働くことの目的、具体的な一例
人はどのような目的を持って働いているのでしょうか?主な例を紹介します。
生活費などお金のため
正社員・パート・フリーランスなど働き方は違っても、多くの人が生活費などのお金を稼ぐために働いているのが現状です。これには、家族を養うということも含まれています。家族を持てば、家族が生活できるように働いて生活費を稼ぐ必要があります。また、生活費以外のお金をためて、将来に備える人も多いでしょう。例えば、結婚・引っ越し・老後など。自分の欲しい物を購入したり、趣味に使うお金を得たり、子どもの習い事の費用を賄うために働く人もいます。
さらに、家族の元を離れ独立して生活するために働く人も少なくありません。自分の収入で生活することは自立にもつながり、一人の社会人として生きていく上で大切なことでもあります。
社会、他者への貢献
社会や他者への貢献を目標としている人もたくさんいます。分かりやすい例でいえば、医師や看護師は、病気やケガ人を助けるという責務があり、社会や他者に大きく貢献している人たちです。医師や看護師などの場合、自分が病気やケガをした時に、親切にしてもらった経験・苦労した経験などが、貢献する原動力になっていることも少なくありません。
また、社会を便利にするサービスを開発することや、人が必要とする情報を発信することなども社会や他者への貢献の一つです。他者への貢献に重点を置いている人の中には、NPOやボランティアで活躍する人もいます。
自身のスキルアップ
自分のスキルアップを目的に働く人もいます。組織の中でさまざまなスキルを磨き、昇格を目的とする人もいますし、将来的に独立して働くことを目標にしている人もいるでしょう。例えば、経験とスキルがあれば組織にこだわる必要がないエンジニアやプログラマーの中には、フリーランスとして働くことを目指している人も少なくありません。まずは、会社で必要なスキルや経験を積み、フリーランスとして独立するための土台作りをしているのです。
また、人脈などネットワーク作りと捉えている人もいます。そのような人にとっては、会社は自分の将来の夢を果たすための通過点といえるでしょう。
純粋に仕事が楽しい場合も
中には、仕事自体が楽しいと感じ、特に目的意識がない人もいます。例えば、自分のやりたい仕事に就職して充実している人や、やりがいを感じている人などです。近年は働き方が変わりつつあり、フリーランスとして活躍する人も増えています。
また、自分の好きなことや趣味の延長線上に仕事があるという人も。このような場合、働くこと自体に楽しみを見出しているといえるでしょう。しかしながら、たとえ好きな仕事でも辛いと思うことはありますし、フリーランスは多くのタスクを一人でこなさなければいけないことも多いのです。一見華やかに見えますが、苦労も多いというのが現状です。
働くにはやりがいが必要?
多くの人にとって、1日の大半を過ごす場所が職場です。そのため、仕事にやりがいを見つけることが大切と言われることも多いですが、実際はどうなのでしょうか?
やりがいと仕事に対する不満の関係
仕事に100%満足している人は少なく、誰でも少なからず不満はあるものです。不満に感じる大きな理由の一つが、やりがいがないこと。やりがいが感じられなくなる理由はさまざまで、一つではなく複数のことが重なっていることも珍しくありません。例えば、「単調な仕事でスキルを発揮できない」「仕事量に見合う給料がもらえない」「努力しているのに昇給や昇格にならない」など。また、「上司など職場の人との人間関係が複雑」「残業が多くプライベートな時間を楽しめない」など、仕事そのものではなく職場の環境に不満があることが原因の人もいます。
やりがいを無理に見つける必要はない
やりがいがないと不安になったり焦ったりするかもしれませんが、無理に探す必要はありません。そもそもやりがいは無理に探すものではなく、日々の積み重ねや、人とのかかわりの中で自然と芽生えてくるものです。つまり、自分一人でどうこうなるものではありません。焦りや不安を感じることもありますが、やりがいにとらわれる必要はないのです。
やりがいを持つための方法
業務内容を受動的ではなく能動的に捉えることでやりがいを見つけやすくなります。ただ与えられた業務をこなすだけでは、やらされているという感覚になりやすく、自分を見失いがちです。「より効率よく業務をこなすには何をすればよいのか」「改善可能な点はないか」など、自ら積極的に課題を作ることで、充実度が増します。自ら動くことは、大きな責任や苦労も伴います。しかし、行動することで自分の成長につながったり、周囲に認められたりなど、やりがいを得られる可能性は増えていきます。