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「うさんくさい」の意味と語源は?
なんとなくニュアンス的に理解している「うさんくさい」という言葉。その意味と語源を、改めて確認しておきましょう。
意味と語源
「うさんくさい」は、漢字では「胡散臭い」と書きます。「胡散」は、怪しいさま、不審なさまで、「胡散臭い」はこの「胡散」に「臭い」が加わったものです。
「うさんくさい」は、一つの言葉として馴染みがありますが、ここでは、「うさん」と「くさい」に分けて考えてみましょう。
「胡散」の語源は、「疑わしい」を意味する「胡乱(うろん)」であるという説と、茶器として評価の高い天目茶碗の中でも、釉色の黒い「烏盞(うさん)」が転じたものであるという説があります。この「胡散」に、好ましくないものについて「いかにもそのような感じがする」という意味を持つ「臭い」を加えたものが、「うさんくさい」です。
「うさんくさい」という言葉は、どことなく怪しい、信用できない、という意味になり、良い評価として使われる言葉ではありません。
類義語と英語表現
「うさんくさい」の類義語には、「疑わしい」や、「不審な」といった言葉がありますが、ここでは「うさんくさい」と同じく「くさい」を使った言葉をご紹介しておきましょう。
類義語:きなくさい
「うさんくさい」と似た言葉に「きなくさい」というものがあります。もともとは物が焦げる臭いのことでしたが、焦げ臭いという意味の他、「怪しく、事件などがおきる気配」という意味で使われています。
「疑わしい」「不審な」という意味では「うさんくさい」と同じですが、「きなくさい」は事件性が感じられる点で違いがあります。
また、雰囲気から嘘っぽく感じられるという点では、眉唾物(まゆつばもの)も類義語であると言えるでしょう。
<英語表現>
「There was something fishy about the deal.」
(その取引にはうさんくさいものがあった)
「fishy」は、「魚の」「魚に似た」という意味の単語ですが、「うさんくさい」「怪しい」という意味も持ちます。
「うさんくさい」人の見た目の特徴とは?
「うさんくさい」人には、見た目でわかる特徴があるのでしょうか。もし一目でわかるなら、そのような人は避けたいものですね。