【抑】の「よく」以外の読み方って??
訓読みでは「おさえる」、音読みでは「よく」と読まれる【抑】ですが、実はそれ以外にも読み方があります。
漢字で目にすることはあまりないかもしれませんが、日常でも使われる言葉の一つで、文章にすると「目的が抑違う」といった使い方をします。
この漢字の読み方、分かりましたでしょうか?
正解は…
【そもそも】
でした!
【抑:そも‐そも】
[1]
最初。発端。副詞的にも用いる。
[2]
改めて説き起こすときに用いる語。いったい。だいたい。さて。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
抑の類語にはどのような言葉がある?
「そもそも」以外に、同じような表現をしたい場合どのような言葉が使えるのでしょうか?「そもそも」の類語を3つ紹介します!
類語その1【元元:もともと】
【元元:もと‐もと】
[1]行動を起こす前と変わらないこと。損にも得にもならないこと。また、そのさま。
(例)
「ふられて―だ」
「失敗して―だ」
[2]はじめから。もとから。
(例)
「―やる気はなかった」
「―気の弱い男だ」
類語その2【大体:だいたい】
【大体:だい‐たい】
[1]細かい点を除いた主要な部分。また、全体を大づかみにしたところ。あらまし。おおよそ。
(例)
「事件の―を語る」
「―の人が出席する」
[2]
1.物事の要点、また数量などを、大づかみにとらえるさま。あらかた。おおよそ。
(例)
「話は―わかった」
「駅まで―五分だ」
2.もとはと言えば。そもそも。
(例)
「―言い出したのは君だよ」
類語その3【本来:ほんらい】
【本来:ほん‐らい】
1.もともとそうであること。元来。
(例)
「―の目的を考える」
「人間は―感情の動物だ」
2.それが当たり前であること。道理であること。
「―向こうからあいさつに来るべきだ」
(類語3つすべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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