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2024.05.07

「キューピット」と「キューピッド」は違う? 意味や別名などを紹介

 

「キューピット」は「ローマ神話に登場する恋愛の神のこと」。「恋のキューピット」などといわれますが、英語表記に則れば「キューピッ【ド】」です。本記事では、意味やキューピッドが登場する芸術作品などについて紹介します。

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「キューピット」と「キューピッド」は違うもの?

インターネットで検索エンジンに「キューピット」と打ち込むと、検索結果に「キューピット」と「キューピッド」の2パターンが表示されます。「どちらが正しいのだろう…」と疑問に思いませんか?

本記事では、「キューピット」と「キューピッド」の意味を掘り下げていきます。また、キューピッドが登場する芸術作品についても紹介しますね。

説明をわかりやすくするため、まずは「キューピッ【ド】」の意味から見ていきましょう。

「キューピッド」とは

「キューピッド」は、「ローマ神話に登場する恋愛の神」のこと。英語では、「Cupid」と表記します。この神を指して「キューピット」ということもありますが、英語表記に則れば「キューピッド」でしょう。

ローマ神話では「クピド」や「アモル」と呼ばれ、キューピッドはその英語名です。ギリシャ神話では「エロス」と呼ばれ、神話によって呼び名が異なっているのです。

見た目は幼児のすがたで描かれることが多く、恋の弓矢を携えています。

天使

(c) Adobe Stock

「キューピッド」の使い方を例文を用いて紹介

本記事では、恋愛の神であるキューピッドに焦点を当てていきましょう。「キューピッド」の使い方を例文で紹介します。

1:「私が恋のキューピッドとなって、彼女に彼を紹介したことでふたりは幸せな結婚を果たしました」

「恋のキューピッド」はよくある言い回し。周りの力添えや紹介があって、恋愛が成就したあかつきには、縁を結んでくれた相手のことを「恋のキューピッド」と呼ぶことがあります。

2:「彼女はまさに私のキューピッドだよ。彼女のおかげでパートナーと出会うことができたんだ」

「キューピッド」という言葉は、親しい間柄やカジュアルな雰囲気の会話で登場することが多いですね。

3:「美術館で西洋画展が開催されていたから、見てきたんだ。キューピッドがいろんな作品に描かれていたよ」

キューピッドは、美術作品やアニメ、ゲームなどのモチーフとして描かれることが多いです。だからこそ、ローマ神話を知らなくても、「キューピッド」には聞き覚えがあるという人が多いのかもしれませんね。

3人の天使

(c) Adobe Stock

「キューピッド」のほかにはどんな神がいるの?

キューピッドは恋愛を司る神ですが、他にどのような神がいるかご存じですか? また、実はローマ神話とギリシャ神話に登場する神々は、名前こそ違えど同じ神を示す場合があります。

例えばキューピッドは、ギリシャ神話のエロスにあたるというように。そこで、キューピッドに関連して、他の神々についても紹介しますね。

1:ユピテル/ジュピター

「ユピテル」は、社会の秩序や天候を司るローマ神話の最高神です。英語では「ジュピター」といい、ギリシャ神話では「ゼウス」と呼ばれます。

2:ネプトゥーヌス/ネプチューン

「ネプトゥーヌス」は海をつかさどる神のこと。英語名は「ネプチューン」。ギリシャ神話における「ポセイドン」のことです。

3:プルートー

「プルートー」は、死後の世界を司る神。ギリシャ神話では、「ハデス」といいます。

4:サトゥルヌス/サターン

「サトゥルヌス」は、農耕を司り、人間に初めて農耕を教えた神です。英語での読み方は「サターン」。ギリシャ神話の「クロノス」と同じ神だとされています。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

絵画に用いられることが多いキューピッド

キューピッドは、絵画などの芸術作品に登場することが多いです。ここでは、キューピッドが描かれている絵画を2作品紹介しますね。

2人の天使

(c) Adobe Stock

フランソワ・ブーシェ作「アモルの標的」(1758年)

「アモルの標的」は、「神々の愛」をテーマにした作品です。柔らかな色合いと、ハートが描かれた標的を持つキューピッド(アモル)が印象的。キューピッド(アモル)が、月桂樹の葉でつくった冠(かんむり)を掲げ、恋人たちの高潔な愛を表現しています。

また、作者であるフランソワ・ブーシェは、18世紀にフランスで活躍した画家です。

実はこの作品、2023年に来日していたというのはご存じでしたか? 東京都の国立新美術館や京都府の京セラ美術館で「ルーヴル美術館展 愛を描く」が開催され、目玉作品のひとつでもありました。

「愛を描く」という言葉からもわかるとおり、ルーヴル美術館に所蔵されている「愛」をテーマにした作品が数多く展示されたのですが、もちろんキューピッドが描かれた作品も盛りだくさん。気になった方は、ぜひサイトをのぞいてみてください。

フランソワ・ジェラール作「アモルとプシュケ」、または「アモルの最初のキスを授けるプシュケ」(1798年)

キューピッド(アモル)が、美しい王女プシュケのひたいにキスをするシーンを描いた作品で、とてもドラマチックです。

ちなみに、フランソワ・ジェラールは、新古典主義(18世紀末から19世紀ごろにかけて興った、ギリシャやローマの古典様式を規範とする立場)の画家です。

参考:【公式】ルーヴル美術館展 愛を描く|日本テレビ (ntv.co.jp)

最後に

本記事では、キューピットとキューピッドの違いについて紹介しました。ローマ神話とギリシャ神話では、呼び名が違うだけで同一の神が登場するというのも興味深いですね。そうなると、今度は両者の違いが気になってきます。

美術館などで絵画をご覧になる際は、キューピッドがいるかどうかを探しながら見てみるのも楽しいのではないでしょうか?

TOP画像/(c)Adobe Stock

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