子どものころから食べていたあの「かき氷」。実は、全部同じ味だった!?
「イチゴ」「メロン」「ブルーハワイ」など、色々な種類を楽しめるかき氷シロップ。「イチゴ」はイチゴの味がするし、「メロン」はメロンの味がする・・・と思い込んでいたけれど、実は錯覚だった? 確かに「ブルーハワイ」って、果実の名前ですらありませんよね。実際のところどうなのか、〝サンクラウン果精〟取締役の小川晃正さんにお聞きしました。
かき氷シロップの味は同じというのは事実!!
「かき氷シロップの味は実は、どれも同じです。厳密に言うと、香料と着色料以外が同じ原材料になります。(但しみぞれは除く)ただし、これはあくまで弊社の話ですので、他のメーカーさんが必ずしも同じとは言えません」(小川さん)
かき氷シロップの主な原料は、甘い液体である「果糖ブドウ糖液糖」。これに、「イチゴ味」なら、赤い着色料とイチゴ風の香料を加えます。「メロン味」なら、緑の着色料とメロン風の香りを加えます。つまり、シロップに使われるベースの味は同じで、違いは色と香りだけ。ではどうして、違う味のように感じるのでしょうか?
色や香りで味が違うように感じていた
同じ味のシロップを違う味のように感じるのは、脳の錯覚だともいわれています。シロップを見ると人はまず、視覚的に赤はイチゴ、緑はメロンと思い込みます。そこにそれっぽい香りが加わることで、「赤はイチゴの味がする、緑はメロンの味がする」と判断してしまうようです。人は舌だけでなく、見た目や香りなどの情報を組み合わせて、味を判断しているんですね。ちなみに「ブルーハワイ」には、ラムネやサイダーのような色と香りをつけているメーカーが多いようです。
もちろん、オリジナルシロップも
今回ご紹介したシロップは、市販の代表的なシロップの話。フルーツの果実からオリジナルのシロップをつくっているお店もたくさんありますし、メーカーによってつくり方も異なりますので、すべてのかき氷が同じ味というわけではありません。
以上、夏になると恋しくなる「かき氷」の豆知識でした!
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