しなやかな強さを持っている
芯が強い人は落ち込むことや嫌なことがあっても、立ち直りが早く、いつまでもくよくよと悩みません。多少落ち込んだとしても、素早く気持ちを切り替えられるのです。悩んでいる時間が無駄だと捉え、次にどうするべきかを冷静に考えることに長けています。
頑固で柔軟性に欠ける人は、自分の考えが否定されたり、物事がスムーズに進まなかったりすると心が折れてしまう一面も。その点も、芯が強い人と頑固な人の違いといえるでしょう。
芯が強い人は、自分の中に確固たるポリシーや価値観がありながら、柔軟性も持ち合わせているのです。一つのことに固執せず、軌道修正ができることは大きな強みでしょう。
行動力がある
物事をポジティブに捉え、常に前向きなことも特徴として挙げられます。前向きさは行動力にも反映され、自分の目標を実現するために積極的にアクションを起こすことが多いと言われます。
芯を強く持っている人は、自分の価値観に沿って冷静に判断し、物事を前に進めていくことが得意です。たとえ壁にぶつかって立ち止まったとしても、考えすぎて立ち止まることはあまりないでしょう。原点に立ち返って問題点を修正しながら、次のステップに素早く移れるなど、驚くべき行動力を発揮します。
目標がある
「今月中にこれをやり遂げる」「自分はこうありたい」など、具体的な目標や理想像を持っているのも、芯が強い人の特徴です。
常に「目標や理想に近づくためにはどうすればよいのか」を考えて行動しています。そのため、無駄な時間を過ごすことがほとんどありません。目標達成から逆算して、日々の行動や意思決定をする習慣が身に付いています。
周囲から「無理だ」「やめたほうがいい」と言われても、ブレずに最後までやり遂げるため、好感を得やすいでしょう。また、目的が明確なのでダラダラ過ごすことがなく、時間を上手に使えることも特徴です。
【目次】
芯が強い子どもを育てる方法
しなやかな強さを持つ芯が強い子どもを育てるために、パパやママは具体的にどのように接すればよいのでしょうか。子どもの自己肯定感の高め方や、芯の強さにつながる「レジリエンス」について紹介します。
自己肯定感を高める
芯が強い子どもを育てるには、愛情を注ぐことが大きなポイントになります。失敗や間違いがあっても、叱ったり否定したりせず、全てを受け入れる姿勢で接しましょう。
もちろん、悪いことをした場合には注意が必要。しかし、頭ごなしに叱ってはいけません。「なぜダメなのか」を分かりやすく説明し、「次からは気を付けよう」という気持ちを育てることが大切なのです。
また、何かに成功したときや達成したときは、頑張ったことをほめてあげましょう。ほめられた快感を十分に味わうと、自然と子どもの自己肯定感は高まります。
このように接すると子どもの中には、「自分は大切な存在なんだ」という意識が定着するのです。認められることで自信を持ち、自分の考えで行動できるようになるでしょう。
自己肯定感の必要性
自己肯定感の有無は、子どもの自発性・創造性・主体性に影響を及ぼすと言われています。自己肯定感が高い子どもは、新しいことにも安心してチャレンジできるのです。たとえ失敗しても「自分は親に認められている存在だ」という意識があるため、恐れずにトライアンドエラーを繰り返します。
反対に、自己肯定感が低い子どもは人からの評価を気にしたり、「完璧でなければ認めてもらえない」と思い込んだりして、新しいことにチャレンジできないケースも。自分に自信がないため、周りの顔色をうかがった行動を取るようになり、芯の強さも育たなくなってしまうのです。
レジリエンスを鍛える
芯の強さにつながる「折れない心」は、心理学用語で「レジリエンス」と呼ばれます。このレジリエンスを鍛えることが、芯の強い子どもを育てる上で重要なのです。
レジリエンスが鍛えられれば、失敗しても簡単に諦めることがなく、逆境から立ち直る回復力も高くなるでしょう。レジリエンスを育むためには、親が「先回り」や「管理」をし過ぎないようにするのが重要です。過剰な先回りや管理をすると、失敗したときの解決法を自分で考えられなくなり、何かを選択する場面でも一人では決断できなくなります。
レジリエンスを鍛えるには、子どもの行動を優しく見守り、何を着るか何で遊ぶかなどを自分で決められるように促しましょう。
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