プライドが高く負けず嫌い
支配欲が強い人は、度を超えてプライドが高いことも特徴として挙げられます。「自分は優れた人間だ」と思い込み、発言に自信を持っていますが、実際は口先だけの場合も。理想と現実の間にギャップが生まれると、自分のコンプレックスを埋めるために身近な人を従わせようとします。また、負けず嫌いであることも特徴の一つです。時には、自分が勝つまで絶対に勝負をやめようとしなかったり、事実を捻じ曲げて負けを認めなかったりするケースも。負けを受け入れてこそ成長があるのですが、負けることを否定的に捉えすぎる傾向があるでしょう。他人の失敗を過剰に責めたり、責任を負わせようとしたりする傾向もあるようです。
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支配欲が強い人の心理
支配欲が強い人は、なぜ人を従わせたいという欲求に駆られるのでしょうか。社会でうまく立ち回るためにも、どんな心の働きが関係しているのか見ていきましょう。
優越感に浸りたい
人を従わせることに優越感を抱いたことがある人は、「再び気持ちよくなりたい」と考えて、支配欲が強くなることがあります。うまくいかないことがあるたび、優越感に浸ろうとするでしょう。無理やり従わせることに対して、後ろめたい気持ちが少しでもあれば、別の方法を考えるはずです。しかし、相手の気持ちを考えるよりも、自分が気分よく過ごせることを優先してしまうのです。
いつでも自分中心でいたい
自己中心的な人を観察すると、支配欲も強い傾向があります。他の人の指示に従うと、自分がないがしろにされていると感じて、自分中心でいたいがために意見を押し付ける人もいます。内心は「誰も自分を見てくれないのでは」という不安が大きく、周りの人を従わせることで安心感を得ようとしていると考えられます。
実は自信がない
仕事ができる、リーダーシップをとれるなど、優れた部分がある人には自然と人がついてきます。支配欲の強い人は、内心では自分の能力や魅力が不足していることを分かっていて、ストレスを感じているのです。「自信のなさの裏返し」で、人を従わせようとしている可能性があるでしょう。努力して自分を磨こうという方向に行けばよいのですが、足りない部分を他人を支配することで埋めようとしていることが問題です。
支配欲が強い人への対処法
周りに支配欲が強い人がいる場合、どのように付き合っていけばよいのか悩んでしまうもの。あまり思い詰めるとストレスが増えていく一方です。支配欲が強い人への対処法を知り、上手に付き合ってきましょう。
相手を否定しない
支配欲が強い人の意見や考えを否定すると、反逆者だと思われて事態が悪化してしまう恐れも。できるだけ、おだてたり機嫌をとって慰めたりと、働きかけることも大切です。間違ったことを言っていたとしても、実害がない限りは訂正せずに黙っているのも一つの方法といえます。どうしても、否定的な意見を述べなければならないときは、言い方を工夫してみましょう。「○○さんのおっしゃることはもっともですが、こちらのプランを試すチャンスがほしいです」というように、相手を認めつつ意見を言うことがおすすめです。相手のプライドを刺激しないように注意しましょう。
自分の意思をはっきり伝える
時には自分の意思をはっきりと伝えて、相手の意見に流されないようにすることも大切です。どんなことでも思い通りにできるわけではないことを、相手に理解してもらいましょう。どうしてもできないことに対しては、曖昧な返事をするのは避けましょう。「やるそぶりを見せていたのだから、やって」というように、声高に主張されてしまう結果になりかねません。相手が自分の思い通りにならないことが分かり、時間の無駄だと考えてくれればしめたものです。不機嫌にまとわりつくこともなくなるでしょう。
できるだけ関わらない
「自分の言う通りにすれば間違いはない」という気持ちから、相手に自分の意見を押し付けてしまう人もいます。厄介ですが、悪意があってやっているわけではありません。相手が好意的に思ってくれている場合は、付き合い方に迷ってしまいますが、迷惑だと感じているなら「適度な距離」を置きましょう。できるだけ関わらないように、うまく立ち回ることも付き合い方の一つです。発言や態度に過剰に反応せず、受け流すことをおすすめします。
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