【目次】
・頬杖をつく心理や原因とは
・頬杖が原因で美容と健康面のデメリット6つ
・頬杖が原因で印象が悪くなる2つの理由とは?
・頬杖をつくクセを直す4つの方法
・頬杖をつくクセを直して姿勢も印象も良くしよう
頬杖をつく心理や原因とは
頬杖をつく仕草には、退屈な気持ちや疲労感、悩み事を抱える心理が影響しています。頬杖をつく行為自体が、クセになっていることもあるでしょう。まずは、それぞれの心理や原因についてくわしく解説していきます。
・退屈だと思っている
時間を持て余し、退屈だと思っているときほど頬杖はつきやすくなります。集中して作業をしたり趣味に没頭したりするときではなく、やることがないときほど頬杖をついてしまうのです。
人は誰かと一緒にいても、退屈だと感じることもあります。会話の内容に興味が持てないと、頬杖をつきながら聞いてしまうこともあるでしょう。
頬杖をつきながら話を聞く様子は、相手に「退屈そうだな」という印象を与えてしまいます。人の話を聞くときや仕事中は、頬杖をつかないように心がけましょう。
・疲労や眠気を感じている
疲れが溜まっていたり、睡眠不足で眠気を感じていたりすると頬杖をついてしまうことがあります。頬杖をつくと姿勢が安定し、身体が楽に感じるからです。講習や会議など寝てはいけない状況の場合、眠らないようにと顔を上げるため、頬杖をつくケースも考えられるでしょう。
・悩み事や考え事がある
悩み事や考え事があると、ぼーっとした様子で頬杖をつくことがあります。何かを考えるとき、無意識に顔周りや体を触ることもありますよね。同じように、考え事をしながら頬杖をつき、口元や顎を触っている可能性もあるのです。
オーギュスト・ロダンによって造られた『考える人』は、考える様子を表した有名なブロンズ像です。ブロンズ像の男性は頬杖をつき、見るからに考え事をしていることが分かります。
会議中や人との会話中も、別のことを考えて頬杖をついてしまうこともあるかもしれません。仕事中に「今日の夕食は何を食べよう」「仕事終わりは何をしよう」と、別のことを考えながら頬杖をつくこともあるでしょう。
・クセがついている
頬杖は、普段からのクセでついている可能性もあります。クセによる頬杖は、本人が気付かない間についてしまうものになるでしょう。
悩んだり疲れたりしている場合、頬杖をつく表情はだるそうに見えるものです。一方、頬杖が自分が落ち着く方法としてクセになっている場合は、表情もリラックスしていることが多いでしょう。
頬杖が原因の美容と健康面のデメリット6つ
頬杖をつく仕草は、美容や健康面で以下のデメリットを生むと考えられます。
1. 顔や体のゆがみ
2. シワ
3. 肌荒れ
4. 肩こり
5. 肘の黒ずみ
6. あごのゆがみ
頬杖のどのような点がデメリットの原因となるのか、ひとつずつ確認していきましょう。
■顔や身体のゆがみの原因になる可能性がある
頬杖は、左右交互に均等につくことはあまり考えられません。左右のどちらか片側でつくケースが多くなるでしょう。
片側の頬ばかりに圧がかかる状態が続くと、顔の骨や口角などがゆがんでしまうこともあります。結果的に、顔にゆがみが生まれ、左右対称ではない不自然な表情に見えてしまうのです。骨がゆがむと顔が大きく見えこともあるため注意が必要です。
また、頬杖は顔だけでなく、身体にも悪影響をおよぼす可能性があります。バックを片側で持ち続けたり、足を片側で組み続けたりするのと同じだと考えてみましょう。
身体の片側だけに負担がかかると、当然身体にもゆがみが出てしまいます。骨盤のゆがみや猫背などに繋がり、体調不良を引き起こす可能性もあるため注意しましょう。
■シワの原因になる可能性がある
頬杖によって頬に長時間圧力がかかると、シワの原因になる可能性があります。特に、口周りはほうれい線の原因となるため注意が必要です。
一度深いシワができると、自力で改善するのは簡単ことではありません。近頃シワが増えてきたと感じる場合は、知らない間に頬杖をついていないか振り返ってみましょう。
■肌荒れの原因になる可能性がある
「丁寧にスキンケアをしているのに、肌荒れや口周りの吹き出物が治らない」といった経験はありませんか?原因は、頬杖をつくときの仕草が関係しているかもしれません。
手は、常にいろいろな場所に触れています。そのまま顔を触ると手の雑菌が肌に付着し、肌荒れの原因になる可能性があります。手洗いをこまめにしている場合でも、頬杖をつくクセは直すように心がけましょう。
■肩こりの原因になる可能性がある
片側で頬杖をつくクセがついていると、体がゆがみ、肩こりの原因となる可能性があります。頬杖をついている瞬間は体が楽でも、後に首や肩の痛みに繋がることもあるのです。
肩こり改善のためにマッサージに通っている場合も、日常生活の何気ない動作を見直してみることが大切です。長時間頬杖をつく動作が、身体のゆがみを生み出しているかもしれません。
テレワークで増えるパソコン作業や、重たいものを持つ動作と同様に、頬杖をつくクセが肩こりの原因となることを覚えておきましょう。
■肘の黒ずみの原因になる可能性がある
頬杖のときに肘をデスクにつくと、圧力と摩擦が黒ずみの原因になる可能性があります。顔や手先と違い、肘は自分では見えにくい場所です。そのため、知らない間に色素沈着が進まないように注意する必要があります。
冬場は気にしなくても、夏が訪れ半袖になってから肘の黒ずみが気付くケースも少なくありません。一度肘が黒ずんでしまうと、改善にも時間がかかります。肘の黒ずみを防ぐためにも、頬杖がクセにならないように気を付けましょう。
■あごがゆがんで歯並びが悪くなる可能性がある
頬杖をつくと、頭の重みがあごへ負担となって伝わります。成人の頭の重さは約4~6kg。
首が前に傾くほど、その負担は大きくなるとされています。そのため、頬杖をつく時間が長くなると、あごの骨がゆがみ、歯並びが悪くなる可能性もあるのです。
歯並びが悪くなると、噛み合わせのずれや歯周病、虫歯のリスクも高まります。口が自由に開けられなくなる顎(がく)関節症につながることもあるでしょう。頬杖をうつ仕草は体のゆがみだけでなく、あごの骨のゆがみに繋がることを覚えておきましょう。
頬杖が原因で印象が悪くなる2つの理由とは?
人前で頬杖をつくと、態度やマナーが悪く見えたり、だるそうでやる気がない印象を与える可能性があります。正しい大人のマナーを身に付けるためにも、それぞれの理由を正しく理解しておきましょう。
1. 態度やマナーが悪く見えるから
頬杖をつく態度は、周囲には横柄で反抗的な態度に映ります。子どもっぽい印象を与え、大人としてのマナーが身に付いていないと受け取られることもあるでしょう。
態度やマナーを悪く見られないためには、頬杖だけでなく、姿勢に注意することも大切です。頬杖をつかないよう、背筋をまっすぐ伸ばしているほど印象は良くなります。頬杖をつく行為はオフィスではマナー違反となることも、合わせて覚えておきましょう。
2. だるそうでやる気がなく見えるから
頬杖を人前でつくと、だるそうでやる気がなく見られる可能性があります。仕事中は周囲に不快感を与えてしまうこともあるでしょう。
周囲が忙しく仕事に励んでいるときほど、やる気がない態度は目につきやすいものです。本当は仕事に悩みや不安を抱えている場合でも、「やる気がない怠け者」のように見られてしまうかもしれません。周囲に悪影響を与え、自分の評価を下げないためにも人前で頬杖をつく仕草は控えたほうが良いでしょう。
頬杖をつくクセを直す4つの方法
頬杖をつくクセを直すためには、普段から自分で気をつけることが大切です。周囲の人に注意してもらうのも良いでしょう。適度な運動で姿勢を改善したり、退屈な時間をなくすように心がけたりするのも効果的です。ここからは、それぞれの方法をくわしくご紹介します。
1. デメリットを理解して自分で気をつける
頬杖をつくクセを直すには、まずは自分で気をつけることから始めてみましょう。自分の行動に意識を向けるためには、デメリットを理解するとより効果的です。美容や健康面でのデメリットを理解すれば、頬杖を直したいという気持ちもアップします。
「シワを増やしたくない」「肌荒れを治したい」「肩こりを改善したい」など、デメリットを思い浮かべるほど、頬杖を辞めたい気持ちが生まれるのではないでしょうか。
頬杖をつくクセは、ビジネスシーンでもデメリットの大きなものです。例え考え事をしている場合でも、周囲には悪いイメージを持たれる可能性もあります。相手との会話中に頬杖をついていると「一緒にいる時間が退屈なんだろうか」と不安感を与えることもあるでしょう。
これらのデメリットをよく理解すると、頬杖をつくクセを直すメリットも考えられるようになります。自分の行動に意識を向け、頬杖を直すきっかけへとつなげていきましょう。
2. 周りの人に指摘してもらう
頬杖がクセになっている場合、自分では頬杖をつく仕草に気付きにくいものです。自分で気を付けるのが難しいと感じられる場合には、周りの人に注意してもらうようお願いしてみましょう。
「頬杖をついているのを見つけたら写真を撮って」など、具体的なお願いをするのも効果的です。前傾姿勢で頬杖をつく自分の姿に、驚くこともあるかもしれません。自分を客観的にとらえることは、意識を変える大きなきっかけになります。
3. 適度に運動して姿勢を改善する
頬杖をつくクセを直すためには、その原因を振り返ってみることも大切です。身体の疲れが原因でいつも頬杖をついている場合には、筋力が衰えている可能性もあります。姿勢を支える筋力が低下するほど、頬杖をついているほうが楽な姿勢に感じられるからです。
日常生活を振り返り、運動不足が思い当たるときは適度な運動を心がけるようにしましょう。体幹を鍛えるほど、まっすぐな姿勢を保ちやすくなります。
体幹とは、腕や足を除いた胴体部分の筋肉のことです。体幹を鍛えると、身体全体の安定性が高まるとされています。
自宅でできる手軽な運動としては、プランクやスクワットといった道具のいらない筋トレがおすすめです。プランクは、両肘を床につけたうつ伏せの状態から、腰を浮かせる筋トレ。スクワットは、足を肩幅より少し広く開いた状態から、ゆっくりと腰を落とす動作を繰り返します。
姿勢の悪さを自覚しているときには、身体のゆがみを直すヨガやピラティスもおすすめです。身体のゆがみを根本から改善し、頬杖をつくクセを直していきましょう。
4. 退屈に感じる時間を無くす
頬杖は、退屈だったり時間を持て余しているときほどつきやすくなります。頬杖をつくクセを直すためには、退屈に感じる時間を無くすように意識してみましょう。
頬杖をつけないような、両手を使う趣味や立って行う仕事はより効果的です。ウォーキングやスポーツのような趣味であれば、筋力アップにつなげることもできますね。心身ともにリフレッシュできるだけでなく、姿勢の改善も期待できます。
楽しくて時間を忘れるほどの趣味ができれば、頬杖をつくような退屈な時間を減らすことができます。忙しい日々はかえってストレスの原因となりますが、自分が本当にやりたいことであれば予定が詰め込まれていても楽しいものです。
熱中できる趣味で日々を充実させることが、結果的に頬杖をつくクセを直すことへとつながっていくでしょう。
頬杖をつくクセを直して姿勢も印象も良くしよう
頬杖をつくクセは、美容や健康面に悪影響をおよぼします。さらに、周囲の人には悪いイメージを与える可能性もあります。頬杖をつくクセを直すためには、デメリットを理解したうえで自分自身が気を付けることが大切です。ときには周囲の協力を得ながら、運動や熱中できる趣味を取り入れ、姿勢も印象も良くなるように心がけてみましょう。
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
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