家庭料理の定番レシピ、結局どれが正解なの…?
今日のご飯はハンバーグにしようと思ったとき、あるレシピでは「強火で香ばしく焼く」、またあるレシピでは「弱火でじっくり火を通す」、さらに別のレシピでは「中火で8分」…結局どれが正しくて、どれが美味しくできるの? とレシピ選びに悩んだことはありませんか?
そんな時に頼りになる一冊としてご紹介したいのが『日本一ていねいな定番家ごはん』です! 著者は分子調理学研究家、ビデオグラファーのこじまぽん助さん。cookpadのフォロワー数27,000人、YouTubeのチャンネル登録者数は7/1時点で94,000人を超え、「誰が作っても間違いない味になるよう、科学的においしくなるレシピ」が丁寧でわかりやすいと注目を集めています。
こじまさん曰く、どのレシピが正解かわからない状況に陥るのは、多くのレシピに“なぜこうするのか”という理由が説明されていないからなんだとか。料理のすべての工程には必ずおいしくなるための「理由」があり、それを理解すれば腕が上がるのはもちろん、レシピの見え方も変わってくるのだとお話しされていました。例えば豚キムチなどをつくるときに、普段何気なくやっている方が多いと思われる『豚肉に薄力粉をつける』工程は、こじまさんによると「加熱時の温度上昇をゆるやかにし、水分をキープして、やわらかに仕上げるため」に行うとのこと。それを知っているのと知らないのでは、薄力粉の振り方ひとつ変わってきますよね。
また、市販の調味料は超優秀!ということで、「スーパーにならんでいる調味料」を使用しているのも本書の魅力の一つです。毎日の料理でソースやドレッシングなどを一から作るのはかなりハードルが高いですもんね。家庭料理がいつもと同じ材料で、圧倒的においしく作れる…今回はそんな『日本一ていねいねいな定番家ごはん』を皆様にも体感いただくべく、今すぐ試せる「ホテルの朝食風」「カリッとこんがり風」、ふたつの目玉焼きレシピを抜粋してご紹介します!
目玉焼き ホテルの朝食風
《ポイント》
1. 液状の白身を取り除く
2. 黄身を中心に固定する
3. ふたをせず弱火で放置
《材料(1個分)》
卵…1個
サラダ油…大さじ1
《作り方》
1 -『白身の水分をきる』
平らな小さめの器に、卵をなるべく低い位置から割り入れる。手で押さえながら、白身の水分をきる。
2 -『焼く』
フライパンにサラダ油を入れて弱火にかけ、30秒ほど熱する。卵をなるべく低い位置から入れ、手で黄身を中央にして10~20秒押さえる。黄身が動かなくなったら手を離し、白身がかたまるまで3~5分加熱する。
▶ほんのひと手間できれいな目玉焼きに
白身はぷっくりとした白身と、水分の多い液状の部分からできている。液状の部分を除くことできれいな仕上がりに。黄身を中心にするには手で押さえるのがおすすめ。ただしやけどには注意を。ふたをせず、弱火でじっくりと火を通すとやわらかく、ぷくっと舌ざわりよく仕上がる。
目玉焼き カリッとこんがり風
《ポイント》
1. フライパンをしっかり温める
2. 卵はなるべく低い位置から
3. ふたをせず強火で焼く
《材料(1個分)》
卵…1個
サラダ油…大さじ1
《作り方》
1 -『焼く』
フライパンにサラダ油を強火で熱し、卵をなるべく低い位置から割り入れ、5~10秒、殻で黄身を中央にして押さえる。強火にし、好みの加減に焼く。
▶こんがりカリッと香ばしく
フライパンをしっかり熱し、強めの中火で白身のふちにこんがり焼き色がつく状態を目指して。黄身が割れないように、卵はなるべく低い位置から入れる。油がはねるので注意して。ふたをすると焼き色がきれいにつかないので、ふたをせずに強火で焼く。
以上、ご家庭で今すぐ試せる目玉焼きレシピでした! 本書では、レシピのひとつひとつに明確な3つのポイントが記されていたり、「どういう理由でこの工程を行うのか、その結果どうなるのか」といった、こじまさんのわかりやすい解説が随所にちりばめられています。もはや単なるレシピ本の枠を超えた、読み物としての楽しみも感じさせてくれる一冊です。
当記事筆者のイチ押しレシピは『豚汁』です♡ 秋冬になると、筆者はよくこじまさんのレシピで豚汁を作るんですが、ガッツリ系でコクがありご飯がどんどん進む味! 育ち盛りの男子が居るご家庭には非常におすすめですよ!『日本一ていねいな定番家ごはん』、興味がある方は書籍をぜひチェックしてみてくださいね。
こじまぽん助 著/ワニブックス 刊
cookpadやYouTubeで“日本一ていねいなレシピ”を紹介している分子調理学研究家・こじまぽん助、初著書! ハンバーグ、しょうが焼き、野菜炒め、カレー、豚汁、ポトフなど定番の家庭料理を、誰でも絶対においしく作れる方法をご紹介。“日本一ていねいな家庭料理レシピ本”を目指しました。
\本書のここが“ていねい”/
◆メニューごとに、おいしく作るための3つのポイントを掲載
◆“なぜこの切り方をするのか”“なぜこう焼くのか”など、調理工程における理由を解説
◆作り方が一目でわかる! 全工程写真つき
◆焼き加減などがわかるように、写真をたくさん盛り込みました
定番料理をおいしく作れたら、怖いものなし!
料理初心者にも、毎日の献立に悩む方にも、きっと心強い一冊になるはずです。
著者
こじまぽん助
分子調理学研究家、ビデオグラファー
「材料は同じ、テクニックも不要、だけど圧倒的においしく作れる」定番料理のレシピを、YouTube、cookpad、Nadiaなどに投稿している。おいしい料理の「なぜ」について、ていねいでわかりやすい解説が好評。食品系企業やメディアのレシピ開発、フードコーディネート、動画・画像制作、WebCM制作など、多岐にわたって活躍中。YouTubeチャンネル登録者数は94,000人、cookpadのフォロワー数は27,000人、総つくれぽ数は21,000件を超える。