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2024.08.21

「幸いです」の意味と正しい使い方を解説!ビジネスで使う時の注意点とは?

ビジネスシーン、特にメールなどでよく使用する「幸いです」というフレーズ。皆さんはこのフレーズを言い換えて使えますか? 今回は意味・例文・類語・注意点もご紹介します。

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「幸いです」の意味や読み方とは?

「幸いです」とは、どういう意味なのでしょうか? 意味、読み方からチェックしていきましょう。

幸いです 意味

(C)Shutterstock.com

■読み方と意味

「幸いです」は「さいわいです」と読みます。まずは、「幸い」の意味を辞書で調べてみましょう。「幸い」は「その人にとって望ましく、ありがたいこと」。そして「幸いです」と表現することで、「~していただけると、ありがたいです」という意味の表現になります。

■ビジネス等で使う時の注意点

敬語表現としては不完全

ビジネスシーンで使う言葉として、まずは正しい敬語表現かどうかを確認していきましょう。この「幸いです」は、丁寧な表現に聞こえますよね。しかし「幸いです」は、「敬語として不完全だ」という見方があるのをご存知でしょうか?

「幸いです」は「です」と断定的な表現で終わっているため、一方的な要望と受け取られてしまう可能性があります。こうしたことを踏まえると、目上の人や取引先の相手に対して「幸いです」を使う場合には、「幸いに存じます」と表現する方がいいでしょう。「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語の「ます」で「存じます」と表現することで、目上の人や取引先の相手に対して、相応しい表現になります。

急ぎのお願いをする際は要注意

「幸いです」は「~していただけると、ありがたいです」というような、柔らかくお願いすることができる表現ですよね。しかし、「やるか、やらないかは、相手に任せます」というような、曖昧なニュアンスで伝わる可能性があります。

「~していただけると、幸いです」と言われる用件と、「~をお願いいたします」と言われる用件とでは、どちらの方が優先順位は高く感じますか? 後者の「~をお願いいたします」の方が、優先順位が高く感じるのではないでしょうか。

このことから、早急に、または確実にお願いしたい用件がある時は、ストレートに「~していただきますよう、お願いいたします」と伝えたほうが良いでしょう。

口語表現には不向き

「幸いです」は、主にメールや文章で用いられる表現です。話し言葉で使われることは、ほとんどありません。では、口語表現はどう言うのか? 口語表現は、シンプルに「お願いいたします」や「お願い申し上げます」と表現します。

使い方を例文でチェック

それでは、上記の注意点を踏まえた上で、実際どのように「幸いです」を使うのか、例文を見ていきましょう。

幸いです 意味

(C)Shutterstock.com

「お忙しい中大変恐縮ですが、今週末までにお返事を頂けると幸いです」

「頂く」は「もらう」の謙譲語。「頂けると幸いです」とは「~してもらえると、ありがたいです」という意味の表現になります。「今週末までに」など、期限をつける場合は、「お忙しい中、恐縮ですが」といった相手への気遣いを付け加えた方が良いでしょう。そうすることによって、「お忙しい中、申し訳ありませんが… 」という謙虚な姿勢でお願いしていることが、伝わりますよね。

「先日のお返事ですが、今しばらくお時間いただけますと幸いに存じます」

こちらの表現は、「返事をするのに時間をいただけるとありがたいです」と、用件に対して返事の猶予をお願いをするときの言い回しです。「ビジネス等で使う時の注意点」でも述べたように、「幸いです」は敬語表現として不完全であるといえます。相手の捉え方にもよりますが、目上の人や取引先の相手に使う際は、「幸いです」よりも丁寧な表現、「幸いに存じます」とした方が良いでしょう。

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