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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2024.11.18

【務めさせていだだく】正しく使えてる? 過剰な敬語には要注意

適切とはいえない使い方に注意1

例:「本日の司会を務めさせていただきます」 → 「司会を務めます」でOK

よく使う例として冒頭でも触れましたが、この一文は少々すっきりしない印象ですね。上司や誰かの許可を得ている場面が想定されますが、このことで恩恵を得ているわけではないため、「司会を務めます」とシンプルに伝えるとスマートです。

なお結婚披露宴の司会のようにギャランティーが発生する場合には、このような表現でもおかしくはありません。

適切とはいえない使い方に注意2

例:「ご説明させていただきます」 → 「ご説明いたします」でOK

これもよく耳する表現です。文法としては間違いとは言えませんが、前述の要件に合致するのは、よほどのときだけ。「ご説明いたします」とした方が、わかりやすいでしょう。

「させていただく」が適切な場合を紹介

続いては、「させていただく」の適切な使用シーンを見ていきましょう。

仕事する女性

(c)Adobe Stock

「早退させていただきます」

管理者の許可が必要な場合は、この表現が適切です。また、「早退する」ことによって、話者は恩恵を受けますね。このことから、「早退させていただきます」は、条件に合致する言い方だといえます。

「不用品を処分させていただきます」

不用品を処分するには、相手の許可が必要です。また、処分することによって部屋がきれいになるなど、何らかの利益が得られます。したがって、「させていただく」でもいいといえるでしょう。

最後に

なんとなくおかしいと思いつつも、「周りが使うので」と、ついつい間違った用法をしている場合もあるのが、「させていただく」という表現かもしれません。丁寧にしようと思うあまり、敬語は過剰になりがちです。正しい敬語は、簡潔でありながら礼儀正しく、伝わりやすい表現です。普段のビジネスシーンや日常会話では「分かりやすさ」を意識することで、より相手に好感を持たれるコミュニケーションができるでしょう。

TOP・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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