「けんかの【迸り】を食う」【迸り】の読み方とは?
思わぬアクシデントやハプニングに巻き込まれたときに使う【迸り】。この漢字の読み方を知っていますか?
自分発信で何かが起きたときというよりも、周りの言動によって自分にも影響が及ぼす時に使われます。
ヒントは「○○っ○り」。
分かりましたでしょうか??
正解は…
【とばっちり】
でした!
【迸り:と‐ばっちり】
《「とばちり」の音変化》
1.飛び散った水。
2.そばにいて災難を受けること。まきぞえ。とばしり。
「けんかの―を食う」
【迸り】の読み方は他にも!
「とばちり」の音変化によって【とばっちり】と読むようになったこの漢字ですが、他にも読み方があります。
その1:とばしり
【迸り:と‐ばしり】
1.飛び散る水。しぶき。
「床に滴る―をよける用心にと」〈荷風・つゆのあとさき〉
2.まきぞえ。とばっちり。
「事故の―がかかる」
意味は【とばっちり】とほぼ同じですが、例文にある「床に滴る―をよける用心にと」というように飛び散る水やしぶきの代わりに名詞のような使い方があるのはあまり浸透していないかもしれませんね!
その2:ほとばしる
【迸る:ほと‐ばし・る】
《古くは「ほとはしる」「ほどはしる」とも》
1.勢いよく飛び散る。また、激しく流れ出る。噴き出る。
「鮮血が―・る」「蛇口から水が―・る」
2.とびあがる。おどりあがる。
(すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「飛び散る」という意味は残りつつ、【ほとばしる】ということばでは「とびあがる」や「おどりあがる」という意味も。【迸り】と【迸る】では送り仮名が違うだけなので、読み間違えないように気を付けたいところですね!
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