3.「温柔敦厚(おんじゅうとんこう)」
「温厚」・「温厚篤実」の類語に「温柔敦厚」が挙げられます。「温柔敦厚」とは、「優しく穏やかなさま」「思いやりがあるさま」を意味する言葉です。「温柔敦厚」は普段使うことはありませんが、意味は押さえておきましょう。 次に例文をご紹介しましょう。
【例文】
・私の祖父母は温柔敦厚な性格だ。
・私は、温柔敦厚な大人を目指しています。
「温厚」・「温厚篤実」の対義語2選
「温厚」・「温厚篤実」の対義語に「傲慢不遜」「傲岸不遜」の2つがあります。字面だけを見ても、「ごうまんさ」を感じられる言葉ですね。馴染みのない言葉のため、言葉の引き出しを増やすためにも覚えておきましょう。
1.「傲慢不遜(ごうまんふそん)」
「傲慢不遜(ごうまんふそん)」は「温厚」・「温厚篤実」の対義語で、「偉そうに人を見下すさま」を表します。「傲慢」は「偉そうに人を見下すさま」を、「不遜」は「他人を敬う気持ちがないこと」を意味する言葉です。
「傲慢不遜」という言葉を人に向かって言うことはありませんが、陰で「あの人は、傲慢不遜だよね」と評価されないように気をつけたいものですね。 次に、「傲慢不遜」を使った例文をご紹介しましょう。
【例文】
・傲慢不遜な彼は、いつも偉そうにしているので周りの人から嫌われている。
・自信を持つことは大事だが、自信が過ぎて傲慢不遜にならないように気をつけよう。
2.「傲岸不遜(ごうがんふそん)」
「傲岸不遜(ごうがんふそん)」も「温厚」・「温厚篤実」の対義語で、「人を見下し驕り高ぶっているさま」を表します。「傲岸」は「驕り高ぶっているさま」を、「不遜」は先ほども出てきましたが「他人を敬う気持ちがないこと」を意味します。謙虚さがなく、自分のことをすごいと思い、上司や先輩に対しても失礼な態度を取るような人のことを指します。
例文をいくつかご紹介しましょう。
【例文】
・彼女は仕事はできるが、傲岸不遜な性格で人の上に立てる器ではない。
・彼の両親は傲岸不遜な人で、私をいつも見下す。
「温厚」・「温厚篤実」な性格とは
「温厚」・「温厚篤実」な性格には、「穏やかで怒らない」「優しく情に厚い」「人を喜ばせるのが好き」といった特徴があります。「温厚」・「温厚篤実」な性格の人が、他人から嫌われることはほとんどないでしょう。
■いつも穏やかで怒らない
「温厚」・「温厚篤実」な人は、「いつも穏やかで怒らない」性格をしています。感情が一定しており、小さなことでイラついたりすることはありません。
許容範囲が広いため、ちょっとしたことで怒ったり人を責めたりしません。いつも穏やかな笑みを浮かべているような人のことを「温厚篤実な人」といいます。
■優しく情が厚い
「温厚」・「温厚篤実」な人は、「情が厚く優しい性格」をしています。争いやいざこざを嫌い、平和的。自分が我慢すれば平和を保てるというのであれば、自分の意見を主張するより我慢するほうを選びます。
穏やかで優しい性格をしていますが、決して弱々しい訳ではなく、周りの人に合わせられる我慢強さや忍耐力を持っているのです。また情に厚いため、困っている人がいたら放っておけません。
■人を喜ばせる・助けることが好き
「温厚」・「温厚篤実」な人は、「人を喜ばせることや助けることが大好き」です。大好きというよりも、せざるを得ないというほうが正しいかもしれません。周りの人にも穏やかでいて欲しいと願うため、人を喜ばせたり助けたりと気を遣います。
困っているときにさり気ない優しさで手を差し伸べてくれる「温厚篤実」な人の周りには、いつも多くの人が集まります。
温厚篤実な人になり穏やかな人生を送ろう
「温厚篤実」な人は、穏やかで優しい性格をしており、周りの人からとても好かれて頼りにされます。決して弱々しい訳ではなく、我慢強さや忍耐力が身についているため、自然と穏やかな振る舞いができるのです。
「温厚」や「温厚篤実」の対義語は「傲慢不遜」や「傲岸不遜」で、「偉そうな性格」を表します。漢字の字面だけを見ても偉そうな感じが伝わってきますね。せっかくですから、穏やかな人生を送れるように「温厚篤実」な人柄を目指しましょう。
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