手洗いでの洗い方
ぬいぐるみの手洗いは、バケツや洗面器、洗面台などに水やぬるま湯をためて行います。液温は洗濯表示に従い、中性洗剤を使いましょう。手順は次の通りです
押し洗いをする
容器に水(または、ぬるま湯)をため、洗剤を溶かします。その中にぬいぐるみを入れ、手でやさしく押して洗いましょう。洗う時間は5分が目安。ゆっくり洗いながら、汚れ落ちを確かめます。ぬいぐるみを強く押す、こするなどはNG。ぬいぐるみが傷んでしまいます。
泡が出なくなるまですすぐ
洗い終えたぬいぐるみを軽くしぼり、水気を切ったら、次はすすぎ。容器の水(お湯)をきれいなものに入れ替え、ぬいぐるみをすすぎましょう。水(お湯)は3回以上替え、すすぐことを繰り返します。ぬいぐるみから泡が出なくなればOK。洗剤残りは変色の原因になるので、注意してください。
柔軟剤を溶かした水につける
すすぎが終わったら、いったんぬいぐるみを取り出します。ぬいぐるみは、敷いたタオルに乗せます。容器の水やお湯をきれいなものに替え、柔軟剤を溶かし、ぬいぐるみをつけます。20〜30分ほど時間を置いたら、脱水を。
洗濯機で短時間脱水する
手洗いの場合も、脱水は洗濯機を使います。手順は洗濯機で洗うのと同じ。ぬいぐるみはタオルに包み、洗濯ネットに入れてくださいね。
ぬいぐるみを干すときは?
ぬいぐるみを干すときは、次のポイントを押さえましょう。仕上がりが変わりますよ。
形や毛並みを整える
洗ったぬいぐるみをそのまま干すと、型崩れすることも。干す前にぬいぐるみ全体をチェックし、きれいに整えます。中材の偏りや変形があれば、手でやさしく整えて。毛並みはブラッシングするといいですね。
よりふわふわ感を出したい場合は、毛並みと逆方向にブラッシングしてから干すのがおすすめです。
日陰で平干し
ぬいぐるみを干すのは、風通しのよい日陰がいいですね。平たく寝かせて乾かします。乾くまでに時間がかかるので、あらかじめ天気をチェックしておきましょう。
避けたいのは、直射日光が当たる場所に干すこと。紫外線のダメージを受けてしまいます。ぬいぐるみをピンチで吊るすのも避けるのがベター。中材が偏る、ピンチの跡が残るなどするでしょう。ピンチを使うなら、ぬいぐるみを洗濯ネットに入れて干しましょう。
ぬいぐるみをギュッと握ったとき、水気を感じるなら、乾き切っていない可能性があります。生乾きはカビの原因になるため、中までしっかり乾かしましょう。
水洗いできないぬいぐるみの洗い方
水洗いNGのぬいぐるみはどうすればいいでしょうか?
重曹を使う
重曹を使い、定期的にぬいぐるみを洗いましょう。環境や人体にやさしい重曹には、消臭効果もあるんですよ。
1. ビニール袋にぬいぐるみを入れる
2. 重曹をまんべんなくふりかける
3. ビニール袋ごと振ったり揉んだりする
4. 15分ほど放置してなじませる
5. ぬいぐるみを取り出して掃除機で重曹を吸い取る
重曹は湿気を含むと、固まる性質があります。風通しがよく、湿気の少ない場所を選んで使いましょう。
セスキ炭酸ソーダ水で拭き取る
水を使ってもいいぬいぐるみなら、セスキ炭酸ソーダ水が使えます。セスキ炭酸ソーダ水とは、重曹と炭酸ナトリウムをミックスしたもの。ぬいぐるみにスプレーすると、表面についているたんぱく質汚れや皮脂による汚れを落としやすくしてくれます。
1. ぬいぐるみ全体にセスキ炭酸ソーダ水をスプレーして、約5分放置する
2. 乾燥した布やタオルで拭き取る
3. きれいな水かお湯に浸したタオルを固く絞り、ぬいぐるみ全体を拭く
4. 毛並みと形を整えて陰干しする
目立つ汚れは、セスキ炭酸ソーダ水をつけた歯ブラシなどでこすると、落ちやすくなるでしょう。
なお、セスキ炭酸ソーダ水は市販品を使う、あるいは自分で作るといいですね。自作の場合は、スプレーボトルに水500mLを入れ、小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを加えます。ボトルを軽く振ると、溶けますよ。
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簡易的なクリーニング方法
上記で紹介した以外の、簡易的なクリーニング方法を見ていきましょう。汚れが気になるけど洗えない、そういう場合に試してみてください。
1. 布団たたきなどを使って、ぬいぐるみ内側のホコリを叩き出す
2. 衣類用ブラシなどで、表面についているホコリを払う
3. 容器にきれいな水を入れ、おしゃれ着用洗剤を溶かして洗剤液を作る。洗剤の量は、標準使用量の半量が目安
4. 洗剤液を含ませたタオルをかたく絞り、ぬいぐるみ全体を拭く
5. きれいな水を含ませたタオルをかたく絞り、洗剤を取り除くようにぬいぐるみを拭く
6. 5を2回繰り返す
7. 風通しのよい日陰に干し、湿気を取る
ぬいぐるみの洗濯におすすめのアイテム
大切なぬいぐるみを洗う際に役立ちそうなアイテムを紹介します。
ぬいぐるみ専用クリーナー
拭き取りタイプの洗剤は成分が残りそうで心配、という人におすすめなのが、ぬいぐるみ専用のクリーナーです。素材を傷めにくく、成分も残りにくいのに、皮脂汚れなどはきちんと落としてくれるんですよ。クリーナーをスプレーしたタオルでぬいぐるみを拭き、日陰で乾かせばOKという手軽さも魅力ですね。
注意点は、ほかの洗剤と混ぜないようにすること。特に、酸性物質と混ざると熱を発し、危険です。
ぬいぐるみ用ブラシ
天然ウール(羊毛)を使用した、ぬいぐるみ用ブラシもおすすめです。とてもやわらかい毛なので、デリケートな素材のぬいぐるみにも安心ですよ。持ち手は木製で、軽め。ぬいぐるみのホコリを取ったり、毛並みを整えたりするのに便利です。子供と一緒にブラッシングをするのもいいですね。ブラシの保管は、湿気が少なく、通気のよい場所を選んでください。
平干しネット
ぬいぐるみを干すときに便利な、平干しネットもご紹介。ファスナー付きなので、虫の侵入を防げるのが魅力です。加えて、風飛びや落下を防止するフックや、強度が高く通気性がよいメッシュ素材が使われているのもポイント。コンパクトにたためるので、収納の邪魔になりません。セーターやニット、野菜を干す際にも使えます。
最後に
ぬいぐるみの洗い方について解説しました。ぬいぐるみには洗えるものと洗えないものがありますので、まずはその確認を。洗えないタイプのぬいぐるみであっても、さまざまな方法で汚れを落とすことができます。ぜひ試してみてくださいね。
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