【虚仮にする】
知っている漢字なのに言葉によって読み方が変わったり、特殊な読み方をする漢字はたくさんありますが、今回の【虚仮にする】は普段聞き慣れない読み方かもしれません。
ポイントは「虚」の読み方。「きょ」ではなく、もう一つ別の音読みがあります。
「仮」は音読みが2つあり、タイトルで「きょかにする」ではないと言っているので、「か」以外のもう一つの音読みです。
主に人に対して使われる言葉で、「人を虚仮にする」などといった使い方をします。
わかりましたでしょうか??
正解は…
【こけにする】
でした!
【虚仮にする:こけにする】
踏みつけにする。ばかにする。
【虚仮】を使った他の言葉も!
【虚仮にする】は比較的聞いたことがある人が多いイメージですが、その他にも【虚仮】という言葉を使った慣用句が3つあります!【虚仮】そのものの意味と合わせて紹介します!
そもそも【虚仮】の意味とは?
【虚仮:こ‐け】
[1]
1.思慮の浅いこと。愚かなこと。また、その人。
「―の一念」
2 仏語。真実でないこと。外面と内心とが一致しないこと。
[2]
1.見せかけだけで中身のない意を表す。
「―おどし」「―おどかし」
2.むやみやたらにすることや、そのような状態であることをけなしていうのに用いる。
「―いそぎ」「―惜しみ」
慣用句その1:虚仮の後思案
【虚仮の後思案:こけのあとじあん】
愚かな者は、必要なときに知恵が出ず、事が過ぎてから考えが浮かぶものであるということ。下種のあと知恵。
慣用句その2:虚仮の一心
【虚仮の一心:こけのいっしん】
愚かな者がただその事だけに心を傾けてやりとげようとすること。
慣用句その3:虚仮も一心
【虚仮も一心:こけもいっしん】
愚かな者でも物事を一心にすれば、りっぱなことができるということ。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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