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2021.05.03

〝深謝〟はどんなときに使える言葉?ビジネスメールでの使い方や具体例もご紹介

感謝や謝罪を表す「深謝」は少し硬いニュアンスがありますが、ビジネスの場面で使うことができる言葉です。深謝の使い方や具体的な例文、使用する際の注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にして感謝や謝罪の表現方法のバリエーションを増やしてください。

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【目次】
 ・深謝の読み方と意味
 ・深謝はビジネスでも使える言葉
 ・深謝をスマートに使う例文をご紹介
 ・深謝の注意したい使い方
 ・深謝を使って素直な感謝・謝罪を伝えよう

深謝の読み方と意味

深謝は「しんしゃ」と読みます。「深い感謝」あるいは「深い謝罪」の意味で用いる言葉で、単に「感謝」や「謝罪」よりも深い意味で使用することが一般的です。書き言葉として使用することが多く、話し言葉として使われることはあまりありません。

陳謝 意味

(C)Shutterstock.com

また、「たいへん感謝します」や「とても感謝します」のように強意の副詞をつけて使用することもほとんどないと言えるでしょう。「たいへん」や「とても」をつけなくても、「深謝いたします」や「深謝申し上げます」だけで強い感謝や強い謝罪の気持ちが伝わる言葉だからです。

■深謝の類語と使い分けをご紹介

深謝の類語としては、次のものがあります。

・拝謝
・多謝
・万謝
・陳謝

「拝謝(はいしゃ)」も深謝と同様、話し言葉ではなく書き言葉として用いる言葉です。ただし、深謝は謝罪、感謝のどちらの意味にでも使えますが、拝謝は基本的には「感謝」の意味でのみ使用します。「謹んで感謝をします」という意味なので、目上の人への文章で使用するのが一般的でしょう。

「多謝(たしゃ)」も深謝や拝謝と同様、書き言葉で用いられる言葉です。基本的には「感謝」の意味で用いられ、謝罪の場面では使用しません。

「万謝(ばんしゃ)」も基本的には書き言葉です。深謝と同じく謝罪でも感謝でもどちらの意味にも使え、通常の謝罪や感謝よりも強い意味を表します。

「陳謝(ちんしゃ)」は書き言葉としても口語としても使用される言葉です。強い謝罪の意味のみを示すので、感謝する際や軽い謝罪の際には用いません。

深謝はビジネスでも使える言葉

深謝は書き言葉として使用することが一般的なので、ビジネスシーンに適した言葉と言えます。お礼状を書くときやお詫び状を書くとき、また、メールで感謝や謝罪の気持ちを伝えたいときに使用することができるでしょう。

陳謝 意味

(C)Shutterstock.com

■個人的に使うには少し堅いイメージ

深謝は少し言葉のニュアンスが硬いため、プライベートな場面で使うと「堅苦しい」と思われるかもしれません。個人的に仲良くしている人への感謝を表すときを一例に挙げて説明しましょう。例えば祖父母にプレゼントを送ってもらったとき、お礼状に「この度は過分のものをいただき、深謝いたします」と書いてしまうとあまりにも堅苦しく、他人行儀な印象を与えてしまいます。

やはりプライベートというよりはビジネス上の関係や目上の方への文章に「深謝」という言葉を使うのがしっくりとくるでしょう。学生時代の担当教授から結婚祝いを受け取ったときなどは、「この度は過分のものをいただき、夫婦ともに深謝申し上げます」と書いても違和感はありません。教授も「大人になったなあ」と思うかもしれないですね。

■のしにも使える

深謝はのしの表書きにも使用できます。ただし、使う場面には注意が必要です。一般的にのしで「深謝」を使うのは、感謝ではなく謝罪の意味を込める場面で使用するため気をつけましょう。「お詫び」や「陳謝」では軽すぎると判断したときには、「深謝」をのしの表書きとして使うことをおすすめします。

例えば交通事故で相手を負傷させたときは、お詫びや陳謝という言葉では軽すぎるため、菓子折りに「深謝」と記したのしをかけて渡します。「深謝」をのしに使用することで、誠意をこめて謝っていると相手に伝えられるでしょう。

この場合、弔事でも慶事でもないため、水引のない無地の紙でお菓子を包み、深謝と記してください。

深謝をスマートに使う例文をご紹介

では、深謝をスマートに使いこなす例文を見ていきましょう。深謝は感謝の意味でも謝罪の意味でも使用できるので、両方の深謝をマスターしてください。

陳謝 意味

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■感謝の意味で深謝を使うケース

感謝の意味で深謝を使う場合、「深謝いたします」と「深謝申し上げます」の2つのパターンが想定されます。「いたします」というよりも「申し上げます」のほうがへりくだって使う言葉のため、目上の人に話すときには「深謝申し上げます」のほうがより丁寧なニュアンスを伝えることができるでしょう。

感謝の意味1:深謝いたします

例えば病気で数週間会社を休んだとしましょう。取引先の方が何度か「〇〇くんは元気かね?」と気を遣ってくれたとします。このような話を同僚や上司から聞いた場合は、病気から復帰したらすぐにメールで「この度は何度もお気遣いをいただき深謝いたします。おかげさまで元通りになりました。これからも引き続きお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。」と連絡することができるでしょう。

また、学校や施設を運営している場合、定期的に寄付をしてくれる企業や個人には、本当に感謝をしている気持ちを文章でも伝えたいものです。「いつも多大なご支援を賜り、深謝いたします」と挨拶状に書くことで、感謝を超える気持ちを抱いていることを表現できるでしょう。

感謝の意味2:深謝申し上げます

いつもお世話になっている方への営業メールには、「平素は格別のご高配を賜り、深謝申し上げます」という文章を定型文のように使用することができます。ありきたりな感謝の気持ちを超えた感情を持っていることを、取引先にも伝えることができるでしょう。

その他にも、長年営業してきた店を廃業するときにも、「深謝申し上げます」というへりくだった表現を用いることでお客さまに感謝の気持ちを伝えられます。「この度は閉店と相成りました。皆様においては長らくご愛顧いただき、深謝申し上げます」と、一言では言い表せない感謝の思いを表現しましょう。

■謝罪の意味で深謝を使うケース

深謝は謝罪の意味でも使用できる便利な言葉です。謝罪の気持ちを伝えるときも、感謝のときと同様、「深謝いたします」と「深謝申し上げます」の2つの表現方法が一般的です。

謝罪の意味1:深謝いたします

「深謝いたします」は「深謝申し上げます」よりは身近な謝罪の文章として使用できる表現です。例えば、いつも取引している相手に、誤って注文数よりも多めに発送してしまった場合は「弊社のミスにより、ご迷惑をおかけし、深謝いたします」とメールを送りましょう。

また、飲食店を経営している場合、予想した以上にお客さまが来店してくれ、ランチタイムにすべての材料がなくなってしまったとします。この場合は、「この度は仕入れミスにより、皆さまにランチをお届けすることができません。今後はこのようなことがないよう深謝いたします」とドアに張り紙をすることで、訪れるお客さまに紙面を通して謝罪できるでしょう。

謝罪の意味2:深謝申し上げます

よりへりくだった表現の「深謝申し上げます」は、次のような場面で使用できます。例えば会計処理に間違いがあり、請求書の数字が間違っていたとしましょう。気付いたらすぐに「弊社の処理に誤りがあり、間違った数字の請求書をお送りいたしました。このようなことがないよう肝に銘じ、深謝申し上げます」と相手にメールを送ることができます。

その他にも、朝10時から発売のインターネット福袋に電話をかけてもつながらず、30分後にようやくつながったと思ったらすでに完売していたというケースを想定してみましょう。お客さまたちは無駄な30分を過ごしたことで、「回線混雑を予想していなかったのでは?」と腹を立てているかもしれません。すぐに公式サイトや顧客のメールアドレスに謝罪の言葉を述べる必要があります。このとき、「弊社の不手際によりお客さまの貴重な時間を奪うことになりました。深謝申し上げます」と使うといいでしょう。

深謝の注意したい使い方

深謝は、謝罪にも感謝にもどちらにも使える便利な言葉ですが、使い方には少々注意が必要です。その中でも注意したい3つのポイントについて見ていきましょう。

陳謝 意味

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■深謝に堪えません

「非常に感謝する」という意味で、「感謝に堪えません」という表現を用いることがあります。深謝は深い感謝を表す言葉なので「深謝に堪えません」と表現しても間違いではなさそうですが、実際には「深謝に堪えません」という表現を使用することはあまりありません。

また、深謝には謝罪の意味もあるため、その意味しか知らない人には「謝罪に堪えませんとはどういうことだろう?」と不思議な印象を与える恐れがあります。深く感謝するときは「深謝申し上げます」か「深謝いたします」、もしくは「感謝に堪えません」が自然な表現と言えるでしょう。

■深謝の意を表します

「感謝の気持ちを伝える」という意味で、「感謝の意を表します」という表現を用いることは少なくありません。深謝は深い感謝を表す言葉のため、同様に「深謝の意を表します」と表現しても間違いなさそうですが、こちらもあまり使用しません。

感謝の気持ちを伝えたいときは、素直に「感謝の気持ちを伝えます」か「感謝の意を表します」が自然な表現となります。

■「感謝」や「陳謝」が合うときも多い

深謝は2つの意味があるため、便利な反面、「謝っているの?感謝しているの?」と意味が伝わりにくくなることもあります。そのため、明らかに「感謝していること」や「謝っていること」が分かる状況ではないときは、「感謝」や「陳謝」のように意味がひとつだけの言葉を選ぶほうが良いでしょう。

また、万謝や多謝も2つの意味があるため、ケースによっては気持ちが伝わりにくいことがあります。ストレートに気持ちを伝えたいときは、感謝か謝罪のどちらかの意味しかない言葉を選ぶようにしましょう。

例えば強い謝罪の気持ちを伝えたいときは、「陳謝」や「深い謝罪」などの言葉を使うことで表現できることがあります。「本当に申し訳ありませんでした。どうすればこの謝罪の気持ちが伝わるのか、日々悩んでおります」と平易な言葉で表現するほうが、あまり使用しない熟語を使うよりも素直な気持ちが伝わることも多いでしょう。

強い感謝の気持ちを伝える場合も同様です。「多謝」や「深い感謝」などのシンプルな言葉を使うことで、感謝の気持ちを伝えるほうが良いときも少なくありません。「本当にありがとうございます。なんとお礼を伝えていいのか分かりません。深い感謝を毎日感じています」と分かりやすい言葉で表現することで、喜びに気持ちが震えている状態であることをダイレクトに伝えられるでしょう。

深謝を使って素直な感謝・謝罪を伝えよう

深謝は便利な言葉で、ビジネスシーンや目上の人とのやり取りなど、かしこまった状況にもよく用いられます。いつもとは違う表現を選びたいときなどに、深謝を用いて感謝や謝罪の気持ちを表現することができるでしょう。ただし、感謝と謝罪の両方の意味があるので、文章で表現するときは、前後の文でどちらを示しているのかよく分かるようにしておく必要があります。

深い感謝や深い謝罪の気持ちは、深謝以外の言葉でも表現することが可能です。数多くの表現に触れ、その場面にもっともよくフィットした言葉、そして、ご自身の気持ちにもっとも近い言葉を紡ぎだせるようにしておきましょう。

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