話の矛盾を指摘されても動じない
虚言癖のある人は、嘘を指摘されても動じません。嘘をつくことが日常になっているため、話の矛盾を指摘されても、慌てないのです。また、嘘だと指摘されたら、それをカバーしようとさらに嘘を重ねます。
あまりに堂々と嘘を重ねてごまかすことや、ごまかし方が巧妙なこともあり、周囲はだまされてしまうこともあるでしょう。
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虚言癖がある人への6つの対処法
ここからは、虚言癖がある人への対処法を見ていきましょう。身近に「この人は虚言癖があるかも」と懸念する人がいる場合は、次に挙げることを対処の参考にしてください。対処法を把握しておくと、自分を守ることに役立つかもしれません。
あまり関わらないようにする
もっとも安全な対処法は、相手とあまり関わらないようにすることです。虚言癖のある人と付きあうのは、難しいことが多いもの。無理して付きあうくらいなら、避ける方が無難です。
適切な距離感で接することで、嘘をつかれる機会が減るでしょう。また、濡れ衣を着せるための標的になることも避けられます。相手に悟られないよう徐々に距離をとり、関わりを減らすようにしてください。
話半分に聞く
虚言癖のある人は、承認欲求が強くて“かまってちゃん”であるケースが多いです。そのため、相手の話を聞く際、自分がとるリアクションや態度に注意をしてください。真剣に話を聞く、オーバーリアクションをする、心配するなどしてしまうと、相手は調子に乗り、さらに大きな嘘を着く可能性があります。
虚言癖のある人の話は、話半分で聞くのがベター。軽く話を流す、淡々と反応するなどがいいかもしれません。相手は嘘をつく人であると意識し、接するようにしてください。
重要な仕事は頼まない
虚言癖のある人に重要な仕事を頼んでしまうと、大きなミスにつながるリスクがあります。失敗を隠そうとしたり、重要事項をきちんと確認しても嘘をつかれてしまったりする可能性もあり、仕事でトラブルが起こることもあるでしょう。
相手先企業やクライアントに迷惑がかかれば会社の信用にも関わってくるので、重要な仕事は任せないほうが安全です。
重要なことは証拠を残す
「重要な仕事は頼まない」にも通ずることですが、虚言癖のある人とやり取りをする場合は、記録や証拠を残すようにしてください。嘘をつきにくい状況を作るためです。指示や命令は、メールやビジネスチャットなどを使って履歴を残すといいですね。口頭で指示をするなら、他のスタッフがいる場で行うのがいいでしょう。
また、証拠や履歴は、多数の目に触れるようにしておきます。そうすることで、嘘をつきにくくなり、ミスやトラブルを防ぐことができるかもしれません。
大事な話はしない
虚言癖のある人にする話は、内容を選ぶようにしてください。特に大事な話や、重要事項などは伝えないのがベター。どうしても共有しないといけない場合は、第三者のいるところで話をするのがおすすめです。
気をつけたいのが、悩みごとや愚痴などを話すこと。内容が作り替えられる、話を盛った状態で周囲に話される、秘密だと念押ししてもバラされてしまうなどするかもしれません。
二人きりになるのを避ける
虚言癖のある人とは適度に距離をおくのがおすすめです。二人きりになるシチュエーションはできるだけ避けるのがいいですね。二人きりで会話をする機会があると、嘘をつかれて振り回されるかもしれません。自分のためにも、相手の嘘を聞く機会を減らすようにしてください。
虚言癖の直し方のポイント4つ
ここからは虚言癖を改善する方法を見ていきます。自分や身近な人の虚言癖を改善したい場合、まずは嘘をつく原因を探るのがいいですね。紹介する改善のポイントは4つ。参考にしてくださいね。
どうして嘘をつくのか原因を探る
まず必要なのは、嘘をつく原因を探ることです。自分の言動に気になるところがある場合は、自分の心と向き合い、自分には虚言癖があるかもしれないと自覚するところからはじめてみては。
自分はよく嘘をつくと実感したら、どうして嘘をついてしまうのか、じっくり考えてみるのがいいですね。嘘をついてしまう原因がわかれば、対策もしやすくなるでしょう。過去を振り返り、嘘をついた理由やタイミング、結果、その時の気持ちや感情などを洗い出してみましょう。そこに改善のヒントがあるかもしれませんね。
いきなり嘘をなくすのは難しいかもしれません。しかし、少しずつ状況を明らかにし、嘘をつくタイミングなどをつかみます。それができれば、嘘をつくことを我慢できるようになるかもしれません。
嘘で傷つく人がいることを認識する
嘘をつけば、誰かが傷つきます。自分を信じてくれた人は、それが嘘だと知ると「裏切られた」とショックを受けることでしょう。誰かを傷つけるつもりのない些細な嘘も、嘘をつかれた人にとっては裏切りと感じるかもしれません。
そんなつもりはなかったとしても、相手を傷つけることには変わりないのです。嘘で傷つく人がいることを実感することができれば、嘘をつくことに罪悪感を覚えるはず。想像力を働かせて相手の気持ちをイメージし、徐々に嘘の回数を減らすようにしてみましょう。
嘘はバレていると自覚する
嘘は、いつか必ずバレるもの。自分はバレていないと思っても、自分以外は全員嘘だと見抜いていたというケースは多々あります。嘘だと見抜いているのに注意されないだけかもしれません。
「嘘はバレるもの」。そう自分に言い聞かせましょう。嘘をつきたくなったら、この言葉をつぶやいてみるのもいいですね。それを繰り返すことで徐々に恐怖心が芽生え、嘘をつくのがこわくなるはずです。
心に余裕をもつ
平気で嘘をつけるのは、心が満たされていないからかもしれません。「嫌われたくない」「チヤホヤされたい」のような気持ちが勝ってしまい、嘘をついてしまうのかも。嘘が必要になるのは、心に余裕がないからかもしれませんね。
人間は個性があり、好みは千差万別です。すべての人に好かれるのは不可能であると理解しましょう。「相性が合わない人には嫌われてもいいか」「ありのままの自分を好きになってもらおう」と思えたら、心に余裕が生まれ、嘘をつく必要がなくなるでしょう。
最後に
もし「わたし、虚言癖かも」と不安になったら、それは自分を変えるチャンスです。どうして嘘をついてしまうのかを探り、素直な心で人と接することを心がけて。虚言癖についての情報をチェックして把握し、自分にあった対処法を見つけてくださいね。
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