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LIFESTYLE 夫婦

2024.05.21

自分の家庭は夫婦円満? アンケート調査と夫婦円満でいるために必要な3つのポイントを解説【専門家監修】

スキンシップ

腕を組んだり手を繋いだりはもちろん、肩揉みや足のマッサージをし合ったりして定期的にスキンシップをとるのも夫婦円満の秘訣なんだとか。いきなりは難しいかもしれませんが、少しずつ始めてみませんか。

夫婦円満の秘訣をチェックしたところで、実際に夫婦円満だと感じている方のエピソードを紹介します。現在夫婦円満な方も、そうでない方も、これからの夫婦生活で何か役に立つヒントがあるかもしれません。

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夫婦円満になれない原因

夫婦円満になれない原因には、どんなことがあるのでしょうか。コミュニケーションスキルの専門家でもある、キャリアコーチの菊池啓子(きくちひろこ)さんにお話を伺いました。

「夫婦円満とは、ふたりの関係の調和がとれていて穏やかなこと。調和をするには、お互い負担が無いように、関わる必要がありますね。どちらかの我慢や頑張りの上に成り立つ関係では、穏やかさを保つことは難しくなります。一番のポイントは、『察してほしい』という気持ちを乗り越えて、言葉にしてコミュニケーションをとることです。夫婦は、一番近くにいる他人。わかってもらえてあたりまえ。気づいてもらえてあたりまえ。そんな甘えを排して、お互いに気遣っていけるといいですよね。」(キャリアコーチ・菊池さん)

ここで、夫婦円満になれない原因を見ていきましょう。

絡まるハート

(c) Adobe Stock

相手に期待をしすぎている

期待とは、自分の基準に照らし合わせて、相手の良し悪しや優劣を判断していることになります。ある意味、押し付けととられても仕方がないかも。また、その期待を言葉で伝えていないとしたら、相手は理解することができません。

自分がどのような期待を持っているのかを自覚しましょう。そして、相手に言葉で伝えることが大切。もしくは勝手な期待だとしたら、その期待値を下げる必要もあるかもしれません。

素直になれない

一緒にいるパートナーだからこそ、気持ちを素直に伝えることに難しさを感じることがあるかもしれません。特に、ポジティブな感情を伝えることに照れくささを感じたり、悪いと思っているのに、口に出すのが悔しいということはありませんか?

分かっている・気づいていることだとしても、それをあえて言葉にして伝える。そんな気遣いがあるからこそ、円満な状態が保てるのです。

我慢をしすぎている

例えば、相手に対して不満を持った時。衝突を恐れ「自分が我慢すれば穏便に過ごせる… 」と思って、一方的に我慢をしてしまうことはありませんか? 勝手な我慢は、相手に気付かれることなく、気持ちをこじらせていくことになりかねません。

ちょっと見方を変えると、我慢をして伝えないということは、相手に対して情報提供をしていないということになります。相手は何もわからないまま、「これでいい」と思っているのです。大切な相手だからこそ、「何をどのように我慢しているのか」という情報提供をしていきましょう。

【実録!】私たちこんな方法で夫婦円満です

元々、夫婦円満な家庭の秘訣もありますが、一時はそう感じていなかった夫婦が、夫婦円満でいられるよう努力したエピソードにも注目です。

結婚記念日に手紙を書いて感謝を伝える

「ふたりとも実家が遠いため親には頼れず、どんな時も、どんなこともふたりで協力し合っていこうと決めました。月日が経つと馴れ合いになっていくのが嫌だったので、結婚記念日にはこの1年間の感謝の気持ちを手紙に書いてお互い渡すという決め事を作りました。

手紙のおかげで、日々の生活も感謝してもらえるような思いやりのある行動ができているんだと思います。夫はわかりませんが、私は手紙をたまに読み返して、頑張ろう!と気持ちを奮い立たせるアイテムにもなっています」(30代・埼玉県・子ども2人)

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不仲から見つけた、日々の小さな思いやり

「子どもが生まれて精神的にも、時間的にも余裕がなく、夫に対して優しくもできない時期がありました。家事も育児もほとんど私任せな夫を、どんどん嫌いになっていく自分に気付き、どうにかしなくてはと思うように。とはいえその当時余裕がない私は、冷静に話し合いなどできず夫の前で泣いてしまいました。

そこで初めて夫は私の気持ちに気付いたようです。それから夫は何かにつけて先回りして家事をやってくれたり、〝大丈夫?〟と聞いてくれたり、思いやりを感じるように。徐々に私の心も解きほぐされ、〝ありがとう〟という言葉が口に出るように。それからはお互い日々の小さな思いやりに気付き感謝できるようになりました 」(30代・愛知県・子ども2人)

目指すは子どもが理想としてくれる夫婦

「元々、お互いの意見を話し合って決めている夫婦でしたが、やはりどちらかが譲ったり我慢をしている時期がありました。なんだか居心地が悪いなと思い、そのことを素直に伝えたところ夫も同じ考えでした。ではどうすればいいかお互いに考えた結果、〝子どもが理想としてくれる夫婦〟というテーマができました。

私たちだけで考えるとぶつかってしまうことも、子どもが絡んでくると、異なる意見も意外と受け入れられたり、積極的に家事分担ができたり、笑顔を絶やさないようになど、夫婦円満になっていきました。いつかは反抗期が来て、こんなパパママはイヤ! と言われるかもしれませんが、子どものためなら夫婦手を取り合えるとわかっただけでも大正解な毎日です」(40代・岐阜県・子ども2人)

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夫婦円満を目指すためにやるべきこと

夫婦円満を目指すためにやるべきポイントとして、次の3つを心がけてみましょう。

乾杯する夫婦

(c) Adobe Stock

それぞれの「地雷」を確認しておく

不快に思うことや嫌だなと感じることは、人それぞれ違います。良かれと思ってやることにまったく効果が無かったり、かえって不評となるのは悲しいことです。こんな言葉は嫌だ。こんな活動は興味が持てない。こんな時にはこんな対応をしてほしい。「地雷」にあたることを共有しておけば、避けて通ることができます。

すべてを把握し理解しようとしない

夫婦は、一番近くにいる「他人」です。行動のすべてを把握することはできません。また、相手の状況や感情をすべて共有することもできないのです。すべて理解をしたい、というのは、ある意味傲慢な態度。わからないことがあったとしても、それも相手の一部だと思い、信頼していく意識を持ちましょう

不満は定期的に話し合う

不満を我慢してこじらせてしまうことで、円満な関係から遠ざかってしまうことがあります。年間スケジュールの中に、「不満共有大会」なるものを予定しておきましょう。定期的に伝える場があると思えば、言わずに溜め込んでしまうということは無くなります

ちなみに、不満共有大会開催の心得は、「お互い様の気持ちを忘れない」。どちらが良い悪いということではなく、より良い関係を継続するための情報交換会だと思ってくださいね。

最後に 

アンケート結果を見てみると、やはり夫婦円満でいる家庭は〝話し合い〟と〝思いやり〟のある毎日を過ごしていることがわかりました。喧嘩をしてしまったり、夫婦関係があまり上手くいっていないと感じているときは、参考にしてみてはいかがでしょうか。

構成・文/福島孝代

TOP画像/(c) Adobe Stock

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監修

キャリアコーチ 菊池啓子(きくち・ひろこ)さん

2003年から企業研修トレーナー・人材育成コンサルタントとして活動。国家資格キャリアコンサルタント。研修登壇回数は年間100回を超え、これまでに5つの大学でキャリアデザインを教える。現在「社外上司」として多くのビジネスパーソンの悩みに寄りそい成長をサポート。趣味は出張先での御朱印集め。家族は夫と猫2匹。

X:@lotus_kikuhime
ライター所属:京都メディアライン

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