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LIFESTYLE 雑学

2018.01.31

オトナの女に学ぶ、”自分らしさ”と着物の関係

スピリチュアルなアラフォー女子が着物のプロにインタビュー。大人のための着物の極意とは…

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スピリチュアルビューティコンサルタント、mailoveのvenus maiです。

先日、「オトナ振袖」ということでお着物スタイルをご紹介しましたが、そのスタイルを提案してくださったのが中目黒のお着物屋さん「KAPUKI」。

詳しいお店の紹介は、お買い物フリークな相方neffyに任せるとして、私は店主である腰塚レイコさんに、着物を楽しむコツを聞いてまいりました!

着物を着られずに着物店のオーナーに!?

なんと、お店を開業するまで全く着物が着られず、 でもひょんなことがきっかけにオープンすることになったため、半年前から毎日着物生活を始めて、youtubeを見て着方を覚えたという異色のオーナー。元スタイリストならではの抜群のセンスで、同じ女性から見ても、本当にかっこよくて綺麗でキップのいい、憧れの女性!某モデルさんも、中目黒を歩くレイコさんの姿が素敵すぎて追いかけたらお店にたどり着いた、というぐらいのスタイリッシュさです。お店に置いてあるのも、ご本人のようにビシッと筋が通っている粋なお着物。

私自身は、アラフォーになってから和装の機会が増えましたが、和装の自分ってどうしても普段とは違う自分を召喚しなくてはいけない感じもあって、着こなしとしては正解でも、自分のキャラとは合ってるの?という疑問が湧いてきます。細かい決まりごとも多く、だったら着るのをやめておこうかな…と二の足を踏んでしまうことも。特別なものというより、身近なものとして、”自分のものにしている”感はどうしたら出るのか! レイコさん、教えてください!

腰塚レイコさんが語る着物の魅力とは

「着物をthe着物って考えるより、ドレスという感覚で捉えてもらったら、もっと楽しくなるんじゃないかしら。確かに着物の世界には細かいルールがあるけれど、たとえば振袖も起源をたどれば男の子が着ていたものだし、時代が変わっていくに従ってルールも常識も本当は変わっていく。だとしたら、ここからまったく変わりません!とも言えないはずよね。まずは自分が着たいもの。そしてそれが似合っていること。それが大前提なら、アラフォーであっても、素敵な振袖ならファッションとして着てもいいという革新が、どこかで必要なのではないかしらと、思います」

—そう、お気に入りだった振袖がもう着られなくなるのは、すごく寂しかったです。振袖って実際に高価だし、だけど成人式と友達の結婚式にちょこっと着るぐらい…では正直もったいないですよね。私、未婚ですから間違いではないんですが(笑)。

「そうね。うちで扱っている振袖は、お袖を着れば留袖としても着られるような柄だし、後から好きな色に染められるような白地のものもあるから、一生ものとして長く楽しんでもらえるようにとは考えています。だけど振袖ってやっぱり独特の楽しさがあって、実際着てみても、お袖が長いってテンションが上がる(笑)。その楽しさを年齢でくくってしまうのももったいないわよね。もちろんTPOがあるから、フォーマルな席では難しくても、ちょっとしたパーティにおめかし気分で着て行ったりとかはありなんじゃないかしら。

着物はあれを着るな、こう着るな、というチェック項目が沢山あって、それで着たくなくなってしまう人も多い。ルールがあると面倒に思えてしまうけれど、でも、もっと着物自体を楽しんでもらいたいなと思うの。知識として知らないのはよくないけれど、わかってやっているならいいんじゃない?って」

—実際、扱っていらっしゃるお着物は、生地も仕立てもすごくこだわっていますよね。老舗の帯や反物とコラボしたり。

「押さえるところはきっちり押さえて、その上で遊ぶ。着物の良さはもちろんだけれど、合わせの小物もこだわったり、着方をきちんとするとか、着こなしに格を持たせるのも大事よね。着物に遊びがあっても、1日着ていてまったく着崩れなければ、とてもきちんとしているし、わかった上でやっているって伝わるもの。

アラフォーの女性のおしゃれって、そういう知識を全部インプットした結果、自分のものとして外に出せるということじゃないかしら」

—まさに!大人の女とはそうありたいです!!

「ルールの中で楽しむことももちろん素晴らしい。でもそのちょっと外れたところにいくこともまた、おしゃれの楽しさ。どちらも自分のさじ加減で楽しめることこそが、おしゃれの醍醐味だと思うの。枠の中じゃつまらないじゃない?お洋服だって雑誌やSNSの格好を参考にしても、そこから自分でどうアレンジしていくかが大事よね。そういう気分でお着物と仲良くなりたい方に、ぜひお店に遊びに来ていただきたいわ」

—それって、お洋服も同じことですよね(しみじみ)。ありがとうございました!

同じ”着る”という行為でも、”和装”となると、どうしても構えてしまっていたけれど、本来は日本人にとって普段着で日常着だったもの。もちろん文化という面は残す部分はあるでしょうけれど、着て楽しむという本来の目的から考えると、もっと自由なスタイルがあってもいいのかもしれないです。お洋服だってカジュアルからフォーマルまで好きにミックスする今、 それで着物が楽しくなるなら、着なくなっちゃうより全然いい!

先日もアンティーク着物のコレクション展を見に行きましたが、大正時代や昭和初期にトランプ柄やニューヨークのダンスクラブの柄の帯、ステンドグラス柄の着物なんていうのもあって、すごく自由で驚きました。

根底にあるのは”装う”ということの楽しさ。また着物を着ることが、楽しくなっていきそうです!

現在、KAPUKIでは新プロジェクトのクラウドファンディングも募集中。リターンの中には、レイコさんの浴衣レッスン、そして大人振袖での撮影会などもついているそうなので、ぜひチェックしてみてください!

KAPUKI
KAPUKI Instagram

写真提供/KAPUKI

venus mai
元ファッションエディター。同じ“マイ”という名前のneffy maiと共に、スピリチュアルビューティコンサルタント“mailove”として活動。東京大学文学部美学芸術学科を卒業。アートやカルチャーに造詣が深く、ライフスタイルにも独特の美意識を発揮する。1979年生まれ・いて座・AB型。Domaniウェブサイトにて『ふたりの女の官能カラーパレット12か月』『ふたりの魔女の恋愛タロットリーディング』なども担当。

mailoveHP

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