2.改善したいという気持ちを言葉で示す
改善点を見つけ、怒っている人に確認した後で、「改善したい」という真剣な気持ちを言葉で伝えてください。
単に「申し訳ありません」「以後気を付けます」だけでは、怒ってくれた人に誠意が伝わりません。「この度は本当に申し訳ありませんでした。次回からは取引先の電話はすべてメモをして、伝え忘れがないようにします」と伝えれば、怒っている人もあなたが正しく理解したことを知ることができるでしょう。
怒られても落ち込まないための5つの方法
怒られるということは、決して好ましいことではありません。気分が落ち込み、みじめな気持ちになることもあるでしょう。特に多くの人が見ている前で怒られると、「怒られた」という衝撃だけでなく恥ずかしさも感じ、思わず泣いてしまうことがあるかもしれません。
怒られても気持ちを明るく保つために、意識したい5つの方法について見ていきましょう。
1.相手が自分を嫌っているのではないと理解する
2.怒られることは恥ずかしくないと理解する
3.怒られている内容に注目する
4.ステップアップする機会と受け止める
5.怒られない人はいないと理解する
1.相手が自分を嫌っているのではないと理解する
相手があなたを怒るのは、あなたのことが嫌いだからではありません。あなたにもっとよい社会人になって欲しくて、わざわざ時間を使って怒ってくれているのです。
怒るということは気力も必要ですし、周囲の人に細かい人と思われる可能性もあります。しかし、それらのリスクを冒しても怒ってくれているのですから、あなたに期待をかけているとも考えられるでしょう。
2.怒られることは恥ずかしくないと理解する
大勢の人の前で怒られると、怒られたという事実よりも恥ずかしさが勝ってしまうかもしれません。場合によっては、「恥をかかされた」と怒った人を逆恨みする気持ちが湧き上がることもあるでしょう。
しかし、怒られることは決して恥ずかしいことではありません。怒られることで間違いに気付き、ステップアップできるわけですから、ほかの社員たちよりも優位な立場にいるといっても過言ではないのです。
3.怒られている内容に注目する
怒られると衝撃を受け、つい泣いてしまう人もいます。泣いた後で「社会人なのに泣いてしまった」と恥ずかしく思い、さらに辛く感じることもあるかもしれません。
怒られたときに泣かないためにも、怒られたという事実ではなく、怒られている内容に注目してください。一生懸命話に集中することや「なるほど。この対応が良くなかったんだ!」などの気付きを得ることで、怒られたという事実に意識が向かなくなり、涙も出にくくなるでしょう。
4.ステップアップする機会と受け止める
怒られるということは、確実にステップアップできるということです。自分では気付きにくい良くない部分を指摘してもらい、それを直すだけで以前よりもレベルアップした自分になることができます。
もし怒られないならば、自分で自分の良くない部分を探し、気付いて、修正しなくてはなりません。しかし、怒られることで「良くない部分を探す」「良くない部分を見つける」という2つのステップを省略できるのですから、通常以上に早くステップアップできます。
嬉しい機会だと有難く受け止めてください。ただし、怒られているときにあまりにも平気な顔でいると、火に油を注ぐことになりかねません。怒られている間は神妙な顔つきを保ちましょう。
5.怒られない人はいないと理解する
実際のところ、誰にも怒られないという人はいません。どんなに優秀な上司も、新入社員時代にはたくさん怒られてきたでしょう。怒られたことを真摯に受け止めて改善したからこそ、今の姿があるのです。
もちろん、だからといってどんなに怒られても平気……とポジティブに解釈しすぎるのはNGです。怒られたところは直し、同じことで怒られることがないようにしましょう。
怒られることをポジティブに受け止めよう
怒られることは、決して悲しいことではありません。間違いに気付き、ステップアップする機会となるので、ポジティブに受け止めるようにしましょう。
また、怒られたことを書き出し、二度と間違わないようにすることも大切です。怒ってくれた人の労力が無駄にならないためにも、怒られた部分を改善し、より良い社会人になれるように努力していきましょう。
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