負のループにもほどがある! 夏バテのメカニズム
今年の夏(7~9月まで)も広範囲で猛暑になり、特に関東と近畿は平年より気温がやや高くなるほか、期間も長引くとのこと。また、全国各所に大規模な災害をもたらしたお盆休み連日の豪雨では、猛暑から気温が乱高下したことで、心身の不調を覚えた方も多いのではないでしょうか。
ただでさえ、夏は猛暑とクーラーの冷えによって自律神経が乱れやすい時期。まず屋外など、気温の高い場所で大量の汗をかくことで脱水症状となります。そして、エアコンのきいた室内と外の温度差が体にストレスを与えることによって、全身の倦怠感を引き起こします。そのように疲れた体では、しっかりと睡眠をとることが難しく、寝不足となり体調不良に拍車がかかります。
また、夏といえば冷たい飲み物をガブ飲みしがちですが、それも実は落とし穴。冷たいものの大量摂取が消化器官の機能を低下させ、食欲不振を招いてしまうのです。その結果、食事で栄養を摂って体力の回復をすることもできず、夏バテに陥ってしまいます。
さらに昨年から続くコロナ禍も、夏バテ事情に影響を及ぼしているのだとか…。もはや少しの外出でも油断は大敵。夏バテを防ぐためにも水分補給を積極的に行ってほしいのですが、ただ水を飲めば良いわけではなく、症状に合った飲み物で水分補給することが肝心です。そこで、知っておいて損はない【夏バテ三大要因】と、暑さを乗り切るための【症状別の対策ドリンク】をご紹介します。
夏バテの三大要因・症状別の対策ドリンクとは?
要因その1『発汗による水分不足』マスク生活で起こる“隠れ脱水”の危険性も!
夏は体温を下げるために大量の汗をかきます。そのため、こまめに水分補給を行わないと水分不足に陥ります。水分が不足すると血液やリンパの流れが滞ってしまい、「頭痛」「食欲不振」「体のだるさ」などの体調不良を招きます。また、常日頃マスクをつけて過ごすコロナ禍では、マスク内の湿度があがることで喉の渇きを感じづらく、いわゆる「隠れ脱水」になる人も増えており、こまめな水分補給が欠かせません。
大量に汗をかいた時や、隠れ脱水症状への対策ドリンクは【塩系ドリンクやミネラル入り麦茶】
《水だけじゃなくミネラルもこまめに摂取して熱中症予防を!》
大量の汗をかくと、体内の水分とともに塩分などのミネラルが奪われます。その際に水だけで水分補給をすると、血中のミネラル濃度が薄まり、かえって熱中症の危険性が高まってしまいます。防止のためには水分と共にミネラルも補給できる、塩系ドリンクやミネラル入り麦茶を飲むのがおすすめです。持ち運びできるパウダー飲料や希釈ですぐに作れるドリンクを活用するのが良いでしょう。
要因その2 『消化器官の機能低下』夏は胃腸にとっても試練の時期…
夏は胃もたれや下痢などの消化器症状が現れやすい季節。暑さや脱水による体力消耗に加え、冷たいものをたくさん摂取することで、胃腸の不調が引き起こされます。夏バテで食欲もない。そんな時には…ビタミンCとクエン酸がおすすめです!
食欲不振症状への対策ドリンクは【レモン入りなどのビタミンC飲料やクエン酸ドリンク】
《ビタミンC&クエン酸でまずは疲労回復を!》
「ビタミンC」には、ストレスを軽減するホルモンを合成する働きがあります。暑さ・気温差・紫外線・睡眠不足などが原因でビタミンCが大量に消費される夏場は、ストレスに負けない身体づくりのためにも、積極的に摂取する必要があります。一方「クエン酸」はエネルギーを生み出す物質の一つ。疲労の原因となる乳酸の生成を抑制してくれるだけでなく、胃酸の働きを助けて食欲を増進する効果や、たんぱく質の消化を促進する働きもあるため、夏バテ対策に効果的です。
要因その3『気温差による自律神経の乱れ』夏バテと自律神経には関係大アリ!
自律神経系は「交感神経アクセル」と「副交感神経ブレーキ」がバランスをとることで、全身の臓器や血管などが正常に働くように調節しています。しかし、加齢や精神的なストレス、睡眠不足などが原因となって、交感神経と副交感神経のバランスを調節する能力が低下し、全身に不調が現れやすくなります。
特に、夏場は屋外と室内の気温差が大きく、急激な環境温度の変化が身体ストレスとなって自律神経系の機能が低下し、熱中症や夏バテ、血圧低下による立ちくらみ、消化機能の低下等の体調不調が現れやすくなるのです。
自律神経の乱れによる症状への対策ドリンクは【紅茶】
《紅茶で心身ともにリラックス! でも、なぜ紅茶が夏バテ対策に効果的なの?》
紅茶が夏バテ対策に効果的なのは、その香りに「副交感神経(ブレーキ)」の働きを高める作用があり、過剰に活性化している「交感神経」の働きを鎮静化して、乱れた交感神経と副交感神経のバランスを正常に戻す効果があるから。これにより身体的・精神的なストレスが緩和され、心身ともにリラックスさせることができるのです。また、就寝前に紅茶の香りを嗅ぐことで、スムーズな入眠を導いて睡眠の質が向上する効果も報告されており、睡眠不足による体力減少を防ぐことが期待できます。
紅茶を日常的に飲むことでさらに効果アップ!
さらに、紅茶ポリフェノールを長期的に継続摂取することで、自律神経の乱れを改善し、ストレスを緩和する効果が報告されています。つまり、日常的な紅茶習慣が自律神経のバランスを整えるのに効果的といえます。
おすすめの紅茶
▲日東紅茶 デイリークラブ ティーバッグ・左から/10袋入り:メーカー希望小売価格 140円・25袋入り:メーカー希望小売価格 313円・50袋入り:メーカー希望小売価格 604円(すべて税込)
以上、夏バテ三大要因と症状別の対策ドリンクをお届けしました。最近心身に不調を感じているという方…! この異常気象です。まるっと猛暑のせいにして、ゆっくりと紅茶や麦茶・レモネードなどを飲みながら、どうか肩の力を抜いてくださいね。
情報提供:日東紅茶|公式オンラインショップ
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