「感めいを受ける」の「めい」と同じ漢字です!
【肝にめいずる】は、“心に強くきざみつけて忘れない„を意味する慣用句。
たとえば、“ご忠告を肝にめいじて忘れません„などのように使われる言葉ですが、この【肝にめいずる】の「めいずる」部分、漢字で正しく書けますか?
「めいずる」と書く言葉は2つあり、どちらも音が同じなので間違われやすいのですが、「感めいを受ける」の「めい」と同じ漢字が入ります。
【肝にめいずる】の正しい漢字表記、分かりましたでしょうか?
正解は…
肝に【銘】ずる
でした!
【肝に銘ずる:きもにめいずる】
心に強くきざみつけて忘れない。
「ご忠告を―・じて忘れません」
〔補説〕
「肝に命ずる」と書くのは誤り。
「肝に命ずる」は間違い!
【肝に命ずる】と【肝に銘ずる】の2つで迷いがちなこの慣用句ですが、迷ったときは意味を思い出すと分かりやすいので改めておさらいしておきましょう!
【肝に銘ずる】=“心に強くきざみつけて忘れない„
【銘ずる】=“心に深く刻みつける„
【命ずる】=“言いつける・命令する„
【銘ずる:めいずる】
《「めいする」とも》
1.書きつける。金石などに刻みつける。
「刀身に―・ずる」
2.心に深く刻みつける。
「肝に―・ずる」【命ずる:めいずる】
1.言いつける。命令する。
「退場を―・ずる」
2.役職などに任じる。任命する。
「課長を―・ずる」
3.名前をつける。命名する。
「海南丸と―・ずる」
~この慣用句知ってますか?気まぐれ慣用句紹介~
その1:気勢が上がる
【気勢が上がる:きせいがあがる】
気分が盛り上がる。
「決勝戦を控えて選手の―・る
その2:過不及ない
【過不及ない:かふきゅうない】
適度である。ちょうどよい。
その3:傾蓋故の如し
【傾蓋故の如し:けいがいこのごとし】
《鄒陽「獄中上書自明」から》
ちょっと会っただけで、旧知のように親しくなる。傾蓋旧の如し。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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