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2021.03.21

「忖度」の本来の意味を確認しておきたい!正しい使い方や例文、類義語も解説

最近よく「忖度」という言葉を耳にするようになりましたが、本来の意味をご存知でしょうか? 近年、「忖度」という言葉は、以前とは違う意味で使われることが多くなりました。社会人としては言葉の意味をきちんと理解した上で、正しく「忖度」使えるようになりたいもの。そこで今回は「忖度」の本来の意味や例文などについてまとめたので、ぜひ参考にしてください。

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【目次】
 ・「忖度」の意味は?
 ・「忖度」ってどう使うべき?
 ・「忖度」の類義語と対義語
 ・コミュニケーションにおける忖度の重要性とは?
 ・忖度の意味を理解して忖度できる人になろう

「忖度」の意味は?

「忖度」という言葉は古くからある言葉で、中国最古の詩集「詩経」でも見ることができます。日本でも、平安時代に菅原道真の「菅家後集」に出てきますが、かつては現在のように日常生活の中で頻繁に使われる言葉ではなかったようです。

忖度の意味

(C)Shutterstock.com

それでは、「忖度」という言葉の本来の意味、新たな意味の両方をご紹介しましょう。

本来の意味

「忖度」の本来の意味は「相手の気持ちを考慮する」ことで、どちらかというとポジティブなイメージの言葉です。広辞苑には「他人の心中をおしはかること」、新明解国語辞典には「自分なりに考えて、他人の気持をおしはかること」と書いてあります。

「忖度」の「忖」は「推し量る」、「度」には「物事の程度や数量をはかる」という意味があることからもわかるように、どちらも「はかる」という意味がある言葉なのです。

新たな意味

2020年11月に発売された新明解国語辞典では「忖度」について「特に立場が上の人の意向を推測し、盲目的にそれに沿うように行動することの意で用いられる」と新たな意味が付け加えられています。

顔色をうかがう、ご機嫌をとるといった、ややネガティブな意味合いが強くなっているのは否めません。

ネガティブなイメージが定着した理由は?

「忖度」という言葉にネガティブなイメージが定着したのは、皆さんもご存知の通り、2017年の森友・加計学園問題のニュースがきっかけです。それ以降、国会だけでなく、ビジネスシーンを含め私たちの日常にも浸透しました。

「役人が政治家の意見を忖度する」、「政権の意向をメディアが忖度する」といったように、忖度はいつの間にかネガティブなイメージのある言葉に変わってきたのです。

「忖度」ってどう使うべき?

忖度という言葉は、使い方に気を付ける必要がある言葉です。特に近年はネガティブなイメージが定着しているので、「忖度」という言葉を使うときは十分に気を付けた方がよいでしょう。そこで正しい使い方だけでなく、誤った使い方も把握しておくと安心です。  

忖度の意味

(C)Shutterstock.com

忖度の正しい使い方

「忖度」は、誰に対しても使える言葉です。目上の人に限らず、同僚や部下、お客様、家族など、相手は問いません。相手の気持ちを理解したい、相手の意を汲むべきという気持ちを表したいときに使います。

また、企業研修などでコミュニケーションスキルの大切さを伝えるときにも「忖度」は有効な言葉です。その際に、意味を誤解されることのないよう、本来の意味も伝えると良いかもしれません。また「忖度」は改まった場にもふさわしい言葉なので、ビジネスシーンでも重宝します。日常会話で使うことは、ほとんどないと思ってください。

誤った使い方

「忖度」という言葉は誤った使い方をすると、本来の意味と全く違うものになってしまいます。例えば、自分に有利な方向に物事を推し進めたいときまたは上司に気に入られたいときに、「上司に忖度した」したという言葉を使うのは誤った使い方です。

つまり「忖度した」という言葉に、情報を隠蔽するなどネガティブなイメージがプラスされているときは、誤った使い方ということになります。

忖度を使った例文

忖度という言葉を正しく使うため、実際にどんな風に使うのか知りたいという方が多いのではないでしょうか?そこで、いくつか「忖度」を使って例文を紹介します。

・取引先に忖度した結果、良い結果を出すことができた。
・上司の気持ちを忖度して、プロジェクトチームの業務改善を図った。

また、「忖度せずに」と否定形で使うこともできます。

・忖度せずに、意見を出し合いましょう。
・忖度しないで、自分の思いを存分に伝えてください。

この場合の「忖度」はネガティブなニュアンスではなく、「オープンな雰囲気で」というポジティブな意味で使われています。

ちなみに、誤った使い方をした例文も見てみましょう。

・社長に忖度をしたから、こういう結果になったのだと思います。
・上司は社長に忖度ばかりしている。

この場合の「忖度」はネガティブな意味で使われており、本来の意味とはまったく異なるものになっています。

「忖度」の類義語と対義語

忖度という言葉は、どういう場面で使うかによって、相手に与える印象も変わってきます。そのときどきにあわせて最もふさわしい言葉を選ぶためにも、忖度の類義語と対義語も知っておくと良いでしょう。

忖度の意味

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忖度の類義語

忖度の類義語には、「推測」「推察」「斟酌(しんしゃく)」「汲み取る」などがあります。それぞれに意味を見てみましょう。

・「推測」 推測は、「ひとつのことを分析し推し量って考える」という意味で、相手のことを推し量るわけではありません。

例文:「このプロジェクトは白紙になるだろうと推測します」

・「推察」 「他人の事情・相手の意を推し量る」という意味で、主に、相手の気持ちや実情がわからないケースに使われます。ビジネスメールで同意を表わしたいときに「ご推察の通り」と使うことも可能です。

例文:「彼の推察するスキルは、もっと高く評価するべきだ」

・「斟酌」 「相手の心情を考慮して、程よく対処する」という意味なので、相手の心情を汲み取るだけでなく、「行動を起こす」という意味も加わっているのが大きな違いといえるでしょう。

例文:「彼が未成年であることを斟酌して、事件の責任は問わない」

・「汲み取る」 相手の心情を推し量って理解するという意味です。

例文:「私の心情を汲み取っていただけないでしょうか?」

忖度の対義語

忖度の対義語としてあげられるのは、「独善」「利己的」「身勝手」などです。

・「独善」 独りよがりで自分だけが正しいと思い、他人には関与しないという意味です。

例文:「彼の独善的な行動には常々うんざりしている」

・「利己的」 相手のことを考えず、自分の利益だけを追求するという意味です。

例文:「君の利己的な考えには賛成できない」

・「身勝手」 自分のことだけを考えて行動するという意味です。

例文:「身勝手なことばかり言っているが、まずは自分の立場をしっかりと極めるべきだ」

これら3つに共通しているのは、自分のことだけという意味で、忖度とは正反対の言葉といえるでしょう。

コミュニケーションにおける忖度の重要性とは?

コミュニケーションをする上で、相手の気持ちを察することは欠かせません。忖度は本来、相手を思いやる気持ちを表す言葉。 つまり忖度はコミュニケーションにおいてなくてはならないものであるはずです。

忖度の意味

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特にビジネスシーンにおいては相手にどれだけ忖度できるかが重要になるでしょう。

相手の気持ちを推し量ることで人間関係が円滑に

忖度は、相手を思いやる気持ちが表れた言葉です。相手が口にしなくても、こう思っているじゃないかと相手の気持ちを推し量ることは、思いやりともいえるのではないでしょうか。

気を回す、かゆいところに手が届かせることも忖度の一つです。メールならば、行間を読むことも忖度と考えられます。人間関係を円滑にしたいときは、忖度を心がけてみると良いでしょう。

忖度の意味を理解して忖度できる人になろう

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「忖度」はネガティブな意味で使われることが増えていますが、本来は、相手の気持ちを推し量るという細やかな心遣いが表れた言葉です。 場面に応じて使えるように、「忖度」という言葉を正しく理解しましょう。円滑なコミュニケーションを図るためにも、場面に応じて忖度できる人を目指したいですね。

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