「かねてよりお付き合いしておりました」
芸能人の結婚報告などでよく使われるのが、「かねてよりお付き合いしておりました」というフレーズです。「この度、かねてよりお付き合いしておりました〇〇さんと結婚することになりましたので、ご報告させていただきます」というように使われます。最近では会見よりも、FAXやSNSなどを通じて世間に報告されることが多いようです。
類語や言い換え表現にはどのようなものがある?
より理解を深めるために、「かねてより」の類語についても確認しておきましょう。
従来
「従来」には、「以前から今まで」、「これまで」という意味があり、「この新製品は従来の機能を引き継いだ」というように使います。
旧来
「旧来」には、「昔から行われていること」、「前から」という意味があります。「旧来のものを継承する」というような使い方がなされます。
かねがね
「かねがね」には、「以前から」、「かねて」という意味があります。漢字では、これまでで解説した「かねてより」と同じく「予」、「兼」の字が使われ、「予予」、「兼ね兼ね」となりますが、漢字を使わずひらがなで「かねがね」と書くほうが一般的です。
「兼ねてより」の英語表現は?
「かねてより」は英語ではどのように表現するのでしょうか。馴染みのある単語が使われているものを、フレーズごと覚えてしまうといいでしょう。
「I have been interested in 〇〇 for some time」
「以前から〇〇に興味がありました」という意味です。「以前から」という英語表現には、「for some time」が使えます。この場合、興味の対象によって「〇〇」の単語を入れ替えると、応用することができます。
「I have been curious about this shop for a while」
「前からこのお店が気になっていました」という意味です。「for a while」は、「予てより」、「以前から」という意味で使われています。
最後に
少し形式ばった場で使われる「かねてより」という言葉。会話で使う場合は気にする必要はありませんが、メールなどで使う場合は、正確に伝わるように、「兼ねてより」を使わずに、「予てより」もしくは「かねてより」とするほうが無難でしょう。
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
▼あわせて読みたい