシュッと吹きかけ、わが家ではニオイ対策に重宝しています。ナチュラルで爽やかな香りもお気に入り。

ハッカ油はそのスーッとした香りと清涼感から、クールダウン・リフレッシュ・虫除け・消臭・除菌などさまざまな用途に使われています。特に高温多湿の日本の夏にはハッカ油がもってこい。ドラックストアやAmazonなどのネットショップでも種類豊富にアイテムが揃っています。

ハッカ油は虫除けとして使えるの?

暖かくなってくると欠かせないのが「虫除け対策」。春から夏にかけては蚊をはじめ、ハチやアブなど人間にとって害になる虫が飛び始めます。この時期は子どもたちと公園へ行くのにも虫除けがマスト。ハッカ油で「手作りの虫除け」を作る人は多いですが、実際の虫除け効果や殺虫効果はどの程度なのでしょうか…?

ハッカ油 虫除け

(C)Shutterstock.com

虫はハッカ油の香りが苦手

多くの虫は、ハッカ油の香りやメントール、カルボンなどのスーッとした香りが苦手。この香りがハエ・ハチ・アブなど、あらゆる虫に対して効果を発揮するそう。公園や野山に行く際は、ハッカ油で作った虫除けスプレーを肌に吹きかけておくと不思議と虫が寄りつきません。

希釈度や使い方にもよりますが、人体に大きな影響を与える心配がないので、天然100%の虫除けとして子ども用に使うのもおすすめ。2歳になる息子の保育園では、夏は先生お手製の虫除けスプレーで対策をしていました。市販品では成分が強すぎるかも…?と懸念があるママは、一度試してみるといいかもしれませんね。

そして、暖かい時期はゴキブリやハエの出現が恐怖…!というママも少なくないはず。害虫が集まりやすい水回りには、ハッカ油をしみ込ませたガーゼなどを置いておくと効果的なのだそう。部屋でコバエが飛んでいると気になってしまい、地味にストレスを感じるのでこれはぜひやってみたい!

殺虫効果はなし

ここで注意しておきたいのが、虫除けとしての効果は期待できるものの、ハッカ油には殺虫効果はありません。一時的にいなくなっても、香りや成分が時間とともに薄れるにつれてまた姿を現します。ハッカ油はあくまでも一時的に虫を寄せ付けないための予防アイテム。濃度を上げればそれだけ虫は寄ってこなくなりますが、害虫を完全に駆除したいのであれば市販の殺虫剤を使いましょう。

ハッカ油の虫除けの使い方

ハッカ油の虫除けは「肌に塗布する」「床に置く」「網戸に吹きかける」など、目的や場所によって使い方もさまざま。デイリーに活用できるアイディアを一挙ご紹介します。

ハッカ油 虫除け

(C)Shutterstock.com

直接肌につけてOK!子どもにも安心して使える

虫除けスプレーとして使う場合は、水やエタノールで希釈して使うのが一般的。もちろん、肌に直接につけてOKなので、夏場は汗の臭いが緩和されて気分もリフレッシュできます。ハッカ油と水は混ざりにくいため、使用時は上下によく振ってから使うのがポイント。濃度にもよりますが、洋服についてしまうシミになる可能性があるので注意。できるだけ服につかないように噴射しましょう。

ナチュラルなハッカ油の虫除けは、化学的な虫除けスプレーが苦手な子どもにもおすすめ。ただし、小さな子どもが誤った使い方をしないように、子どもが手の届かない場所で保管するなど、大人がしっかり管理することが大切です。

網戸や出入り口に吹きかけておく

自宅での虫除け対策には、虫が入ってきそうな場所に噴射する方法もおすすめ。網戸に満遍なくスプレーすると、爽やかな香りが広がって癒し効果も絶大です。虫除けになるだけでなく、香りも楽しめるのはハッカ油ならでは。

ファミリーキャンプを楽しむわが家では、テントのメッシュ部分や出入り口にシュッとスプレーしておくと虫が寄ってきにくくなるので、アウトドアシーンに欠かせません。ただし、ハッカ油は「ポリスチレン」を溶かす働きがあるので、網戸のサッシがポリスチレンの場合は、使い続けるうちにボロボロになってしまうことも。先に材質を確認しておくと安心です。

外からの害虫対策は、ハッカ油を垂らした小皿をドアやベランダ付近に置いておくと効果的。場所や用途にあわせてあれこれ買い求めることなく、ハッカ油のでみ事足りてしまうのがうれしいですよね。

食品を扱うキッチンまわりでも大活躍

食品を扱うキッチンでは、化学合成の虫除けスプレーや殺虫剤はできるだけ避けたいですよね。キッチンや洗面所に現れる厄介なゴキブリを退治するときも、ハッカ油を使うと効果的。ティッシュやガーゼに数滴垂らし、ゴキブリの通り道に置いておくだけでOKなんです。

時間がたつにつれて忌避効果は半減するので、香りが薄くなってきた…?と感じたらこまめに取り換えるのがポイント。夏場ゴミ箱に集まりやすいコバエ対策には、ふたにハッカ油をしみ込ませたガーゼを貼っておくのもおすすめです。

重曹を混ぜれば消臭効果も

「キッチンが生ゴミ臭い…」と感じたら、ハッカ油と「重曹」を組み合わると消臭対策になるそう。炭酸水素ナトリウムとも呼ばれる重曹は、弱アルカリ性の性質を持っていて、食べ物の腐敗臭や汗などの「酸性の臭い」と混じると「中和反応」を起こして消臭作用を発揮するそうです。

ハッカ油と重曹は単体でも使えますが、2つを組み合わせれば鬼に金棒。粉末の重曹は湿気を吸着する「吸湿性」もあるので、じめじめした水回りには最適なアイテムです。

ハッカ油の虫除けの作り方

そうとなれば作り方を知りたい!おうちで簡単に取り入れられる、ハッカ油と身近に手に入れられる材料のみを使った「虫除けスプレー」と「置き型防虫剤」の作り方をご紹介します。材料を混ぜるだけなのでとっても簡単。

ハッカ油 虫除け

(C)Shutterstock.com

3つの材用を混ぜるだけ!の簡単虫除けスプレー

虫除けスプレーに必要な材料は、「水」「無水エタノール」「ハッカ油」の3つ。液体を入れるための「スプレー容器」も準備してくださいね。

まず、無水エタノール(10ml前後)を容器に取り、ハッカ油を5~10滴ほど垂らします90ml前後の水を加え、しっかりと混ぜてください。スプレー式の容器に移し替えれば完成。

ハッカ油の量に厳密な決まりはありませんが、肌刺激が心配な場合はごく少量から試してみるといいでしょう。水は精製水ではなく「水道水」でOK。水道水には「塩素」が含まれているので、水が腐りにくいというメリットもあります。

作る際の注意点

ハッカ油には「ポリスチレン」を溶かす作用があるので、注意が必要です。ポリスチレンとは「スチロール樹脂」とも呼ばれるプラスチック樹脂で、略号は「PS」。食品の容器やDVDケース、家電製品の緩衝材などあらゆるものに使用されています。

スプレーを入れる容器は「ポリプロピレン(PP)」「ポリエチレン製(PE)」「ポリエチレンテレフタレート(PET)」など、ポリスチレン製以外のものを使いましょう。容器の素材が不明であれば、「ガラス製」を選ぶと安心です。

手作りの虫除けスプレーは直射日光の当たらない場所に保管し、1週間以内に使い切るのが理想的。1週間を過ぎると水が腐ったり、雑菌が繁殖したりして傷んでしまいます。ハッカ油の香りが薄れ、効果が半減する可能性も。

重曹を使った置き型防虫剤

おうちのの防虫剤としてさまざまな場所で活躍してくれるのが、重曹入りの置き型防虫剤。キッチン・玄関・バスルーム・トイレはもちろん、クローゼットや冷蔵庫、下駄箱などにしのばせておけば、湿気やカビ臭さの緩和にも役立つ万能アイテムです。

準備するものは、重曹・ハッカ油・ガーゼ・小皿重曹100gに対して、10滴ほどのハッカ油を加えるだけで完成です。ハッカ油を多くすれば忌避作用が高まるので、置く場所によって調節しましょう。

重曹とハッカ油をよく混ぜ、小皿に移し替えて、ガーゼでふたをします。輪ゴムなどで留めて、重曹が飛び散らないようにしましょう。

ハッカ油を使う際の注意点

食品の添加物にも使われるほど身近なハッカ油ですが、使い方を間違えると、肌トラブルを引き起こす場合も。ペットや小さなお子さんがいるおうちでは取り扱いに注意しましょう。

ハッカ油 虫除け

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ペットへの使用はNG

ハッカ油をペットに使用するのはNG。特に、猫の肝臓には精油に含まれる成分を解毒する機能がないため、中毒を起こしてしまうおそれがあるそう。直接ハッカ油を吹きかけるのはもちろん、ペットがいる場所で濃度の高いハッカ油を使用するのも避けた方が安全です。床に置いておいた防虫剤をペットが誤って口に入れてしまう可能性も。

また、ハムスターやフェレット、小鳥などの小動物もハッカ油が苦手。ペットを飼っているご家庭では濃度や使い方に十分注意しましょう。

原液をそのまま使わない

ハッカ油で作った虫除けスプレーは、直接肌につけられますが、「原液」を肌に直接つけるのは禁物。ハッカ油には「刺激作用」があり、敏感肌でなくても肌にピリピリとした痛みを感じることがあります。目や口、粘膜などの周囲にはくれぐれも噴射しないように気をつけましょう。

天然素材100%で作った虫除けスプレーは子どもにもOK、ですが、濃度は控えめに。少しでも異常が現れた場合は使用を中止しましょう。原液や虫除けスプレーは、小さな子どもの手が届かない場所で保管するのがベスト。

ハッカ油のさまざまな活用法、いかがでしたか?小さいお子さんをはじめ、天然素材100%なので家族みんなで安心して使える上、誰でも簡単に作れます。毎日の虫除け対策や消臭対策に、ぜひ取り入れてみてはいかがですか?

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写真/Shutterstock.com  文/村井 絢

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