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ご承諾の意味は「相手の申し出を聞き入れる」こと
ご承諾の意味は「相手の申し出を聞き入れる」ことで、相手の意図を汲み取った上で積極的に引き受けるというニュアンスが含まれています。読み方は「ごしょうだく」です。
ご承諾の「承諾」という言葉の意味を漢字を分解して考えてみましょう。「承」は前の物を受け継ぐ、相手の意向を受け入れるという意味をもち、「諾」には引き受けるという意味があります。
ご承諾は、仕方がなく受け入れたのではなく、相手の事情や要望を理解し、納得できると思ったから引き受けた場面で使われる言葉であると言えるでしょう。やむを得ず、不満ながらに引き受けたというニュアンスではありません。
ご承諾は尊敬語・謙譲語・丁寧語、全てで使える
ご承諾は尊敬語・謙譲語・丁寧語、全てで使える言葉です。ご承諾の「ご」が用法によって意味合いが変化するため、全てで使えます。以下でまとめているので、御覧ください。
・尊敬語:「ご」が目上の人を敬う意味になる
・謙譲語:「ご」が目上の人にへりくだる意味になる
・丁寧語:「ご」が丁寧な意味合いになる
ご承諾は「ご」が特別な形に変化することはありません。より丁寧な表現にしたい場合には、何卒などの表現を加えて使うといいでしょう。
ご承諾の類語表現を2つご紹介
ここからは、ご承諾の類語表現2つをご紹介します。
1.ご了承
2.ご快諾
それぞれ、ビジネスシーンでもよく使われている言葉です。しかし、誤って使ってしまうと、相手を困惑させてしまったり、不快な思いをさせてしまったりする可能性があります。間違えないように、それぞれの意味を正しく理解しましょう。以下で詳しく解説します。
1.ご了承
1つ目の類語は、ご了承です。ご了承には「相手の意向を理解して引き受ける」という意味があります。ご承諾とは違い、了承は「相手の意向をきいてあげる」「許可を与える」意味合いが強く、目上の人に用いるときは使い方に注意しなければなりません。
例えば、了承は目上の人が目下の人に対して行うものなので、目上の人に「了承しました」と使うのは失礼にあたります。「ご了承いただけますか」であれば、相手に許可を求める表現なので使用可能です。
2.ご快諾
2つ目の類語は、ご快諾です。ご快諾には「依頼や申し出を気持ちよく受け入れる」意味があります。ご承諾よりも快く受け入れるときに、ご快諾を使用します。「ご快諾くださりありがとうございます」のように、感謝の気持ちを述べる際にお礼として使われています。
また、「ご快諾ください」という使い方はしません。なぜなら、承諾をもらう際は、受け入れてもらえるかどうかがポイントであり、快く引き受けるかどうかというニュアンスの部分は問われていないからです。
ご快諾は、受け入れてくれた感謝を述べるときの類語として、扱っていきましょう。
【シーン別】ご承諾の使い方と例文
ここからは、シーン別のご承諾の使い方と例文を解説していきます。
・感謝をするとき「ご承諾いただきありがとうございます」
・相手の承諾を求めるとき「ご承諾いただきたく存じます」
・自分が承諾するとき「承諾申し上げます」
・承諾を断るとき「ご承諾いたしかねます」
ご承諾を使うパターンを知っておくことで、スムーズに使えるようになるでしょう。