4.「参考になればと思い」
「参考になればと思い」は、相手を問わず誰に対しても使いやすい表現です。「この資料がお役に立てば嬉しいと思って」という意味が込められており、控えめな印象を与えられます。
例文:「参考になればと思い、以下の資料を提示いたします」
「参考になればと思い、データを持参いたしました」
5.「ご参考頂ければ」
「ご参考頂ければ」は「ご参考頂ければ幸いです」を省略した表現で、「参考にしてもらえたら」というニュアンスで使えます。さらに丁寧にするならば、「存じます」「幸甚に存じます」を付けるとよいでしょう。
例文:「ご参考頂ければと存じます」
「ご参考頂ければ幸甚に存じます」
6.「ご参考までに」
「ご参考までに」の「ご参考」は丁寧語なので、目上の方に使っても構いません。この表現は、「よかったら」という意味で使います。「お見通しください」「ご一読ください」という言葉も、類似表現の一つとして覚えておくと便利です。
メールや文書で「ご参考までに」を使う場合は、参考になるファイルやURLを添付したり、データの内容を補足して説明するなども忘れないようにしましょう。
例文:「3年分のデータを添付いたしましたので、ご参考までにお目通しください」
「ご参考までにご一読ください」
上記の通り、「ご参考になれば幸いです」は様々な言葉と言い換えることができます。また、さらに「よろしければ」などの言葉を付け加えることで、より丁寧な表現にすることも可能です。敬語をしっかりと身に付けると、目上の人や取引先の人にも一目置かれ、さらに円滑なコミュニケーションができるようになるでしょう。
「ご参考になれば幸いです」の英語表現とは
英語には日本語の敬語に相当するものはないですが、近いニュアンスにすることは可能です。いろんな表現があるので、そのときの状況に合わせて活用してください。 まずは「参考にしてください」ですが、英語で言う場合は主に2つの表現があります。
1つ目は「Please refer to~」で、2つ目は「Please use it your information」です。どちらも「ご参考になれば幸いです」ほど丁寧ではありませんが、ビジネスシーンで使っても差し支えありません。例えば、以下のような英語表現があります。
例文:「Please refer to the user manual.」
(ユーザー向けマニュアルをご参考ください)
「Please use it for your information」
(それを参考にしてください)
「ご参考までに」は、英語で「for your information」「for your reference」と表現すると覚えておきましょう。ちなみに、海外の人はビジネスメールで「FYI」という表記をすることがありますが、どういう意味かご存知でしょうか?FYIは「For your Information」(ご参考までに)の頭文字です。これを知っておくと海外の方とのビジネスメールがスムーズになります。
■メールでも使える「I hope~」
「I hope~」は「参考になれば幸いです」を意味する英語表現で、メールでも使えるので様々なビジネスシーンで役立ちます。「「Please refer to~」や「Please use it your information」よりも、控えめな表現としておすすめです。
例文:「I hope this information is useful for you.」
(この情報があなた方の参考になれば幸いです)
「I hope this will help the research.」
(調査への参考になれば幸いです)
場面に応じて言い換えながら敬語を使おう
「ご参考になれば幸いです」は敬語としてビジネスシーンで使えますが、毎回使うのではなく場面や相手に応じて正しい表現に言い換えることが大切です。
類語や英語表現なども知っておくと、打ち合わせやビジネスメールなど様々なシーンで役立ちます。ビジネスパーソンのマナーとして、目上の人に失礼にあたることがないよう敬語をしっかりと身に付けておきましょう。
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