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2021.07.25

「忖度」は意味は? 正しい使い方や例文、類語を解説

「忖度」は「推し量ること」を意味する言葉です。例として「相手の気持ちを考えたうえで行動する」といった意味で使うことができます。本来「忖度」にネガティブな使い方はありません。「忖度」の使い方を習得できるように、意味や使い方、類語を解説します。

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「忖度」の意味は?

「忖度」には「相手の気持ちを推し量る・推察する」といった意味があります。意味がわからなければ、「忖度」という言葉を適切に使用することはできません。

忖度 使い方 例

使い方や例文を知る前に、まずは言葉そのものの意味を理解しておきましょう。ここでは「忖度」の正しい意味や「忖度」が使える対象、主な使用シーンについて解説します。

■「忖度」の意味は「推し量ること」

「忖度」は、簡単に言うと「相手の気持ちを察すること」を意味します。漢字の「忖」と「度」を組み合わせた言葉で、読み方は「そんたく」です。

「忖」と「度」はどちらも「量る」という意味合いがあります。「量る」は「推し量って見当をつける」「慮る」を表す言葉です。つまり「忖度」は、相手の気持ちや意図を察したり、推測したりするといった意味をもちます。

中国最古の詩集である『詩経』で使われているほか、日本においては平安時代中期の『菅家後集』での使用が確認されるほど、「忖度」は長い歴史をもつ言葉です。

「忖度」を使う対象は限定されておらず、目上の人から家族や友人まで幅広く使えます。ただし、かしこまった印象を与えるため日常会話で使われることは多くありません。主に政界やビジネスシーンで多用されます。

「忖度」の正しい使い方は?

「推し量る」「推察する」といった意味をもつ「忖度」は、ポジティブな表現です。拡大解釈によってネガティブな用法で使われることもありますが、本来は悪い意味をもちません。ここでは「忖度」の正しい使い方を説明します。適切に使用できるように、正しい使い方を確認しましょう。

忖度 使い方 例

■ポジティブな意味で使用する

「忖度」は、ポジティブな表現として使うのが正しい用法です。「相手の意図や感情、状況を推し量る」とは、言い換えると「相手が望んでいるものや求めるニーズは何かを考えること」です。

つまり「忖度」は相手への配慮や思いやりに関する表現です。「忖度」にはこういった「推し量る」以外の意味がありません。よって「忖度」を使えるのはポジティブな場面だけに限定されます。

「忖度」のポジティブな使い方の例を以下に挙げます。

・クライアントに忖度して、打ち合わせの日程を調整する。
・購入するか迷っている顧客に忖度し、離れた所で控える。
・家事や育児が忙しい妻に忖度して、食事を準備する。

ネガティブな意味で使用するのは誤り

「忖度」は良い意味しかもたないため、ネガティブな文脈で使うのは誤った使い方です。ネガティブな用法が広まったきっかけは、流行語大賞に選ばれた2017年に、政治問題の中でネガティブな発言として使用されたことです。

当時は「目上の人の意見を汲み取り、その意図に沿った行動や良くない行いをする」といった文脈で使われましたが、そもそも「忖度」にはそういった意味はありません。立場が上の人へのおべっかやひいきを表す言葉ではないため、ネガティブな使い方をしないように気をつけましょう。

注意すべき「忖度」のネガティブな使い方の例は、以下を参考にしてください。

・彼は上司に忖度ばかりして、部下には何もしてない。
・会長に忖度すれば、組織に対して批判的な行動を取りにくくなる。

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