【目次】
・最初にチェック!羽毛布団の種類
・自分に合った羽毛布団を選ぶには?
・長く愛用するにはお手入れが大切
・コスパ抜群!おすすめ羽毛布団 3選
・機能性に優れた羽毛布団 おすすめ3選
・長く使える高級羽毛布団 おすすめ2選
【目次】
最初にチェック!羽毛布団の種類
羽毛布団の中身には主に「ダック(あひる)」と「グース(がちょう)」の2種類が使われています。それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらがよいかは一概にはいえません。予算や使用目的によって、適したものを選びましょう。ダックとグース、それぞれの特徴を解説します。
価格が安めの「ダック」
ダックは価格が比較的安い割に羽毛が膨らむ力(ダウンパワー)が高く、保温性に優れています。ただしグースよりも体が小さいので、「ダウンボール」と呼ばれる羽毛一つひとつのサイズが小さく、ボリュームを出すためには大量の羽毛が必要になります。そのため同じサイズの布団で比べると、羽毛の使用量が多い分グースの羽毛布団よりも重めです。また、ダックは雑食なので獣臭がやや強く、羽毛のニオイが気になることもあります。
ニオイが気にならない「グース」
草食のグースは、ダックほどニオイが気になることはありません。ダックよりも高価でダウンパワーはそれほど変わりませんが、体が大きい分ダウンボールも大きく、少ない量でもダックに比べてボリュームのある布団を作れます。より軽くて暖かな布団が欲しい人や、獣臭が気になる人に向いている素材です。
まさしく羽のような軽さマザーグース
羽毛は一般的に食用として飼育されている生後2~3カ月の幼鳥から採取されます。また、幼鳥のほかに卵を産ませるために飼育している親鳥から採取されることも。親鳥は飼育期間が長いため、大きくて丈夫な羽毛を持っており、軽くて高品質な布団を作れるのです。親鳥は「マザーグース」「マザーダック」と呼ばれ、高級羽毛布団にしばしば使用されています。ただし、マザーグースやマザーダックの羽毛は採取できる数が少ないため価格が高めです。
(参考:昭和西川株式会社)
自分に合った羽毛布団を選ぶには?
掛布団の選び方は、住んでいる地域の気候や家族構成、家の造りによってさまざまです。また、暑がりの人と寒がりの人とでは布団に求める機能が異なります。自分に合った羽毛布団を選ぶコツを見ていきましょう。
適切なサイズを選ぼう
布団にはさまざまなサイズが用意されており、羽毛布団も例外ではありません。キッズ用からキングまで細かくサイズ分けされており、背の高い人用にロングサイズを作っているメーカーもあります。布団のサイズは、大人が1人で寝るならシングルサイズ、子どもと添い寝ならセミダブルのように、寝る人数で決めるのが一般的です。ただし体格が大きい人や寝返りが頻繁にある人は、1人で寝るときでもセミダブルやダブルがおすすめです。寒がりで布団にくるまって寝たい人も、少し大きめの掛布団を使うと快適に眠れます。自身の体格や体質とのバランスを考慮して、適切なサイズを選びましょう。
吸湿性に関わる側生地に注目
羽毛布団の側生地には「ポリエステル」「綿」「シルク」などが使われています。側生地の素材によって布団の吸湿性や肌触り、お手入れのしやすさが変わるため、それぞれの特徴をしっかりと把握したうえで選びましょう。
「ポリエステル」は丈夫で軽く、価格が安いのがメリットです。ただし、化学繊維であるため綿やシルクの天然繊維に比べて吸湿性が低く、寝汗で蒸れることもあります。
「綿」は吸湿性に優れ、季節を問わず快適に使えます。肌触りもよく、掛布団の側生地としては最適な素材です。ただし綿は農作物なので産地や品種によって品質にばらつきがあり、近年は価格も上昇傾向にあります。
「シルク」はとても肌に優しく、他の素材にはない光沢や、なめらかな感触を楽しめます。高価ですが、肌触りにこだわる人にはおすすめの素材です。
肌触りを左右するキルトの種類
羽毛布団は中の羽毛が片寄らないように、キルティングで縫製しています。キルティングの方法にもいくつか種類があり、肌触りや暖かさが異なります。主なキルトの種類は下記の通りです。
・平面キルト:側生地の表裏を縫い合わせただけのもの
・立体キルト:一つひとつのマスにマチを設けて保温性を高めたもの
・ツインキルト:立体キルトに、上下に分ける仕切りをプラス
平キルトは縫い目から熱が逃げやすく、保温性が低めです。このため薄い夏物の肌掛布団によく使われています。立体キルトは熱を逃がしにくい構造なので非常に暖かく、寒い地域に住んでいる人にもおすすめです。ツインキルトは上下に仕切ることでさらに保温性が高まりますが、中に1枚生地が入る分、重くなります。
(参考:お布団コンシェルジュHP)
長く愛用するにはお手入れが大切
羽毛布団はしっかりとお手入れをすることで、長く愛用できます。お気に入りの羽毛布団を長持ちさせる、お手入れ方法をチェックしておきましょう。
知っておきたい衣替え時の7つのNG。プロが教える正しい洗濯&収納方法
定期的な天日干しを
羽毛は吸湿性や放湿性に優れており、湿気がこもりにくい素材です。このため、他の布団のようにこまめに天日干しをする必要はありません。しかし、月に1~2回天日干しをしてあげると保温性が高まり、紫外線による殺菌効果も期待できます。羽毛布団を天日干しするときは、側生地の劣化に注意が必要です。長時間紫外線に当てると側生地が傷み、縫い目などから羽毛が飛び出てしまいます。表と裏をそれぞれ1時間ほど日に当てれば十分なので、干し過ぎないようにしましょう。紫外線が強い日は、カバーをかけたまま干すと側生地の劣化を防げます。
(参考:昭和西川株式会社)
空気の入れ替えでニオイ対策
羽毛布団は水鳥の羽を使っているため、人によってはニオイが気になる場合があります。羽毛には油脂分が含まれており、これを布団の製造工程で完全に取り除くと、羽毛がパサパサになり弾力性や保温性が失われてしまうため、ある程度残しておく必要があるのです。残った油脂分が、湿度が高い日などに溶けだし、ニオイの元となります。そういうときは天日干しなどでしっかりと乾燥させた後に、布団内部の空気を入れ替えてみましょう。布団を小さくたたみ、ゆっくりと空気を押し出す作業を数回繰り返します。ニオイが付いた空気が追い出され新しい空気に入れ替わるので、作業前よりも軽減できるはずです。
コスパ抜群!おすすめ羽毛布団 3選
すぐに汚れてしまう子ども用の布団や、汗をかきやすい夏用の布団には、価格が安いものだと安心です。2万円以下で購入できる、コスパの高い羽毛布団を紹介します。
足元まであったか「アイリスプラザ 羽毛布団」
高級羽毛の産地として知られる、ハンガリーのホワイトダックダウンを90%使用した、国産の羽毛布団です。熱を逃がさず冷気の侵入を防ぐ立体キルト加工がほどこされ、肩口から足元まで、包み込まれるような暖かさを実感できます。側生地は綿混のポリエステルで、しっとりとした柔らかな肌触り。縫い目はしっかりと2重縫製されており、羽毛の飛び出しがなく長持ちします。防カビ加工済みで、衛生的に使えるのもポイントです。
商品名:アイリスプラザ 羽毛布団
ホワイトダウンの「安眠工場 羽毛布団」
肌掛けタイプの羽毛布団は、夏に冷房の効いた部屋で寝るときや、冬に重ね掛けして保温性を高めたいときに便利です。薄くて収納場所を取らないため、1枚持っていると重宝します。こちらの羽毛布団は柔らかなホワイトダウンを85%使用しており、軽くて暖かです。国内の工場で徹底的に洗浄し、抗菌・除菌加工や防カビ加工もしっかりほどこしています。汚れたら家庭で水洗いも可能なので、汗をかきやすい夏や暑がりの人も使いやすい布団です。
商品名:安眠工場 羽毛布団
良質な羽毛をたっぷり「タンスのゲン 羽毛布団」
良質なホワイトダックダウンをたっぷり詰めた羽毛布団。「3Dパワーアップ加工」によって、ふっくらと弾力性のある羽毛に仕上げています。パワーアップ加工された羽毛はボリュームが出て空気をたくさん含むようになるので、保温性が高いのが特徴です。キルトのマス一つひとつに膨らみをもたせた「バルーンフィットキルト」を採用しているので羽毛がつぶれにくく、パワーアップ加工のふっくら感が長持ちします。また、キルトのマスの数が通常の羽毛布団よりも多いため、フィット性が高く暖かさを逃がしません。衿元と足元のキルト部分には羽毛を多めに入れてあり、より暖かです。除菌や防ダニ効果のあるオゾン加工や、花粉・ダニ・ハウスダストに反応して無害化する「アレルGプラス」により、清潔に使えます。
商品名:タンスのゲン 羽毛布団
機能性に優れた羽毛布団 おすすめ3選
毎日使う掛布団には機能性も重要です。収納しやすいものやホコリが出にくいものなど、快適に使える機能を持つおすすめ商品を紹介します。
とにかく軽い!「ニトリ かるふわ羽毛掛ふとん」
総重量が1㎏程度と、軽さが魅力の羽毛布団。側生地を大幅に軽量化することで羽毛がつぶれにくく、保温力が低下しません。中央部分の羽毛量を増やしているので、軽くても体にかかる部分はしっかりと暖かいのが特徴。羽毛自体のニオイを抑え、消臭・防臭効果もある独自技術「ウォム」を使用しており、獣臭や汗のニオイが気になりません。春~秋にちょうどよい暖かさで、冬は重ね掛けとしておすすめです。洗濯機で洗えるので、1年中快適に使えます。
商品名:ニトリ かるふわ羽毛掛ふとん
コンパクトに収納できる「無印良品 グレー羽毛掛ふとん・二層式・薄型」
無印良品の羽毛布団は、ウクライナの「グレーグース」の羽毛をメインに使用。野生に近い環境で飼われているグレーグースの羽毛は強くて保温性が高く、布団の素材に最適です。上下2層に分かれたツインキルト加工で、羽毛が片寄らずいつも暖かく眠れます。ポリエステル製の軽い側生地のおかげで、ツインキルトでも重さを感じず、ふんわりとした寝心地を楽しめる点も魅力です。おしゃれな生成のカバー付きで使わないときはコンパクトに収納でき、場所を取りません。
商品名:無印良品 グレー羽毛掛ふとん・二層式・薄型
バイオアップ加工がされた「西川 羽毛布団 ホワイトダックダウン」
「バイオアップ加工」は、洗浄・選別を終えた羽毛に加湿乾燥と冷却除塵をほどこし、よりきれいに仕上げる加工方法。バイオアップ加工には、羽毛布団がら出るホコリの量を26%減らす効果があるとされています。西川ではバイオアップ加工した羽毛から、さらに質のよいものを選び出す「フレッシュアップ加工」を行い、品質を高めています。ふっくらと良質な羽毛がたっぷり入っているうえにホコリが出にくいため、毎晩快適に眠れます。側生地にはポリエステル85%・綿15%の軽く肌触りのよい素材を使用しており、羽毛をふっくらと保ちます。抗菌加工済みなので、雑菌によるニオイも気になりません。
商品名:西川 羽毛布団 ホワイトダックダウン
長く使える高級羽毛布団 おすすめ2選
羽毛布団の価格帯は幅広く、中には1枚10万円を超えるものもあります。高級布団は中身にも側生地にもこだわり丁寧に作られているため、非常に寝心地がよく、長持ちするのがメリットです。より良いものを長く使いたい人におすすめの高級羽毛布団を紹介します。
信頼の国産ブランド品「昭和西川 高級 ホワイトマザーグース 羽毛布団」
ボリュームがあるホワイトマザーグースの羽毛が95%も入った、国産ブランドの布団です。ポーランドのルベルスキェ地域限定の、選りすぐりのマザーグースダウンを使用しているため品質にムラがなく安心して使えます。インド産の綿を使ったサテンの側生地も、艶やかな光沢に高級感がただよいます。上質な綿ならではのソフトな肌触りで首元にしっかりとフィットし、体を優しく包んでくれそうです。キルトは熱を逃がしにくい30マスの立体キルトで、マチの部分には羽毛の移動を防ぐ「セーフティーカロー」を使用しています。長く使っても中身が片寄らないため、快適なリラックスタイムを過ごせます。
商品名:昭和西川 高級 ホワイトマザーグース 羽毛布団
プレミアムな掛け心地「最高級羽毛布団 ポーランド産ホワイトマザーグースダウン」
ポーランド産のホワイトマザーグースダウンを95%使った、最高級羽毛布団です。希少価値のあるマザーグースダウンを国内で洗浄し、抗菌加工やパワーアップ加工をほどこしているためプレミアムな掛心地を味わえます。側生地には国内の繊維メーカー「シキボウ」の「TINTA」を採用。「TINTA」は光で表面の汚れを分解し、消臭効果や抗菌効果を発揮する光触媒配合繊維です。太陽光はもちろん、部屋の照明でも効果があるので、こまめに干せないときにうれしい機能。また、ダニや虫を寄せ付けない「ノンバッグ」加工も付いており、アレルギー体質の人から注目されています。素材は綿100%で肌触りも抜群です。
商品名:ポーランド産ホワイトマザーグースダウン
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