良い・善い・好い、正しいのはいったい?
“ある程度のところまで条件・要求などを満たしている„という意味を持つ【いい線を行く】。
この言葉の「いい」部分、本来は漢字表記があり【〇い線を行く】となるのですが、皆さんは正しく答えられますか?
「いい」と読む漢字は、【良い】、【善い】、【好い】など様々。
正しく入る漢字は、いったいどれなのでしょうか?
正解は…
【好】い線を行く
でした!
【好い線を行く:いいせんをいく】
ある程度のところまで条件・要求などを満たしている。
「彼の歌は―・っている」【好い・善い・良い:いい】
(「よい」のくだけた言い方。ふつうは終止形・連体形だけが用いられる)
[1]
「よい」に同じ。
「器量が―・い」「―・いようにしてくれ」「もっと勉強すれば―・いのに」「もう―・いかい、もう―・いよ」
[2]
関係が良好である。特に、男女が相思相愛の仲である。
「あの二人は―・い仲だ」「―・い人ができた」
[3]
1.(反語的に用いて)見苦しい。みっともない。
「―・い気になる」「―・い恥さらしだ」
2.十分過ぎる。その必要がない。
「酒はもう―・い」
〔補説〕
「よい」の終止形・連体形だけが、類義・類音の「ええ(良)」の影響を受けて「いい」となった語。「いくない」「いかった」なども地方によっては使われるが、あまり一般的でない。
~この慣用句知ってますか?気まぐれ慣用句紹介~
その1:網無くて淵をのぞくな
【網無くて淵をのぞくな:あみなくてふちをのぞくな】
《「淮南子」説林訓から》
網の用意がなくては、淵をのぞいても魚はとれない。十分な努力や用意なしには成功はおぼつかないことをいう。網持たずに海をのぞくな。
その2:オクターブが上がる
【オクターブが上がる:おくたーぶがあがる】
興奮して声の調子が高くなる。うわずる。
「話に熱がこもって―・る」
その3:越鳥南枝に巣くう
【越鳥南枝に巣くう:えっちょうなんしにすくう】
南の越から来た鳥は南向きの枝に巣をつくる。故郷の忘れがたいことのたとえ。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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