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2021.03.23

「了承を得る」は社内用語?正しい意味と使い方、類語、英語表現をご紹介

「了承を得る」という言葉はビジネスのみならず、普段からよく耳にしますよね。今回は「了承を得る」の意味や使い方、言葉のもつ微妙なニュアンスを解説します。言い換え表現、英語での言い方も例文豊富にご紹介。改まった場面でも、自信をもって正しい言葉選びができるようになりましょう。

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【目次】
 ・「了承を得る」の「了承」の読み方と意味
 ・「了承を得る」の使い方
 ・「了承を得る」の言い換え表現
 ・「了承を得る」ビジネス英語で表現すると?
 ・「了承を得る」を正しく使いこなそう

「了承を得る」の「了承」の読み方と意味

「了承を得る」の読み方は「りょうしょうをえる」です。それぞれの漢字を見ていくと「了承」の「了」という漢字には「終える、悟る」、「承」には「うけたまわる、受け入れる」の意味があります。

了承を得る

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この2文字を合わせた「了承」は、「相手の意向に納得すること」という意味を形成し、このことから「了承を得る」は「こちらの事情や都合に納得して、言い分を受け入れてもらった」という意味で使われる言葉です。

「了承を得る」の使い方

「了承を得る」は、どんな場面で使える言葉なのでしょうか。よく耳にする印象ですが、「了承を得る」は、言外のニュアンスが含まれることもあり、シーンによる適切な使い分けが重要な言葉です。具体例を詳しく見ていきましょう。

了承を得る

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目上の人が要望を聞き入れる際の言葉

「了承」は「こちらの事情を汲み取ってもらう」という意味を含みます。ですから、上司やクライアントなど目上の立場の人が意見や要望を聞き入れる際の言葉として使われることが多いでしょう。つまり、やや上から目線の、「聞き入れてあげる」「理解してあげる」といったニュアンスが含まれるのです。

「了承を得る」は社内用語?

「了承」も「得る」も、相手に対する敬意は含まれないフラットな言葉です。ですから、実際に了承したクライアントや上司など本人がその場にいる場合に、「了承を得ました」などと言うと失礼にあたりますし、仮にいない場合でもよい表現とは言えないでしょう。

折衝の結果、こちらの条件を飲んでもらった場合などは、なおさら敬意に欠ける印象になります。つまり「了承を得る」は会社の組織内など、身内での連絡のみにしか使えない社内用語として覚えておくとよいでしょう。

社外で使う際には敬語に直そう

了承を得ている状況を社外で説明しなくてはいけない場合には、「了承」「得る」ともに敬語に直し、「ご了承いただいております」とすると良いでしょう。

また了承した側がその場にいて、折衝の末、了承を得たような場合には「このたびはご了承いただきありがとうございました」などと改めて謝意を添えると「条件を飲ませた」印象が薄らぎます。

「了承を得る」を使った例文

条件を提示して受け入れてもらう、許可をもらうといった文脈で使われる「了承を得る」というフレーズ。実際のビジネスシーンやメールの文言などで、「了承を得る」を使った例文をチェックしてみましょう。

1:先方からの了承を得た場合

「クライアントから了承を得られたので、この計画で進めます」

クライアントからの許可を、社内で上司に報告や相談するシーンを想定しています。了承を得た相手(クライアント)がいない場なので、「了承を得る」というフラットな言葉で伝えて問題ありません。

2:使用許可などを受けた場合

「ホールの使用については、管理課からすでに了承を得ています」

このように、交渉ごとだけでなく単純な使用許可などを得ていると伝えるときにも、「了承を得る」を使って表現することができます。

3:事情を伝えて了承を乞う場合

「何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます」

これは尊敬語の「ご~ください」と丁寧語の「ます」を組み合わせ、最上級の敬意を示した言い回しです。「了承を得る」というよりも、こちらの事情を伝えて「了承を乞う」場合のフレーズでしょう。相手の期待に添えないことを了承してもらうよう、お願いするときにも使えます。

上司や社外の人など目上の人への使用も問題なし。メールや口頭でも使える、万能なフレーズです。

「了承を得る」の言い換え表現

「了承を得る」に似た意味の表現に、「了解(りょうかい)を得る」「承諾(しょうだく)を得る」があります。「同意してもらう」という大意は同じなのですが、少しニュアンスの違うこのふたつのフレーズについて詳しく見ていきましょう。

了承を得る

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「了解を得る」

「了解を得る」の「了解」には、「物事の内容や事情を理解して、承認すること」という意味があります。「了承を得る」は事情を納得してもらうという意味でしたが、「了解を得る」となると、事情を理解してもらうという一歩踏み込んだニュアンスを含むのです。とはいえ、語義はほとんど一緒と言って差し支えないでしょう。

ところが、近年「了解!」=「わかった!」の意味で、カジュアルな雰囲気で使われることが多くなってきました。「了解」という語の意味が変わったわけではないのですが、ビジネスシーンで「了解」という言葉の使用は避けられる傾向にあるようです。

「了解を得る」を使った例文

「了解を得る」を使った例文を見ていきましょう。いずれも、「事情を理解してもらいたい場合」に用いられているのがわかりますね。

「工期の遅れに関しては、クライアントから了解を得ています」
「近隣住民の了解を得られるよう、話し合いを続けます」

「承諾を得る」

「承諾を得る」の「承諾」は「相手の意見や要求を聞いて受け入れること」。「諾」という漢字には、「人からの依頼を引き受ける、請け合う」という意味合いがあります。「承諾を得る」には、「了承」よりもより強い同意、請け合い、許可の意味が含まれており、取引や契約ごと、手続きなどを認める文脈で使用されることが多いです。

「承諾を得る」を使った例文

「承諾を得る」を使った文例は、下記のようなものがあります。いずれも許可や同意を得る文脈です。

「イベントの参加には、保護者の承諾を得る必要があります」
「社長の承諾を得てから、企画を実行に移します」

「了承を得る」ビジネス英語で表現すると?

英語で「了承を得る」を表現すると、どのような表現になるのでしょうか。

了承を得る

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最も近いのが「get approval(同意/承認を得る)」「obtain approval(承認/許可を得る)」など、承認という意味の「approval」という意味の単語を使った言い回しでしょう。「obtain」は「手に入れる」という意味です。

こちらから了承を乞う「ご了承ください」の場合は、「Please note …(~をご了承ください)」「Please understand …(~をご理解ください)」となります。

I try to get approval from my boss.
(上司の許可をもらうために努力しています)

Please kindly understand this matter.
(この件についてどうかご理解ください)

日本語の「了承を得る」にあるような、「こちらの事情を汲んで納得してもらう」というニュアンスは日本語独特のもの。英語では、この雰囲気にぴったりの表現はなかなか見当たりません。

「了承を得る」を正しく使いこなそう

「了承を得る」という言葉は、了承をしてくれた当人への敬意が含まれた表現ではないということが分かりました。通常の使用では組織内の連絡などでのみ使用できる、いわば社内用語と言ってよいでしょう。

了承を得る

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もし目上や社外への使用の際は、より丁寧な敬語との組み合わせが必須ですね。了承を得るための表現は、様々あります。それぞれのニュアンスの違いに気づくと、よりスムーズなコミュニケーションができるようになるでしょう。

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