■初対面での挨拶を伝えるシーン
初めて取引先や顧客に挨拶する際に「お目にかかります」を使うことができます。「お初」を組み合わた「お初にお目にかかります」は、より丁寧な言い方なので、ビジネスシーンでもよく使われています。「お初にお目にかかります」の後に自分の名を名乗れば、自己紹介を含めたやりとりとなるでしょう。
【例】
・お初にお目にかかります。○○と申します。
■相手に会うことを待ち望むシーン
まだ会えていない相手と会うことを待ち望む表現に、「お目にかかれるのを心待ちにしています」があります。事前に相手と会えることがわかっていて、会えることを楽しみにしている気持ちを伝えるときにも使用する言葉です。
「あなたと会えることがうれしい」というメッセージが込められる表現なので、相手にとっても気持ちのよいやりとりとなるでしょう。
【例】
・○○の懇親会にて、社長にお目にかかれるのを心待ちにしております。
・本日はありがとうございました。またお目にかかれる日を、心待ちにしております。
・来月にはお目にかかれると思うと、とても楽しみです。
「お目にかかる」の2つの英語表現
「お目にかかる」を英語で表現するときには、「meet」「see」などを使うのが一般的でしょう。そもそも、英語には謙譲語にあたる言葉が存在しないため「会う」に該当する単語を使って、「お目にかかる」を表現します。それぞれの使い分けについてご紹介します。
1.「お目にかかる」の英語表現 「meet」
「meet」には「会う」「出会う」という意味があります。日本語でいう「お目にかかる」と同じで、初めて会う人や約束して相手と会うときに使われる表現です。「meet」を使った英語例文をご紹介します。
【例】
・Nice to meet you.(お初にお目にかかります)
・I am honored to meet the president.(社長にお目にかかれて光栄です)
2.「お目にかかる」の英語表現「see」
「見る」という意味を持つ「see」も、シーンによっては使えます。「meet」との使い分けも覚えておきましょう。初めて会う相手には「meet」、一度会ったことがある相手には「see」を使います。「see」を使った英語例文をご紹介します。
【例】
・I’m glad to see the director.(部長にお目にかかれてよかったです)
・You saw me again at the social gathering.(懇親会でまたお目にかかりましたね)
「お目にかかる」は相手を立てるときに使おう
今回は、「お目にかかる」という言葉の意味と使い方をシーンごとにご紹介しました。「お目にかかる」は「会う」を意味する謙譲語であり、目上の人に対して使う表現です。ビジネスシーンで「お目にかかる」を正しく使うことができれば、相手に良い印象をもってもらえるでしょう。
特に目上の人に「会いたいと伝える場面」「会えたことに敬意を表し、相手を立てる場面」では便利に使える言葉です。英語での表現も覚えて、上手に使えるようになりましょう。
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