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2021.09.10

【兼ねてより】の正しい使い方って?「兼ねて」と「予て」の違いも紹介

〝兼ねてより〟とは、「前もって」という意味を表す言葉です。では、「予てより」との違いはなんなのでしょうか?今回は「兼ねてより」の意味や正しい使い方、ビジネスで使用する際の注意点などをご紹介します!

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【目次】
「兼ねてより」の意味や読み方とは?
使い方を例文でチェック
類語や言い換え表現にはどのようなものがある?
英語表現とは?
最後に

「兼ねてより」の意味や読み方とは?

話し言葉では気になりませんが、「かねてより」という言葉は、漢字では「兼ねてより」、「予てより」と表記されます。ここでは「かねてより」の使い方や意味、漢字を使う「兼ねてより」と「予てより」の違いについて解説します。

読み方と意味

兼ねてより」は、上記で説明したとおり「かねてより」と読みます。みなさんは、この「」という漢字には、どのような意味があると認識していますか? 多くの人は、「」の字が「兼業」や「兼任」などで使われているように、「二つ以上のものをあわせる」、「かねる」という意味を思い浮かべるのではないでしょうか。

」という漢字は、「二つ以上のものをあわせる」、「かねる」の他に、「前もって」という意味もあります。今回解説する「兼ねてより」に使われる「」の意味は、「前もって」のほうなのです。

「兼ねて」と「予て」の違いとは?

兼ねてより
会話で「かねてより」を使う場合は、特に漢字を気にする必要はありませんが、メールや手紙の場合は、「兼ねてより」と「予てより」のどちらを使うのが正しいのでしょうか。相手に対して失礼にならないように、また、誤解を招かないように、しっかりと理解しておきたいものですね。

「かねてより」を文書で使う場合は、「予てより」を使うのが一般的です。「予てより」の「予」は、「以前に」、「前に」、「前もって」の意味を持ちます。

先に説明した「兼ねてより」の「」という漢字も、「前もって」という意味があるのですが、「二つ以上のものをあわせる」、「兼ねる」という意味も持っていますよね。このような理由から、「かねてより」の漢字表記としては「」よりも「予」のほうが使われる傾向にあるのです。

ビジネス等で使う時の注意点

兼ねてより
ビジネスで「かねてより」を使う場合は、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。

「かねてより」と同じように使われている言葉として、「かねてから」というものがありますが、実はこれは誤用とされています。理由は、「かねて」という言葉が「以前から」という意味を持つためで、「かねて」に「から」を付け加える「かねてから」は、重複表現となってしまうというのがその理由です。

そういう考えでいくと、「かねてより」も重複表現だと思われるのですが、この「かねてより」という言葉は、平安時代から使われていたという理由で、許容されているのです。

厳密にいうと上記のようなルールがあるのですが、普段の会話では「かねてから」という言葉も一般的に使われています。ですが、正式な場や年配者との会話では、「かねてから」は使わないほうが無難と言えるでしょう。

また、メールや手紙を書く場合、説明したとおり「兼」の漢字を使っても間違いではありません。ただし、ビジネスの場で、相手に意図を伝えるには「兼」よりも「予」を使ったほうが、より正確に伝わるので、「予てより」もしくはひらがなで「かねてより」とするほうがいいでしょう。

使い方を例文でチェック

次に具体的に「かねてより」の使い方を例文でチェックしていきましょう。

1:「かねてよりお願いしております」

取引先との会話で、「かねてよりお願いしております〇〇の件ですが」というような使い方がされます。以前から依頼していた件について話をする時に、度々登場するフレーズです。少し形式ばった表現なので、メールなどの文章に使われることが多いようです。

2:「かねてより親交のあります」

兼ねてより何かについて人選するタイミングなどで、「その件につきましては、かねてより親交のあります〇〇氏にお願いするつもりでおります」というように使われます。「以前からよく知っている」、「以前から親交がある」という意味です。

3:「かねてよりお付き合いしておりました」

芸能人の結婚報告などでよく使われるのが、「かねてよりお付き合いしておりました」というフレーズです。「この度、かねてよりお付き合いしておりました〇〇さんと結婚することになりましたので、ご報告させていただきます」というように使われます。最近では会見よりも、FAXやSNSなどを通じて世間に報告されることが多いようです。

類語や言い換え表現にはどのようなものがある?

より理解を深めるために、「かねてより」の類語についても確認しておきましょう。

1:従来

「従来」には、「以前から今まで」、「これまで」という意味があり、「この新製品は従来の機能を引き継いだ」というように使います。

2:旧来

「旧来」には、「昔から行われていること」、「前から」という意味があります。「旧来のものを継承する」というような使い方がなされます。

3:かねがね

「かねがね」には、「以前から」、「かねて」という意味があります。漢字では、これまでで解説した「かねてより」と同じく「予」、「兼」の字が使われ、「予予」、「兼ね兼ね」となりますが、漢字を使わずひらがなで「かねがね」と書くほうが一般的です。

英語表現とは?

兼ねてより
「かねてより」は英語ではどのように表現するのでしょうか。馴染みのある単語が使われているものを、フレーズごと覚えてしまうといいでしょう。

1:「I have been interested in 〇〇 for some time」

「以前から〇〇に興味がありました」という意味です。「以前から」という英語表現には、「for some time」が使えます。この場合、興味の対象によって「〇〇」の単語を入れ替えると、応用することができます。

2:「I have been curious about this shop for a while」

「前からこのお店が気になっていました」という意味です。「for a while」は、「予てより」、「以前から」という意味で使われています。

最後に

少し形式ばった場で使われる「かねてより」という言葉。会話で使う場合は気にする必要はありませんが、メールなどで使う場合は、正確に伝わるように、「兼ねてより」を使わずに、「予てより」もしくは「かねてより」とするほうが無難でしょう。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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