美肌にいい食べ物って?積極的に摂りたい栄養素とは
肌に元気がないときに摂りたい「美肌栄養素」
まいこ ホリスティック スキン クリニック院長・山崎まいこ先生によると、食事と肌には密接な繋がりがあるそう。
「肉や魚などの動物性タンパク質は、肌の潤いを保つ細胞間脂質やハリを高めるコラーゲン、セラミドの原料となる必要なもの。ですが、肉食ばかりの食生活では腸内環境が乱れ、吹き出物など肌トラブルを招きます。筋トレ中で肉ばかりを食べていて『ある日突然、肌にブツブツができた』と驚かれる人もいますが、肉食続きで腸内環境が乱れてしまったためです。また、逆に野菜ばかりの食事では、コラーゲンやセラミドなどを肌が作れずに乾燥などの肌あれに直結します。健康で美しい肌のためには偏った食事をせず、野菜、肉、魚、海藻、穀物などできるだけいろいろな食材を摂りしましょう」(山崎先生)
ビタミンA
ビタミンAは肌のバリア機能をサポートする働きがあり、緑黄色野菜に多く含まれています。しかし効率よく吸収させるには動物性食材も必要。赤身肉やうなぎにも多く含まれているので積極的に摂りましょう。
亜鉛
亜鉛は肌の潤いのカギとなる重要な成分。牡蠣や煮干し、レバーなどの動物性食品、わかめや海苔などの海藻に多く含まれています。
鉄分
鉄分が不足すると皮膚炎が起きやすくなってしまいます。レバーに含まれているのは有名ですが、ビーツにも多く含まれます。ビーツはトータルで栄養価が高く「飲む輸血」と言われるほど。
オメガ3脂肪酸
ダイエット食材の印象が強いですが、オメガ3脂肪酸は花粉症などのアレルギーによる炎症を抑える働きもあります。くるみやアマニ油、ブリ、サバ、サンマなどの青魚の脂にも多く含まれています。
「ヨーグルト」は肌の調子を整えてくれる
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肌の調子には生活習慣やストレス環境などさまざまな要因がありますが、腸内環境を整えることで肌荒れの解消につなげられる可能性があります。ヨーグルトはお肌の調子を整えたいときに有効な食品と言われているのです。ヨーグルトを食べ続けることで、ビフィズス菌や乳酸菌などが摂取でき、正常な腸内環境が維持されます。これにより体の中からキレイになり、自然と肌荒れしにくい状態もキープできるように。食べるときは食後に。空腹時は胃酸の影響で胃に負担がかかる可能性があるので、食後に少量を毎日継続して。バナナやリンゴなどの食物繊維、ビタミン類が含まれる果物との相性も◎ です!
ニキビやシミ、くすみを撃退したいなら「いちご」
いちごにはビタミンCが豊富。実は7~10粒ほど食べるだけで1日に必要なビタミンCを摂取することができます。ビタミンCはニキビの原因となる過剰な皮脂分泌を抑えてくれ、さらにはシミやくすみの原因のメラニンを増やさないように働きかけてくれます。
透明感UPには抗酸化力がある「赤い食材」
野本真由美クリニック銀座 院長・野本真由美先生によれば、シミには抗酸化力のある食べ物を日々の食事に取り入れ、錆びない肌を作ることが大切なのだそう。
トマトやパプリカなど、色の鮮やかな野菜や、“アスタキサンチン” が豊富に含まれるエビ・鮭・いくらなどの赤い海の食材には強力な抗酸化作用があるのだそう。中でも特に抗酸化力が密集しているのが、常に空気に触れている野菜の皮の部分だとか。他にも黒豆・黒キクラゲ・ひじきなど色が黒い食材にも肌を錆びさせない働きがあって、エイジングケアにぴったりだそうです。
美肌に欠かせないビタミンCは「キウイ」
キウイには美肌に欠かせないビタミンCがたっぷりと含まれていて、特に黄色い果肉のサンゴールドキウイには、レモン7個分以上のビタミンCが含まれています。また、食後の急激な血糖値の上昇を防いでくれたり、消化をサポートしてくれたりと、美肌だけでなく健康やダイエットにも嬉しいフルーツなのです。
エイジングケアに「納豆」
納豆には「ポリアミン」という成分が含まれていて、これはエイジングケアが気になる人にうれしい成分。このポリアミンを摂取し続けることで、肌のハリを感じやすくなるのだそう。さらに動脈硬化の予防なども期待できるので、美容と健康、両方に嬉しい効果が期待できる食品なのです。