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2023.11.09

口下手を克服したい!自然な会話ができるようになる方法とは?【心理カウンセラー監修】

「物静かで穏やかな優しい人」という印象を与えられる

「自分の話や考え、意見を無理に押し通そうとせず、最後まで口を挟まずに静かに聞いてくれるため、『威圧的』『傲慢』『身勝手』といった悪い印象は持たれにくいはず。『最後まで話を聞いてくれるし、自分の意見を無理に押し通そうとする気の強さもなく、優しくいい人だ』という印象を周囲に与えます」(吉野さん)

口下手な人の控えめさは周りの人に威圧感を与えることがなく、穏やかな人だと受け取ってもらえるのではないでしょうか。

握手するふたりの女性

(C)Shutterstock.com

口下手を克服する方法とは?

口下手であることは、必ずしも悪いことではありません。でも、職場や人付き合いにおいて不便を感じることが多いなら、会話の仕方を工夫してみるのも1つの手。吉野さんに、「口下手をどうにかしたい」と思ったときの対処方法を教えていただきました。

ペンを口元にあててこちらを見る女性

(C)Shutterstock.com

無理に自分が話そうとせず、相手の話を聞く

吉野さんは、「無理に自分が話そうとせず、相槌などを上手に打ち、相手の話を聞くようにする」ことが大切だと言います。

「口下手な人は『自分が上手に話さないといけない』『自分が知識を持って話さないといけない』など、『自分が話さないといけない』という強迫観念を持っていることが非常に多いです。だからこそ、自分に対してプレッシャーを与えてしまいます。

口下手な人は『自分が上手に話そう』ではなく、『相手の話に興味を持ち、聞くようにしよう。相手に気持ちよく話をさせよう』という意識にすると、自然に聞き上手になり、無理に話さなくても大丈夫だと安心できるようになります」(吉野さん)

電話しながら歩く女性

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話す順番を組み立て、丁寧に伝える

また、「話の全体の概要、〝森〟を見た上で、話す順番を組み立て、丁寧に伝える」ことを意識するのもポイントです。

「口下手な人は、ワーキングメモリと帯状回の機能が弱いことがあります。まずは話の全体を見た上で、どのようなストーリーで話すのがいいかを考え、話す順番と枠組みを作り、1つ1つを丁寧に伝える練習をしていくことも有効です。

もしどうやっても改善できない場合は、心理療法を使って、思考を持てるようにしていく方法もあるため、プロのカウンセリングを受けることも1つの方法として有効です」(吉野さん)

フキダシ型のふせんとマグカップ

沈黙を怖がらず、はっきりゆっくりと話す

さらに吉野さんによると、「沈黙を怖がらず、はっきりと落ち着いてゆっくり話す」ことを意識するとよいそう。

「口下手な人は無言の時間を怖がる傾向があり、沈黙の時間があると焦って無理して話そうとします。その結果、余計なことを言ってしまったり、訳のわからないことを言って、あとで1人で思い出して後悔してしまうことも。

会話には適度な沈黙がスパイスとなり心地よい空間を作ることがあります。なので、沈黙は怖がらないようにしましょう

また、話すときも焦って「何か言わないと!」となる必要はありません。じっくり、自分の中で落ち着いて会話を組み立ててから、ゆっくりとで構わないので、はっきりと伝えることが大切です。しっかり声に出して伝えるようにしてみましょう。この繰り返しによって自信を持てるようになり、口下手から脱出できるようになります」(吉野さん)

和やかな会議風景

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会話を広げるコツを身に付けよう

口下手で「話すのが苦手…」という人は、会話を広げるコツを知ることで苦手意識を軽減できるかもしれません。口下手な人が知っておきたい「会話が広がるコツ」を、吉野さんに聞きました。

会議中に相手の話をしっかり聴く女性

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相手の感情に触れた部分を深掘りしていく

「そもそも、自分が無理に話す必要はありません

相手に気持ちよく話してもらえれば、まずは大成功。相手の話に興味を持つと、悲しかった、うれしかった、腹立たしかった、驚いたなど、感情に伴う単語が出てくるのがわかります。それが、相手にとっては取り上げて欲しい、聞いて欲しいことなのです。

なので『何をした』『これをした』ということについて会話を拾うのではなく、『楽しかった』『大変だった』などの感情の部分を拾い、その話を聞き返してあげることにより、相手も自分の話に興味を持って聞いてくれていると感じ、どんどん楽しそうに会話をしてくれるようになります」(吉野さん)

よどみなく話し続けられるということだけが、上手なコミュニケーションではないですよね。口下手な人は「自分が無理に話す必要はない」「相手の話を聞こう」と思えると、会話の場面でも気が楽になるのではないでしょうか。

会話を楽しむふたりの女性

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会話の全体像を想像し、伝えたいことを整理する

吉野さんは、会話を上手に広げるには「まずは会話の全体像を想像し、自分の伝えたいことを整理する」のも大事なポイントだと言います。

「人は会話の中の1つの単語を拾い、そこに気持ちが集中してしまう傾向があります。しかしそれをしてしまうと、見当違いな各論に気が取られてしまい、本旨からずれてしまうことがあります。

なので、まずはその会話の全体像を想像したうえで、その会話がどの方向へ向かっているのかを考え、次に自分の考えはその中のどこに関係していて、その会話の次の展開はどうしたいのかを考えます。しっかり思考を整理したうえで、適切な単語を考えるという丁寧な作業をすることにより、会話も上手になっていきます」(吉野さん)

紙コップを持って会話するふたりの女性

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心理カウンセラー  吉野麻衣子先生

心理カウンセラー

吉野麻衣子

「SMART BRIDAL」代表/MBA婚活心理カウンセラー/モデル「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させた、科学的根拠(エビデンス)に基づいた、戦略的婚活が可能な結婚相談所を経営。43歳で14歳年下3高男子と再婚。MBAと心理カウンセラーの資格をもち、さまざまな企業で経営側に立って部下を指導した経験と、多くの婚活&キャリア指導の経験を活かし、多くの独身男女の婚活を支援中。
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