睡眠不足は身心の大敵。百害あって一利なし!
日中の集中力が低下する、常にイライラした心理状態になる、常に疲労感や倦怠感を感じる状態になる、生活習慣病のリスクが増大する、食生活が乱れて太りやすくなる…聞いているだけでゾッとしますが、実はこれ、全て睡眠不足によって招かれる不調を書き出したものなんです。
忙しい時など、真っ先に睡眠時間を犠牲にしがちな我々現代人。日本人はただでさえ睡眠不足と言われているのに、そこに夏の寝苦しさまで加われば、身心へのダメージは相当なモノになっていることだろうと想像がつきます。ならばせめて、寝苦しさを払拭して質の高い睡眠を目指せないだろうか…? というわけで、『どうすれば寝苦しい夏に質の高い睡眠が取れるのか?』その方法について、2013年に睡眠先進国ドイツのフランクフルトで設立され、昨年12月に日本に上陸。現在、30カ国、200万人以上の人々から愛用されているスリープテック・ブランド「Emma Sleep Japan」のカントリーマネージャーの小原さんにお聞きしました!
夏の睡眠を快適にする意外な5つの方法とは
1. 朝起きたらまず太陽の日を浴びる
朝起きてすぐに太陽の光を浴びることは、夜ぐっすり眠るためにとても大切です。日光を浴びると、睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌が抑制され、覚醒ホルモン「セロトニン」の分泌が増大します。メラトニンが再分泌されるのは、朝日を浴びた約14時間後と言われています。そのため就寝時間から逆算して朝日を浴びることで、その日の夜は寝付きやすくなるのです。最近はリモートワークの増加で、外に出る機会が減ったという方も多いですが、少しでも日光を浴びることで体内時計もリセットされ、正しい睡眠習慣が身につきます。
2. エアコンは一晩中つけっぱなしが理想!
意外に思われる方もいるかもしれませんが、蒸し暑い夜は一晩中エアコンをつけておくことがベストです。夏に寝苦しくなるのは、体の内部の温度、すなわち深部体温が下がらないことが原因だと言われています。深部体温を下げ、睡眠の質を上げるには「室温28℃以下、湿度が40〜60%」が理想です。
エアコンをつけっぱなしにすると体調が悪くなる、と感じる方もいるかもしれませんが、そうなる理由は「寝冷え」にあります。寝冷えを避けるためにはパジャマは長袖・長ズボンを着用し、そのうえで寝やすい温度設定にするようにしましょう。
3. 食事は寝る3時間前までにとる!
寝る前の食事は3時間前までに済ませるようにしましょう。寝ている間でも胃腸は活動を続けます。そのため、就寝直前などに食べてしまうと、胃腸の中に食べ物が残ります。結果、消化活動しながら眠る状態になり、睡眠の質が低下する恐れがあります。どうしても夕食の時間が遅くなった場合は、消化の良い汁物や野菜を食べ、胃腸の活動を抑えた状態で眠りにつけるようするのがおすすめです。
4. 睡眠中は真っ暗がベスト
睡眠時は部屋の照明を消して、真っ暗にするのが理想的。部屋が暗いと睡眠ホルモンの「メラトニン」が分泌され、スムーズに入眠することができます。また、眠りにつく数時間前から照明を暖色系にすることで体がリラックスし、さらに睡眠の質の向上が期待できます。どうしても真っ暗が不安という方は、直接視界に入らない位置に間接照明を置くなどして対策しましょう。
5. “暑いからシャワーだけ”はダメ!
暑い夏はシャワーだけで済ませがちですが、夏だからこそ入浴することが快眠にとっては大切です。スムーズな入眠には「睡眠時に深部体温が下がる」状態を目指すことが重要なので、就寝1〜2時間前に入浴して深部体温を上げておくと、効率よく質の良い眠りにつくことができます。
そろそろ夏の疲労もピークを迎える時期。今こそ睡眠の大切さに目を向けてみてはいかがでしょうか。エアコンをつけっぱなし&長袖・長ズボンのパジャマで寝ることは筆者も実行中ですが、とってもおすすめです! 首元までしっかり布団をかけているからか、寝冷えも特に感じたことがありません。扇風機だけで凌ごうと、汗だくヘトヘトで目覚めていた頃とは比べ物にならないくらい快適です。ぜひ、お試しくださいね!
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