【目次】
・「子煩悩」とはどういう意味?
・うらやましいほどの子煩悩な芸能人
・子煩悩な父親の特徴的な行動や性格とは
・子煩悩な父親が与える影響とは
・子煩悩な父親にするための方法
・子煩悩な父親になってもらい育児に協力してもらおう
【目次】
「子煩悩」とはどういう意味?
まず言葉の意味から理解しましょう。子煩悩に近い言葉に「親バカ」や「イクメン」がありますが、これらの言葉は少しニュアンスが違います。あわせて「親バカ」と「イクメン」との違いについても説明しましょう。
■並外れて子どもを可愛がる親のこと
子煩悩とは、「並外れて自分の子どもを可愛がる様」のこと。仏教用語の「煩悩」が、言葉の由来です。仏教では、「人間は108の煩悩があり、煩悩に悩まされるため心の平安が保てない」とされています。子煩悩とは、最も身近な我が子から生じる煩悩ということです。
一般的に「子煩悩な父親ですね」というと、「子どものことを大切に思っている父親ですね」と良い意味で使われています。
■「親バカ」や「イクメン」との違い
子煩悩が良い意味で使われるのに対して、「親バカ」は「度が過ぎて可愛がっている様子」を指し、あまり良い意味では使われません。愛情をかけているというより、過度に甘やかしているだけという意味合いが強くなるでしょう。「あの親は親バカが過ぎるから、子どももわがままだ」といったように使われることが多いです。
「イクメン」は、子煩悩に近い意味を持つ言葉です。イクメンは「育児に積極的な男性(メンズ)」の略語で、女性に対しては使いません。子煩悩が「子どもへの愛情」を表しているのに対して、イクメンはどちらかというと「育児に積極的な様」を表しています。
微妙に違いますが、どちらにしても「子どもに対して愛情が深く、面倒見が良い」という意味では同じでしょう。最近になって使われるようになった言葉のため、年配の方には通用しないこともあるようです。
うらやましいほどの子煩悩な芸能人
芸能人のなかには、うらやましいほど子煩悩な男性がいます。ここでは、子煩悩として知られる3名の芸能人をご紹介しましょう。
<つるの剛士さん>
理想的な父親として、必ずといっていいほど名前が挙がる、つるの剛士さんは子煩悩な父親として有名です。5人の子どもに恵まれ、世間の母親からは理想の父親として人気があります。インスタグラムでは子育ての様子がアップされ、家庭での子煩悩ぶりがうかがえるでしょう。
芸能人には珍しく、育休まで取って育児に参加しているそう。子どものお弁当作りから習い事の送り迎え、寝かしつけまでしているそうです。
<杉浦太陽さん>
杉浦太陽さんも、子煩悩な父親として有名です。国民的アイドルだった辻希美さんと結婚し、4人の子どもに恵まれています。杉浦太陽さんも、家事や育児に積極的に参加しているそうです。
「子どもが何か達成したときには、これでもかと思うくらい褒める」と語っていることからも、子煩悩さが垣間見えます。
<土田晃之さん>
お笑い芸人の土田晃之さんも、子煩悩な父親として名前が挙がる芸能人のひとりです。4人の子どもの父親で、子どもと一緒にコンサートに行ったりするそう。妻が妊娠中のときには、仕事をセーブして家事や育児を担当していたという話は有名です。
子煩悩な父親の特徴的な行動や性格とは
子煩悩な父親は、自分の趣味や仕事上の付き合いより、家庭や子どもを優先する傾向にあります。きっちり仕事を済ませたら、無用な付き合いに時間をかけることはなく、空いている時間があれば子どもと一緒に過ごそうと考えるでしょう。
このように子煩悩な父親には、特徴的な行動や性格があります。ここでは、いくつかご紹介しましょう。
■仕事が終わったらまっすぐ帰宅
子煩悩な父親は、仕事が終わったら無駄話や付き合いに時間を使ったりせず、まっすぐ家に帰ります。子ども優先で仕事を疎かにするというわけではなく、周りの人が行くから自分も飲み会に参加するといった中途半端な時間の使い方をしないということです。
なかには子煩悩な芸能人のように、必要であれば仕事をセーブして家事や育児に積極的に参加する父親もいます。子煩悩な父親とは、仕事一筋の男性とは違い、仕事と家庭のバランスをしっかり取れる人といえるでしょう。
■家庭的で料理や家事が好き
子煩悩な父親は、育児だけでなく家事も積極的に手伝ってくれる人が多いようです。元々料理が好きだったという男性もいますが、結婚してから、また子どもができてから家事に積極的になったという男性も少なくないでしょう。
とくに妻が妊娠して大変だからと家事を始めたという男性も少なくないはずです。子煩悩な父親は面倒な家事や育児も、最初はできなくても頑張ってできるように努力する傾向が見られます。子煩悩な方は、子どものためにはできないことも頑張れるのでしょうね。
■家族を守ろうという責任感が強い
子煩悩な父親は、家族を守ろうとする責任感に溢れています。お酒や賭け事に時間やお金を使って、家族に迷惑をかけるようなことはしません。妻が出かけるときも、しっかりと子どもの面倒を見て、家族を守ってくれるでしょう。
■待ち受け画面は子どもや家族の写真
子煩悩な父親の携帯の待ち受け画面は、ほとんど家族や子どもの写真でしょう。人によっては、職場の自分の机の上に写真を飾っていることも。「家族や子どもの写真を飾るなんて」と恥ずかしがる男性もいますが、子煩悩な父親は自分から家庭のことを嬉しそうに話します。
子煩悩な父親が与える影響とは
父親が子煩悩だと家庭に良い影響をたくさんもたらします。しかし、度が過ぎると悪影響が生じることもあります。ここでは、父親が子煩悩な場合の影響について、それぞれご紹介しましょう。
■どのような良い影響がある?
はじめに、良い影響からご紹介しましょう。主に次の2つが挙げられます。
子どもがたくさんの愛情を感じて育つ
子煩悩な父親が与える良い影響の最たるものと言えば、子どもがたくさんの愛情を感じながら育つことでしょう。父親が仕事で忙しく家にほとんどいないような家庭では、子どもが父親の愛情を感じる機会は当然少なくなります。
しかし子煩悩な父親はどれほど忙しくとも、子どもと過ごす時間を作ろうとします。一緒に過ごす時間を作ろうと努力する姿を目の当たりにした子どもは、両親のどちらからも愛情を感じることができるでしょう。
子どもの成長過程において父親が多くの時間をともに過ごしていると、何か困ったことが生じたとき、子どもは父親に相談することが多いようです。頼りになる父親がそばにいてくるだけで、子どもは精神的に安心します。それだけ両親からの深い愛情を感じながら育つことは大切だということでしょう。
夫婦仲良しで、家庭の雰囲気が良い
子煩悩な父親は家事や育児に協力的なことが多いせいか、夫婦仲も良好で家庭の雰囲気もとても暖かいものです。赤ちゃんが生まれると、母親の生活は激変します。育児は24時間、待ったなしでおこなわなければならず、母親ひとりで対応することは難しいです。
物理的に考えても大人2人であれば、分担して作業をすることができます。一番わかりやすいのは、子どものお風呂でしょう。とくに赤ちゃんがいる場合、父親が子どもと一緒にお風呂に入ってくれるだけで大助かりです。
妻が育児で悩んでいるときも、すぐに相談できる夫が側にいれば悩みを共有できますし、話すだけでもストレス解消になります。夫と育児の悩みをわかり合えると、妻は安心できるのです。子煩悩な父親は妻にとっても頼りがいのある夫なので、夫婦の仲も自然と良くなるでしょう。
■子煩悩が過ぎると悪影響もある
父親が子煩悩過ぎると、逆に悪影響が出ることもあります。どのような悪影響があるのかをご紹介しましょう。
子どもに甘くなり過ぎる
子煩悩が過ぎると、子どもに甘くなってしまうことがあります。多少子どもに甘い程度ならいいのですが、甘くなり過ぎて悪影響を及ぼすことも。子どもが悪いことや危険なことをすれば、親として毅然と叱る必要がありますが、子煩悩が過ぎる父親は、子どもをきつく叱れないこともあるようです。
子どものわがままを許してしまうことは、子どものためになりません。大人になって困るのは子ども自身ということを理解しておくべきでしょう。
また、子どもが欲しいものは何でも与えてしまうといったこともよくありがちですが、我慢したり、お金の大切さを教えたりするのも親の役目です。甘やかし過ぎは悪影響しかありません。
教育方針が夫婦で異なると揉める
父親が育児に参加してくれること自体は、母親としては大変助かるのですが、教育方針が違う場合には揉める原因になることもあります。子どもに勉強をさせるのか、それとも経験を大切にするのか、といった些細なことから進学先などの重要なことまで、毎回話し合いをするたびに喧嘩が絶えない夫婦になる可能性もゼロではありません。夫婦で教育方針が違う家庭は要注意です。
子どもに口うるさくなる
子煩悩な父親は、子どものことを心配し過ぎて口うるさくなることも。典型的な例を出すと、年齢にふさわしくない門限を決めて守らせるなどでしょうか。子どもはいつか親元を離れ、自分の力で生きていかなければなりません。親は少し離れたところから見守るぐらいの余裕で育児をすべきでしょう。
子煩悩な父親にするための方法
父親が子煩悩だと、妻は大いに助かりますよね。しかし、「残念ながら自分の夫は子煩悩ではない」と落ち込む人も少なからずいるでしょう。そこで夫を子煩悩にするための方法をご紹介します。
■育児を手伝ってくれたら感謝の気持ちを伝える
育児を手伝ってもらったら、感謝の言葉を伝えるのは基本中の基本です。父親だから当たり前と思わず、手伝ってくれるたびに「ありがとう」と言葉で感謝の気持ちを伝えましょう。「あなたがいてくれて助かる」と言われれば、「また手伝おう」と思うものです。少しずつ夫ができることを増やすつもりで、ちょっとしたことにも感謝の言葉を述べるといいですよ。
■子どもの成長や情報をわかち合う
忙しい夫には、子どもの成長や情報をわかち合えるようにするといいでしょう。例えば、歩けた瞬間や言葉を発した瞬間を写真や動画で残し、夫と共有するのです。子どもの成長を身近に感じることができれば、父親としての自覚が芽生えやすくなります。
■子どもと父親だけで過ごす時間を増やす
休日は、父親と子どもだけで過ごす時間を設けることもおすすめの方法です。母親がいると子どもはどうしても母親のところに行ってしまうため、その環境をあえて絶って、父親と子どもだけというのがポイントです。
最初はぎこちなくても、少しずつ距離が近くなり父親と子どもだけの思い出ができると、「もっと一緒に過ごしたい」と父親自ら思うようになります。
子煩悩な父親になってもらい育児に協力してもらおう
父親は母親と違い、子どもが生まれてすぐに父親としての自覚が芽生えるわけではありません。子どもと過ごすうちに、少しずつ父親らしくなるもの。夫を少しずつ変えていき、子煩悩な父親となり育児に協力してもらえたら、家事や育児などの妻の負担も減ります。また父親が子煩悩になることで、夫婦仲はもちろん、家庭関係もより良いものになるでしょう。
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