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「兼ね合い」の意味と語源は?
「兼ね合い」とは、物事のバランスを取ることで、語源は「兼ねる」と「合わせる」です。意味と語源についてご紹介します。
「兼ね合い」とは物事のバランスを取ること
「兼ね合い」とは、物事のバランスを取ることです。辞書では、以下のように解説されています。
1 2つのものがうまくつりあいを保つこと。均衡。平均。
例「予算との兼ね合いで決める」
2 よい程合。
(引用:兼ね合い|goo辞書)
例えば、2つの考えのどちらかを選択できないとき、2つの考えのあいだを取った案を新たに作ることがあります。この行動こそが「兼ね合い」です。
「兼ね合い」の語源は「兼ねる」と「合わせる」
「兼ね合い」の語源は、「兼ねる」と「合わせる」が繋がってできた言葉です。「兼ねる」には以下の2つの意味があります。
・一緒に合わせ持つ
・〜することが難しい/〜に及ばない
今回語源になっている「兼ねる」は、「〜することが難しい/〜に及ばない」の方です。2つの物事に優劣が付けられず、合わせることが難しいことから「兼ね合い」が生まれました。
現在は使われていませんが、昔はお互いに遠慮をする意味合いでも使われていました。
「兼ね合い」の使い方と例文
「兼ね合い」は、前述したように物事のバランスを取ることを意味するため、物事を決める際に使われることが多いです。例えば、会社の企画でA案とB案どちらかを採用するときに使います。
<例文>
・今回の企画は予算と内容の兼ね合いで決定された。
・人数の兼ね合いで会場を決定します。
また、他の事情を考慮しながら物事を進めなければいけないときにも使われます。例えば、予算内でサイトのデザインをしなければいけない場合です。
<例文>
・他社との兼ね合いがあるため、検討させていただきます。
・予算との兼ね合いがあるため、デザインの変更をお願いします。
シーンに合わせた使い方ができるようになりましょう。
「兼ね合い」の5つの便利な言い回し
「兼ね合い」には5つの便利な言い回しが存在します。
1. 取る
2. 見る
3. 図る
4. 難しい
5. つける
それぞれどんなシーンで使われるのか、例文もあわせてご紹介しますので、ビジネスシーンで使う際の参考にしましょう。
バランスを取る表現「兼ね合いを取る」
「兼ね合いを取る」は、あいだを取る表現として使用します。日常生活で、折衷案を報告することはよくあるので、そのときに用いるといいでしょう。
<例文>
・仕事と日常生活の兼ね合いを取った働き方をしたい
・この商品は品質と価格の兼ね合いが取られている
・勤務時間と成果の兼ね合いを取ることが大切だ
あいだを取ることが難しい場合には使えない点には注意しましょう。
バランスが取れているか見る表現「兼ね合いを見る」
あいだが取れているか見るときには、「兼ね合いを見る」と表現します。チェックする・確認する意味が込められており、バランスをチェックしたほうがいいことがあるときに使う表現です。
<例文>
・仕事と家庭の兼ね合いを見る
・現状と効果の兼ね合いを見てからシステムの導入をする
・双方の兼ね合いを見る
2つの物事のバランスを見てなにか結論を出すときに、使ってみましょう。
バランスを取る努力をする表現「兼ね合いを図る」
あいだを取る努力をする表現は、「兼ね合いを図る」です。「図る」には「何かをしようとする」意味があります。バランスを取ろうとしたときに使いましょう。
<例文>
・顧客のニーズの兼ね合いを図った商品作りをする
・他社との兼ね合いを図って企画を進める
・コストと品質の兼ね合いを図っていく
はかるの漢字は「図る」である点にはご注意ください。