【目次】
・布団乾燥機とは
・タイプは大きく分けて二つ
・選び方のポイント
・マットありタイプのおすすめ布団乾燥機
・マットなしタイプのおすすめ布団乾燥機く
・布団乾燥機の効果的な使い方
布団乾燥機とは
布団乾燥機とは、その名の通り布団を乾燥させるための家電製品です。普段は天日干しで事足りるため、必要性を感じない人もいるのではないでしょうか。しかし、布団乾燥機には布団を乾燥させる以外のメリットもあります。
年中使える湿気除去の道具
温暖な気候が気持ちよい春は、布団の天日干しに適しています。しかし、花粉が気になって布団を干せない人もいるでしょう。そんなときに布団乾燥機を使えば、花粉や空気中のホコリを気にせずふかふかの布団で眠れます。
布団乾燥機は、年中使える湿気除去の道具です。湿度の高い夏も、夏用の機能がある布団乾燥機を選べば、温風で乾燥させた布団をクールダウンしてくれます。
冬だけでなく秋も夜は冷えるため、就寝前に布団乾燥機を使えば温かい布団で就寝可能です。暖房をつけるには早いと感じる季節に重宝するでしょう。季節や天候に左右されず布団を乾燥させるので、1家に1台あると便利です。
ダニ対策にも効果的
人間は就寝中にコップ約1杯分の汗をかくといわれており、寝るだけで布団に湿気がたまります。布団乾燥機は、布団乾燥機から送った温風で布団にたまった湿気を除去します。
ダニの繁殖が活発になるのは、温度約20~30℃、湿度約60%といわれています。湿気のたまった布団は、ダニが繁殖しやすい条件を満たしています。
ダニが死滅する条件は熱と乾燥です。約50℃の熱で約20~30分、約60℃の熱なら瞬時にダニは死滅するといわれています。温風を送って湿度を下げる布団乾燥機は、ダニ対策にも効果的といえるでしょう。
ダニ対策できる【布団乾燥機】おすすめ品3選|布団乾燥機を使うメリットとは!? | Domani
タイプは大きく分けて2つ
布団乾燥機には、「マットあり」タイプと「マットなし」タイプがあります。それぞれによさがあるため、布団の種類や使う場面に合わせて選びましょう。
1:温風が均一に広がるマットありタイプ
マットありタイプは、布団乾燥機にマットが付属したものです。敷布団と掛布団の間に付属のマットを挟んで温風を送り、布団の湿気を取り除きます。
布団の端までまんべんなく温風を送れることが、マットありタイプのメリットです。均一に温風を送ればダニの逃げ道がなくなります。
デメリットは、使用時にかかる手間です。付属のマットを敷く必要がある上に、付属のマットの収納スペースが必要です。また付属のマットと手持ちの敷布団・掛布団のサイズが合っていないと、十分な効果を発揮しません。
2:手軽に使えるマットなしタイプ
マットなしタイプは、布団に入れたノズルから送る温風で布団を乾燥させます。現在の布団乾燥機はマットなしタイプが主流です。
軽量・小型で簡単に設置でき、収納場所を取らないのがマットなしタイプのメリットです。わざわざマットを敷く必要がなく、日常的に布団乾燥機を使いたい人に適しています。2段ベッドの上段で布団乾燥機を使う場合も、マットなしタイプなら使いやすいでしょう。
ただし、送風にムラがあり、布団の乾燥に時間がかかるのがデメリットです。布団乾燥機によっては、ノズルの向きを変えながら使う必要があります。
選び方のポイント
マットの有無の他にも、布団乾燥機を選ぶときに気を付けたいポイントがあります。生活スタイルや使っている布団に合った布団乾燥機を選びましょう。
・対応するサイズと素材を確認する
特にマットありタイプの布団乾燥機では、対応可能な布団のサイズが決まっています。使用中の布団に合わせて布団乾燥機を選びましょう。
ほとんどの製品はシングルサイズの布団に対応していますが、ダブルサイズ以上の布団に対応する製品は限られます。シングルサイズ用の布団乾燥機でもダブルサイズの布団を乾かせるものの、時間がかかったり乾燥ムラができたりと効率的ではありません。
熱に弱い素材の布団の場合は、布団乾燥機を使えない可能性があります。布団乾燥機が対応している素材と布団の素材を必ず購入前に確認しましょう。衣類や靴の乾燥にも使いたい人は、使用できる素材か確認が必要です。
・乾燥にかかる時間を確認する
布団の乾燥にかかる時間は、布団乾燥機の種類や機能によっても異なります。使用頻度の高い機能や主な目的を踏まえ、乾燥にかかる時間を確認しましょう。
各製品の標準的な乾燥機能なら、シングルサイズの布団1枚あたり約30分が目安です。温風で乾燥させた布団を冷却する夏用の機能は、さらに約15~30分かかります。
ダニ対策の機能は90分~2時間かかる布団乾燥機が多いです。就寝前の温めに布団乾燥機を使うなら、スピーディーに布団を温められる機能が搭載されたものを選びましょう。
・付加機能を確認する
布団乾燥以外の機能を搭載した布団乾燥機も、数多く販売されています。ダニ対策や衣類・靴用の乾燥などが代表例です。
脱臭・アロマ機能は、布団や枕の臭いが気になる人におすすめです。脱臭機能はクローゼットや部屋、靴箱などの消臭に使えるものもあります。アロマ機能付きの布団乾燥機なら、アロマによる快眠も期待できます。ただし、専用のフレグランスしか使えない製品もあるため、購入前に確認しましょう。
温風の出る布団乾燥機は、子どもが近づくと危険です。乾燥中に他の家事をしていて布団乾燥機から目を離した隙の事故を防ぐためにも、安全機能やタイマー機能付きの商品を選ぶとよいでしょう。
マットありタイプのおすすめ布団乾燥機
マットありタイプの布団乾燥機は、使用頻度の低い人やダニ対策に重点を置きたい人におすすめです。敷布団・掛布団がシングルサイズより大きい場合は、布団乾燥機付属のマットが対応しているか事前に確認しましょう。
■パナソニック「布団乾燥機 マットタイプ FD-F06J7」
パナソニック「布団乾燥機 マットタイプ FD-F06J7」は、シングルサイズの布団に対応していて、布団全体を乾かせます。50℃以上の温風で、ダニ対策にも適しています。
布団以外にも使えます。付属の「衣類ドライカバー」を使えば衣類を、「くつ乾燥アタッチメント」を使えば洗濯や雨でぬれた靴も乾燥可能です。
付属のマットや電源コードを布団乾燥機本体に収納できるのも、大きなポイントです。使わないときは省スペースで、マットありタイプを探しているけど収納場所が限られる場合にぴったりです。マットにホースを付けたまま収納可能で、次に使うときも準備に手間取りません。
商品名:パナソニック「布団乾燥機 マットタイプ FD-F06J7」
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■三菱電機「フトンクリニック AD-X80」
日本で初めて布団乾燥機を販売して以来、40年以上に渡って蓄積されたノウハウが詰まった製品が三菱電機の「フトンクリニック AD-X80」です。ダブルサイズ以下の布団に対応しています。
室温に応じて乾燥や仕上げの温度を調節する機能を搭載。自動調整のため、うっかり設定を間違える心配はありません。
フィルターに付いたナノサイズの銀粒子が、ダニの死骸や花粉などに含まれるアレル物質を抑制します。布団の表面を包み込むヒートパンチマットや枕用の乾燥マットを使えば、寝具全体のダニ対策が可能です。
商品名:三菱電機「フトンクリニック AD-X80」
■山善「布団乾燥機 ZFD-Y500」
山善「布団乾燥機 ZFD-Y500」は、使いやすさにこだわった布団乾燥機です。縦にも横にも置ける設計で、ベッドのように高い位置にある布団も下ろさずに乾かせます。コードは約1.8mと長く、布団やベッドがコンセントから遠くても届きやすくなっています。
使用方法はとても簡単で、付属のエアマットに本体の吹出口を取り付け、ダイヤルを回すだけです。大きな空気口から送られる温風で、しっかり乾燥させます。
付属のエアマットをかぶせれば、衣類の乾燥にも使用できます。雨の日や花粉の季節など、屋外で洗濯物を干せないときにも活躍するでしょう。
商品名:山善「布団乾燥機 ZFD-Y500」
■三菱電機「ブーツクリニック AD-X70LS」
鮮やかなオリエントネイビーが特徴的な三菱電機「ブーツクリニック AD-X70LS」は、布団や衣類、靴などを1台で乾かせます。
「マルチドライWサイズマット」はダブルサイズ以下の布団に対応していて、乾燥時間は約45分です。枕用のポケットも付属しており、布団と一緒に枕の乾燥もできます。
「ブーツクリニック」とある通り、靴の乾燥にも活躍します。ブーツ乾燥用のアタッチメントは3段階伸縮で、ロングブーツの奥までしっかり乾燥可能です。他の製品では非対応の場合も多い革や合皮の靴・ブーツにも使えます。
商品名:三菱電機「ブーツクリニック AD-X70LS」
マットなしタイプのおすすめ布団乾燥機
マットなしタイプの布団乾燥機は、使用頻度の高い人や手軽さに重点を置きたい人におすすめです。コンパクトな商品も多く、家族それぞれの寝室への持ち運びを想定している人にも適しています。
■シャープ「ふとん乾燥機 UD-DF1」
シャープ「ふとん乾燥機 UD-DF1」は、同社の看板機能・プラズマクラスターを搭載した布団乾燥機です。プラズマクラスターは空気中のイオン濃度を高め、ダニ・花粉作用の抑制や消臭に効果を発揮します。
速く遠くまで温風が送られる、独自の形状「きのこアタッチメント」を採用。マットなしでも、ダブルサイズの布団も隅々まで乾かし、温めることができます。
布団や枕の乾燥だけではなく、停止ボタンの上にある空気浄化ボタンを押せば、小空間の空気浄化や消臭も可能です。
商品名:シャープ「ふとん乾燥機 UD-DF1」
■アイリスオーヤマ「ふとん乾燥機 ハイパワーシングルノズル FK-H1」
アイリスオーヤマ「ふとん乾燥機 ハイパワーシングルノズル FK-H1」は、小型かつ軽量なことがポイントです。ホース部分を除く本体はB5判とほぼ同じ大きさで重量は2kg以下、小さな隙間にも収納できます。
本体のサイズこそ小さいものの、布団乾燥機として高性能です。ターボモードでは最短5分で敷布団・掛布団の両方を温められます。乾燥は約30分で、ターボモードがオフのときに比べ、約半分の時間ですみます。
あたため予約モードも、この製品の特徴です。時刻を設定すれば30分前から布団を温めてくれます。
・商品名:アイリスオーヤマ「ふとん乾燥機 ハイパワーシングルノズル FK-H1」
■象印魔法瓶「ふとん乾燥機スマートドライ RF-FA20」
象印魔法瓶「ふとん乾燥機スマートドライ RF-FA20」は、スタイリッシュな見た目とパワフルな乾燥機能が魅力的な布団乾燥機です。サイズもコンパクトで、保管場所を取りません。
一般的な布団乾燥機にあるマットやホースがない点が、この製品の大きな特徴です。パッと開いてノズルに布団をかぶせ、スイッチを入れるだけの3ステップで布団を乾かしたり温めたりできます。
ツインファン構造でスピーディーに布団を乾燥できます。最短所要時間はシングルサイズで約35分、ダブルサイズで約80分です。
商品名:象印魔法瓶「ふとん乾燥機スマートドライ RF-FA20」
■日立「ふとん乾燥機 HFK-VS2500」
日立「ふとん乾燥機 HFK-VS2500」は、V字型の「ふとん乾燥アタッチメント」が特徴的な布団乾燥機です。2方向に広がるノズルは約13cm伸ばせるため、布団の隅々まで温風を送ることができます。足元を温めるだけなら、所要時間は約5分です。
裏面を乾かしにくい敷布団も、ふとん乾燥アタッチメントで挟むようにして両面乾燥が可能。敷布団と床の接地面は湿気がこもりやすいため、ダニ対策としても有効です。
別売の専用デオドラント剤をアタッチメントにセットすることで、布団を芳香消臭します。ダニ対策専用デオドラント剤を使用すれば、布団の消臭とダニ対策を一度にできて一石二鳥です。
商品名:日立「ふとん乾燥機 HFK-VS2500」
布団乾燥機の効果的な使い方
季節を問わずに使える布団乾燥機は、家庭に1台あると重宝します。購入後の使い方のポイントを押さえ、効果的に布団乾燥機を活用しましょう。
・使用頻度は週1〜2回が目安
布団乾燥機の使用頻度は、週1〜2回が目安とされています。これは布団の除湿に使う場合の目安で、布団の状態や天気などに応じて使用頻度を見直しましょう。
梅雨や台風シーズンなど雨の多い季節や多湿な夏は、週1回では足りないと感じることもあります。冬の就寝前に布団を温めたい人や汗をかきやすい人は、毎日のように使用したいでしょう。
しかし布団乾燥機を使えば電気代もかかるため、布団の素材が熱に弱い場合は使用頻度を下げたり、春や秋は特に寒い日に使ったりと、布団のコンディションの維持と電気代の兼ね合いを考えて使用するのがおすすめです。
・月に1回はお手入れを
月に約1回は布団乾燥機をお手入れしましょう。空気中のホコリが本体やノズルに入って目詰まりするとパワーが落ち、布団の乾燥や温めに時間を要する原因になります。
フィルターやカバーを本体から外して掃除機でホコリを吸い取り、そのあとは水気を絞った布で拭きます。吸気口も忘れずにお手入れしましょう。あとは自然乾燥させれば終了です。マットありタイプの付属マットは、中性洗剤を入れたぬるま湯で押し洗いして陰干しします。
注意点は、必ずコンセントを抜き、本体が熱を持っていない状態でお手入れすることです。洗い方や洗剤の種類に迷ったら、取扱説明書を確認しましょう。
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