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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2023.07.06

「深謝」はどんなときに使える言葉?ビジネスでのスマートな使い方を解説

 

深謝をスマートに使う例文をご紹介

では、深謝をスマートに使いこなす例文を見ていきましょう。深謝は感謝の意味でも謝罪の意味でも使用できるので、両方の深謝をマスターしてください。

会議室で握手をする男性2人。その周囲には拍手をする人々

(C)Shutterstock.com

感謝の意味で深謝を使うケース

感謝の意味で深謝を使う場合、「深謝いたします」と「深謝申し上げます」の2つのパターンが想定されます。「いたします」というよりも「申し上げます」のほうがへりくだって使う言葉のため、目上の人に話すときには「深謝申し上げます」のほうがより丁寧なニュアンスを伝えることができるでしょう。

感謝の意味での深謝の使い方
  1. 深謝いたします
  2. 深謝申し上げます

深謝いたします

例えば病気で数週間会社を休んだとしましょう。取引先の方が何度か「〇〇くんは元気かね?」と気を遣ってくれたとします。このような話を同僚や上司から聞いた場合は、病気から復帰したらすぐにメールで「この度は何度もお気遣いをいただき深謝いたします。おかげさまで元通りになりました。これからも引き続きお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。」と連絡することができるでしょう。

また、学校や施設を運営している場合、定期的に寄付をしてくれる企業や個人には、本当に感謝をしている気持ちを文章でも伝えたいものです。「いつも多大なご支援を賜り、深謝いたします」と挨拶状に書くことで、感謝を超える気持ちを抱いていることを表現できるでしょう。

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深謝申し上げます

いつもお世話になっている方への営業メールには、「平素は格別のご高配を賜り、深謝申し上げます」という文章を定型文のように使用することができます。ありきたりな感謝の気持ちを超えた感情を持っていることを、取引先にも伝えることができるでしょう。

その他にも、長年営業してきた店を廃業するときにも、「深謝申し上げます」というへりくだった表現を用いることでお客さまに感謝の気持ちを伝えられます。「この度は閉店と相成りました。皆様においては長らくご愛顧いただき、深謝申し上げます」と、一言では言い表せない感謝の思いを表現しましょう。

謝罪の意味で深謝を使うケース

深謝は謝罪の意味でも使用できる便利な言葉です。謝罪の気持ちを伝えるときも、感謝のときと同様、「深謝いたします」と「深謝申し上げます」の2つの表現方法が一般的です。

謝罪の意味での深謝の使い方
  1. 深謝いたします
  2. 深謝申し上げます

深謝いたします

「深謝いたします」は「深謝申し上げます」よりは身近な謝罪の文章として使用できる表現です。例えば、いつも取引している相手に、誤って注文数よりも多めに発送してしまった場合は「弊社のミスにより、ご迷惑をおかけし、深謝いたします」とメールを送りましょう。

また、飲食店を経営している場合、予想した以上にお客さまが来店してくれ、ランチタイムにすべての材料がなくなってしまったとします。この場合は、「この度は仕入れミスにより、皆さまにランチをお届けすることができません。今後はこのようなことがないよう深謝いたします」とドアに張り紙をすることで、訪れるお客さまに紙面を通して謝罪できるでしょう。

深謝申し上げます

よりへりくだった表現の「深謝申し上げます」は、次のような場面で使用できます。例えば会計処理に間違いがあり、請求書の数字が間違っていたとしましょう。気付いたらすぐに「弊社の処理に誤りがあり、間違った数字の請求書をお送りいたしました。このようなことがないよう肝に銘じ、深謝申し上げます」と相手にメールを送ることができます。

その他にも、朝10時から販売の新商品を購入しようと電話をかけてもつながらず、30分後にようやくつながったと思ったらすでに完売していたというケースを想定してみましょう。お客さまたちは無駄な30分を過ごしたことで、「運営は回線混雑を予想していなかったのでは?」と腹を立てているかもしれません。すぐに公式サイトや顧客のメールアドレスに謝罪の言葉を述べる必要があります。このとき、「弊社の不手際によりお客さまの貴重な時間を奪うことになりました。深謝申し上げます」と使うといいでしょう。

深謝の注意したい使い方

深謝は、謝罪にも感謝にもどちらにも使える便利な言葉ですが、使い方には少々注意が必要です。その中でも注意したい3つのポイントについて見ていきましょう。

「CAUTION」と書かれた黄色いテープ

(C)Shutterstock.com

深謝に堪えません

「非常に感謝する」という意味で、「感謝に堪えません」という表現を用いることがあります。深謝は深い感謝を表す言葉なので「深謝に堪えません」と表現しても間違いではなさそうですが、実際には「深謝に堪えません」という表現を使用することはあまりありません。

また、深謝には謝罪の意味もあるため、その意味しか知らない人には「謝罪に堪えませんとはどういうことだろう?」と不思議な印象を与える恐れがあります。深く感謝するときは「深謝申し上げます」か「深謝いたします」、もしくは「感謝に堪えません」が自然な表現と言えるでしょう。

深謝の意を表します

「感謝の気持ちを伝える」という意味で、「感謝の意を表します」という表現を用いることは少なくありません。深謝は深い感謝を表す言葉のため、同様に「深謝の意を表します」と表現しても間違いなさそうですが、こちらもあまり使用しません。

感謝の気持ちを伝えたいときは、素直に「感謝の気持ちを伝えます」か「感謝の意を表します」が自然な表現となります。

「感謝」や「陳謝」が合うときも多い

深謝は2つの意味があるため、便利な反面、「謝っているの?感謝しているの?」と意味が伝わりにくくなることもあります。そのため、明らかに「感謝していること」や「謝っていること」が分かる状況ではないときは、「感謝」や「陳謝」のように意味がひとつだけの言葉を選ぶほうが良いでしょう。

また、万謝や多謝も2つの意味があるため、ケースによっては気持ちが伝わりにくいことがあります。ストレートに気持ちを伝えたいときは、感謝か謝罪、どちらかの意味しかない言葉を選ぶようにしましょう。

例えば強い謝罪の気持ちを伝えたいときは、「陳謝」や「深い謝罪」などの言葉を使うことで表現できることがあります。「本当に申し訳ありませんでした。どうすればこの謝罪の気持ちが伝わるのか、日々悩んでおります」と平易な言葉で表現するほうが、あまり使用しない熟語を使うよりも素直な気持ちが伝わることも多いでしょう。

強い感謝の気持ちを伝える場合も同様です。「多謝」や「深い感謝」などのシンプルな言葉を使うことで、感謝の気持ちを伝えるほうが良いときも少なくありません。「本当にありがとうございます。なんとお礼を伝えていいのか分かりません。深い感謝を毎日感じています」と分かりやすい言葉で表現することで、喜びに気持ちが震えている状態であることをダイレクトに伝えられるでしょう。

深謝を使って素直な感謝・謝罪を伝えよう

深謝は便利な言葉で、ビジネスシーンや目上の人とのやり取りなど、かしこまった状況にもよく用いられます。いつもとは違う表現を選びたいときなどに、深謝を用いて感謝や謝罪の気持ちを表現することができるでしょう。ただし、感謝と謝罪の両方の意味があるので、文章で表現するときは、前後の文でどちらを示しているのかよく分かるようにしておく必要があります。

深い感謝や深い謝罪の気持ちは、深謝以外の言葉でも表現することが可能です。数多くの表現に触れ、その場面にもっともよくフィットした言葉、そして、ご自身の気持ちにもっとも近い言葉を紡ぎだせるようにしておきましょう。

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