意味から想像するとわかるかも?
「五里む中」は四字熟語の一つで、“方向を失うこと。物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと„という意味を持ちます。
ひとつひとつは簡単な漢字なのに、四字熟語になったりすると意外と間違えてしまうものですが、みなさんは正しく答えられますか?
「方向を失う」「迷う」から連想できそうな漢字でもありますが(ヒントは「靄(もや)」の類語です!)、正しい表記はいったい??
正解は…
五里【霧】中
でした!
【五里霧中:ごりむちゅう】
《後漢の張楷が道術によって5里にわたる霧を起こしたという「後漢書」張楷伝の故事から》
方向を失うこと。物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと。
〔補説〕
「五里夢中」と書くのは誤り。
~【五里霧中】の類語紹介~
その1:多岐亡羊
【多岐亡羊:たき‐ぼうよう】
《枝道が多すぎて逃げた羊を見失ってしまったという「列子」説符の故事から》
学問をする者が枝葉末節にとらわれると、本質を見失うこと。また、学問の道が多方面に分かれすぎると真理を求めにくくなること。方針が多すぎて、どれをとるべきかに迷うことのたとえ。亡羊の嘆。
その2:思案に余る
【思案に余る:しあんにあまる】
いくら考えても、よい考えが出てこない。思案に尽きる。
「―・って友人に打ち明ける」
その3:思い倦ねる
【思い倦ねる:おもいあぐねる】
いろいろ考えても良案が浮かばず、困りはてる。
「―・ねて友人に相談する」
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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