【目次】
・スーツを家で洗濯するのはOK?
・【洗濯機】でスーツを洗濯するときの洗い方
・【手洗い】でスーツを洗濯するときの洗い方
・洗濯後の乾かし方やメンテナンス方法もチェック
スーツを家で洗濯するのはOK?
洗濯表示を見て確認する
手元にあるスーツが洗濯可能かどうかは、まずスーツについているタグの洗濯表示をチェックする方法が一般的です。
洗濯表示マークは主に以下の4つに分けられることが多いよう。
・洗濯機使用可能
・手洗いなら可能
・水洗い不可
・ドライクリーニング可、不可
素材によっては自宅で洗濯すると傷んでしまうものもあるので、シルクやカシミヤなどはクリーニングに出したほうが無難だと言われています。
スーツを洗濯する前にチェックしたいポイント
スーツを自宅で洗濯する前に、以下のポイントをチェックしておくのが推奨されています。
・色落ちしないかどうか
・穴が空いていたりほつれていたりしないかどうか
色落ちしないかどうかを洗濯前に見抜く方法は以下。
1. スーツの裏側に使用する予定の洗剤の原液をなじませる。
2. 白い布でポンポンと軽く叩いてみる。
白い布に色移りした場合、そのスーツは色落ちしやすい可能性があります。その場合、他の洗濯物に色移りしないよう単独で洗ったり、色移り防止シートなどの予防グッズを活用するのがおすすめです。
また、こういった色落ちしやすいスーツを繰り返し洗濯してしまうと、徐々に色が薄くなってしまう可能性もあるため、自宅での洗濯はあまり頻繁に行わないほうがいいかもしれません。
穴空きやほつれに関しても、じっくりとチェックしてから洗濯することが推奨されています。
こういったダメージがある状態で洗濯機に入れてしまうと、そこからダメージが一気に広がってしまう可能性があるのだそう。
この場合は手洗いで丁寧に洗うか、ネットなどに入れて洗うのがおすすめされているようです。
自宅でスーツを洗う場合の洗濯頻度って?
スーツを自宅で洗濯する場合、一般的に夏場は1〜2週間に1回ほど、秋冬は1シーズンに1〜2回ほどの洗濯が推奨されているようです。
ウォッシャブルスーツなど気軽に自宅でお洗濯できるスーツでも、あまり頻繁に洗っていると生地が傷んだり型崩れしたりすることもあるので、目立つ汚れがない限りは上記の推奨頻度で洗濯するのおすすめです。
【洗濯機】でスーツを洗濯するときの洗い方
ステップ1:前処理をする
スーツを洗う手順、最初のステップは「前処理」です。
いきなり洗濯機に入れず、まずは汚れがつきやすい部分におしゃれ着用洗剤を塗布しましょう。塗布する箇所は以下。
・襟の汗や皮脂汚れ
・袖口の鉛筆汚れ
・ズボンの裾の泥はね
など、汚れやすい箇所を中心に前処理しましょう。
ステップ2:洗濯ネットに入れる
前処理が終わったら、スーツを洗濯ネットに入れます。
洗濯ネットに入れる際は、汚れが落ちやすくなるよう必ず「上下別々のネット」に入れるのを忘れないようにしましょう。
ステップ3:おしゃれ着用コースで洗う
最後は洗濯機でネットに入れたスーツを洗います。洗うときのコースは「おしゃれ着用コース」。
また、脱水はスーツのシワや型崩れの原因になってしまう可能性があるので、洗濯機で行わず、タオルなどを使って水気をとるのがおすすめされているよう。
どうしても洗濯機で脱水をかけるという場合でも、長くは行わず、30秒以内にとどめたほうが良いと言われています。
柔軟剤の使用は控える
スーツを自宅で洗濯する場合、一般的には柔軟剤の使用は控えたほうがいいと言われています。
使用する柔軟剤によっても違いがあるかもしれませんが、スーツの生地を傷めたり、色落ちしたりする原因になる可能性があるのだそうです。
【手洗い】でスーツを洗濯するときの洗い方
ステップ1:水を張って洗剤を溶かす
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スーツを手洗いする場合は、基本的にセーターなどのおしゃれ着洗いと同じ要領で行うのが推奨されているよう。
まずは洗面器に30℃以下の水を張り、おしゃれ着用の洗剤を混ぜましょう。
ステップ2:押し洗いする
次に洗剤を溶かした水に、汚れが気になる襟や袖口が上にくるようスーツを畳んで入れます。
そして手のひらでスーツを上から押し、下からすくいあげるように浮かせる動作を、20回ほど繰り返していきます。
シワにならないよう、優しく行うのがポイントです。
ステップ3:きれいな水ですすぐ
押し洗いが完了したら、洗面器にきれいな水を張ります。
そこへ再びスーツを入れ、押し洗いの要領でスーツをすすいでいきます。水を入れ替え、2〜3回ほど繰り返すとGOOD。
また脱水は洗濯機で洗濯した場合と同様、タオルドライが推奨されています。
シワにならないようバスタオルの上にスーツを広げ、タオルで挟んだら上からポンポンと軽く叩いて水気を取りましょう。スーツから水滴が落ちなくなったら完了です。
洗濯後の乾かし方やメンテナンス方法もチェック
シワがつかない干し方をする
スーツを干すときは、シワがつかないように工夫しましょう。
基本的には肩幅に合わせたハンガーでスーツを干します。
もしなければ、タオルをハンガーに巻き付けて厚みを出したり、丸めたタオルを袖口やズボンの裾に入れたりして工夫しましょう。これだけでシワを抑えることができるはずです。
アイロンをする場合は「あて布」を使って
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乾いた後、スーツをアイロンにかける場合は「あて布」を使って行うのが推奨されています。
スーツをアイロン台に広げたら、アイロンする部分に霧吹きをします。折り目のある部分はしっかりと折り目をつけ形を整えたら、あて布をかけてアイロンを当てましょう。
アイロンは軽く押し当てるようにして、少しずつすべらせるのが理想です。
衣類スチーマーもおすすめ
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スーツのアイロンがけは苦手…、という人は、衣類スチーマーを使ってシワを伸ばす方法も。
衣類スチーマーならシワを取りながらふんわりと仕上げることができ、製品によっては脱臭や除菌などの機能が搭載されているものもあります。
ハンガーにかけたままアイロンがけができるので、アイロンを出したり温めたりする必要もなく、忙しい朝にもぴったりです。
衣類・布製品用のスプレーを活用する
頻繁に洗うことができないスーツは、干しているとき、または乾いた後に衣類・布製品用の「除菌・消臭スプレー」を噴霧することで、抗菌効果がグッと高まると言われています。
着用したままスプレーしないようにだけ注意しましょう!