【目次】
・やる気がない人に見られる特徴
・原因その1:「考え方」
・原因その2:「周りの環境」
・原因その3:「体の不調」
・やる気が出ないときの対処方法
・日々の過ごし方も見直してみよう
やる気がない人に見られる特徴
周りに「やる気がなさそう」と見られてしまう人には、共通の行動や態度があります。具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
いつも元気がない
いつも元気がなく無気力な人は、周囲から「やる気がない」と思われているかもしれません。例えば、職場で周りが忙しく働いているのにもかかわらず、机でボーッとしている人や、あくびをして眠たそうにしている人です。
あいさつをしても返事が小さい声だったり、曖昧だったりする人もやる気がないように見られます。小さな声でボソボソと話す人も同様。無表情な人や喜怒哀楽が極端に少ない人、話しかけても反応が薄い人も、やる気がないように見られがちです。
無責任な行動を取る
仕事やプライベートでの待ち合わせに頻繁に遅刻するような「時間にルーズな人」は、やる気がないと思われます。特に仕事においては、「仕事を任せられない」と認識されてしまうこともあるでしょう。
ミスが多かったり、締め切りに間に合わないことが頻繁にある人からは、「仕事への責任感」を感じられません。誰にでもミスは起こり得るものですが、何度も同じミスを繰り返すなど改善が見られないと無責任だと思われ、やる気がないと判断されてしまいます。
不平や不満ばかり言う
周りへの不平や不満を頻繁に口にするのも、やる気がない人の特徴です。具体的には、「攻撃的なタイプ」と「他人任せなタイプ」に分かれます。
「攻撃的なタイプ」は、特に仕事ができるというわけではないのに、何かと批判や不満を口にするような人です。持論を述べるだけで自ら行動せず、他人に仕事を押し付けるような人も含まれます。
「他人任せなタイプ」は、自分ができない理由を他人のせいにし、不平や不満を言う人のことです。「上司がきちんと教えてくれないから」「会社の体勢が悪いから」などと常に周りのせいにして、一向に改善しようとしない特徴があります。
原因その1:「考え方」
同じ物事でも、人によって捉え方や考え方が異なります。自分の物事の捉え方や考え方が、やる気が起きない原因になっていることもあります。どのような考え方が影響するのか見ていきましょう。
何から始めればいいのか分からない
やるべきことがあっても「何から始めればいいのか分からない」と思った経験はありませんか?特に多いのが、新しい環境下に置かれたときや新しいことを始めるときです。
職場で希望の部署に移動できたときは、誰でもやる気がみなぎるものです。しかし、何をすればよいのか分からないと感じる状況では、空回りを繰り返してやる気が失われてしまいます。プライベートも同様。たとえば、英会話の勉強を始めたのに何から手を付けていいのか分からない、断捨離をしたいのにどこから手を付けていいのか分からないなど、開始時点でつまずいてしまうケースは珍しくありません。これはやる気を出す以前の考え方の問題です。
同じことの繰り返しでつまらない
毎日が同じことの繰り返しでマンネリ化すると、「つまらない」と感じやすくなります。つまらないと感じることで、やる気が失われてしまうのです。
仕事をしている人は、毎日がルーチン化されていることが多いもの。朝起きてから就寝するまで、ほとんど同じことの繰り返しという人も少なくないでしょう。そうなると、どうしてもマンネリ化し、つまらないと感じやすくなります。食事の支度や掃除などの家事は、基本的には毎日同じことの繰り返しです。楽しみや刺激を感じにくくなり、やる気が出なくなるのです。
本当はやりたくない
本当はやりたくないことを続けていると、やる気につながりません。しかし、実際にはやりたくないこともやらなければいけないのが現実です。
生きていく上では、ある程度我慢し割り切ることも大切です。しかし、我慢し続けているとストレスがたまり、何に対してもやる気が起きなくなります。人によっては、やらなくてもよいことを自分で選んでやっていることもあります。完璧主義の人などは、それほど好きでもない家事を手抜きせずに完璧にこなそうとするあまり、ストレスを抱えてしまうこともあるかもしれません。
原因その2:「周りの環境」
自分を取り巻く環境が影響していることも考えられます。具体的にどのような環境がやる気が出ない原因になっているのでしょうか?
人間関係がよくない
仕事でもプライベートでも、人との関わりは避けて通れないものです。そのため、人間関係が自分の感情に大きく影響することは珍しくありません。人間関係が悪いと日々を楽しく過ごせず、次第にやる気も出なくなります。
特に1日の大半をともに過ごす職場での人間関係がよくないと、仕事に大きく影響します。たとえ好きな仕事だとしても、居心地の悪い環境ではやる気が起きにくいでしょう。ストレスがたまる人間関係が続くと、何に対してもやる気が起きず、家事などプライベートなことを面倒に感じてしまう人もいます。
思ったような評価が得られない
一生懸命努力していても、評価が得られないようではやる気が出ません。たとえば、それなりに結果を出しているのに、いつまでも昇給や昇格にならないといったケースです。上司や同僚から褒められない、認められないといったことも含まれます。
また、努力をしたにもかかわらず、成果につながらなかった場合もやる気を失いがちです。中には「次はもっと頑張ろう」とポジティブに捉えられる人もいますが、落ち込んでやる気が出なくなってしまう人も少なくありません。人生は自分の思い通りにいかないことの方が多いのが現実です。思ったような結果につながらないとやる気が出ないばかりでは、前に進むことは難しいでしょう。
部屋やデスクが散らかっている
部屋や職場のデスクが整理整頓されておらず散らかっていると、やる気が失われることもあります。デスクが散らかっていると、必要な書類がなかなか見つからなかったり、仕事がスムーズに進まなかったりします。そのような状況では、やる気をキープするのが難しくなるのです。
また、デスク周りが整理整頓されていないことで集中力が散漫になり、事務処理に必要以上に時間が掛かってしまうことで、やる気が出なくなってしまうこともあるでしょう。家庭でも同様です。キッチンが散らかっていると料理をする気がなくなり、部屋が散らかっていると何をするにもやる気が出ないというのは、珍しいことではありません。
原因その3:「体の不調」
生活習慣などによる体の不調が、影響しているケースも考えられます。どのような原因があるのでしょうか?
疲れている
仕事やプライベートが忙しいなどの理由で寝不足になり、疲れがたまっているということも考えられます。実際に体の疲れによって、やる気が起きないという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?体が疲れていると、感情など精神面にも影響します。「会社に行くのがしんどい」「家事がめんどくさい」と、やる気が出なくなるのです。
仕事では、時期によってどうしても残業が続いてしまうこともあるでしょう。しかし、疲れがたまっている状態が続くと集中力やモチベーションが低下し、仕事の効率が悪くなります。適度に休息することが大切です。
運動不足
適度な運動は、健康的な生活に欠かせない習慣の一つです。そのため、運動不足になると心身のバランスが崩れ、やる気が出ないことにつながります。運動といっても過度な運動は体を疲れさせてしまい逆効果になることがあるため、自分に合う運動を習慣化することが大切です。適度な運動はストレス発散に役立つといわれています。適度な運動を習慣にすることで、やる気低下の対策になるでしょう。
不規則な生活
不規則な生活によって生活のリズムが崩れることも、やる気が出ない原因の一つです。例えば、就寝時間が遅くなると翌朝すっきり目覚められず、体がだるいと感じやすくなります。体に倦怠感が残ると、やる気を出そうと思ってもなかなか出せません。日々の疲れを取ろうと休日に寝だめをする人もいますが、寝だめは生活リズムをより乱す原因になります。休日も平日とあまり変わらない時間に起き、アクティブに過ごすことが大切です。
また、食生活の乱れも影響します。暴飲暴食や無理なダイエットなどにより、バランスよい食事がとれないと体調不良になりやすく、やる気が出ない状態になることもあります。バランスのよい食事を心がけましょう。
やる気が出ないときの対処方法
やる気が出やすくなる三つの方法を紹介します。どれも気軽に取り入れられる方法なので、試しやすいものからはじめてみましょう。
物事を整理する
「やらなければいけないことがたくさんあって、何から手を付けていいのか分からない」ということが原因になっている場合は、まずやることを整理しましょう。効果的なのが、「TO DOリスト」を作成し視覚化することです。視覚化することで頭の中が整理され、行動を起こしやすくなります。「やらなければいけないこと」や「やりたいこと」をリストにしましょう。次に、それぞれの事柄に対して、締め切りと優先順位を決めます。
また、身の回りが散らかっているのであれば、必要のない物を捨てるなど整理整頓をしましょう。整理整頓ができれば、仕事や家事もはかどります。
目標を決める
仕事がマンネリ化していることでやる気が出ない人は、目標を決めるのがおすすめです。目標が設定されると行動しやすくなり達成する喜びを味わうことで、新たなやる気が生まれます。
目標を決めるときは、毎日の業務の中で気軽に達成できそうな内容にするのがポイント。規模の大きい目標は達成しにくく時間も掛かり、さらにやる気を失いかねないためです。目標がなかなか思い浮かばない場合は、最終的な目標を細分化するとよいでしょう。プライベートの目標を立てるのもおすすめです。たとえば、ウォーキングにチャレンジするなら少しずつ距離を伸ばすことを目標にして、無理なく続けることが大切です。
ご褒美を用意する
ご褒美は子どもだけでなく、大人にも効果的です。例えば、掃除をしなければいけないのにやる気が起きないときは、「掃除が終わったらコーヒーを淹れて、おいしいスイーツを食べられる」など、自分へのご褒美を決めるとモチベーションが上がりやすくなります。
やらなければいけないことや目標ごとに、あらかじめご褒美を決めてみましょう。たとえば、仕事を頑張ったご褒美にはジュエリー、難しい資格試験に合格したら旅行というように明確にすると、それらをゲットするためにやる気を出す燃料になります。
日々の過ごし方も見直してみよう
忙しい日々を過ごしていると、なかなか生活を見直す機会がありません。日々の生活を見直すことが、やる気を取り戻すきっかけになることもあります。一度時間をつくって見直してみましょう。
心と体をしっかり休ませる
心と体が疲れていることが、やる気が出ない原因になっていることは珍しくありません。心身ともにしっかり休ませることが、解消につながる場合もあります。まずは良質な睡眠を十分に取ることからはじめましょう。
また、リラックス効果が期待できるエステやマッサージなどを受けるのもおすすめです。心も体も満たされ、リフレッシュにつながります。気の合う友人と好きなレストランで食事をしたり、映画を観に行ったりするだけでもリフレッシュに。
新しいことにチャレンジしてみる
日々のマンネリ化が大きな原因の場合は、新しいことにチャレンジすることで、やる気を取り戻せる場合があります。趣味や習い事は身に付くものなので、さらにやる気が上がれば一石二鳥です。新しいことにチャレンジするのは勇気がいるという人は、かつて夢中になっていた趣味を再び初めてみるという方法も。
趣味や習い事には興味がないという人は、日々の生活に目を向けてみましょう。いつもとは違うスーパーで買い物をしてみたり、作ったことのない料理のレシピにチャレンジしたりするだけでも気分が変わります。新しいことを取り入れて生活にメリハリができることで、やる気を取り戻しやすくなります。
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